「髪をいつどこで切るのか?」というのは旅人にとっての悩みの種のひとつですが、ここはあえて、マイナーな国のローカル理髪店で切ってみました。
3ヶ月経ち、そろそろ髪の切り時
こんにちは!気ままに旅するライター植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周中の僕は現在この辺りにいます。
旅が長引けば長引くほど髪の毛も長くなるものです。出発当時はこの通り、もともと長めでした。
一度だけ、マレーシア滞在中に両サイドだけ自分で剃ったので幾分涼しくなったものの……
旅を始めて3か月が経ち、前が見えないほどに伸びてしまいました。
ちょんまげにしていましたが、熱帯の東南アジアでは暑いし、乾くのも遅くてとても不便!
どうせ切るならマイナーな国で
3ヶ月間旅した中で、髪を切ろうと思ったタイミングは沢山ありましたが、頑なに切らなかった理由がただ一つだけありました。「どうせ切るならマイナーな国の最新ヘアスタイルに挑戦したい!」……という訳で、選んだのがバングラデシュの首都ダッカ。人力車の運転手さんにオススメの理髪店に連れて行ってもらいました。
バングラデシュはここ。
“バングラデシュは世界で7番目に人口が多い国であり、都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い。かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地域であったが、インフラの未整備や行政の非能率から、現在はアジアの最貧国に属する。
理髪店はこちら。右の男性が髪を切ってくれました。43歳で美容師歴32年の大ベテラン。って……11歳から働いているんですね……。
散髪開始
注文は至ってシンプル。「ショート!トレンディ!クール!」。英語が通じないので身振り手振り伝えましたが通じたのでしょうか……。まずは霧吹きで髪の毛を濡らしてざっくり切って行きます。
時々ハサミを止めて、途中経過を説明してくれたりリクエストを聞いてくれます。もっと短くしてもらいましょう。
日本と違うアフターサービス
ここで少しだけ、日本の理髪店とは違う点をご紹介します。髪を切る手順に関して、特段日本との違いは感じませんでしたが、洗髪は日本のそれとはかなり異なっていました。まず、隣の席に備え付けられている洗面台でバケツに水を貯め始めました。
その間、クシで髪の毛を梳かしてくれるのですが……かなり痛い!日本では洗髪の際に「痒い所はありますか?」と聞かれますが、こちらでは痒い所を無くす戦法のようです。頭皮が痛い……。
そして、日本では大抵、仰向けになる形で洗面台に頭を乗せて、洗髪してもらいますが、こちらでは座ったまま洗髪して、
身を乗り出して洗面台に頭を突っ込みます。そして、洗面台に蛇口があるにもかかわらず、先ほど貯めていたバケツの水(冷水)を……思い切りかけられます。予想はしていたけれど、悲鳴を上げそうな冷たさ!
顔も洗ってくれますが、手で力強く揉みほぐされるのでこちらもやや痛い!そして茶色いスポンジ(下写真)で、顔を拭いてくれます。過去に何百何千もの顔を拭いて形が丸くなっていました……。
300円以内でできるイメージチェンジ
散髪にかかった時間は30分程度でした。これがバングラデシュのトレンディなショートヘアのようです。クセ毛がはねるという一身上の都合を除けば満足な仕上がりです。これでかかった費用は200タカ(約260円)。
日本で切るよりも遥かに安いので、旅のついでに海外の理髪店に挑戦してみてはいかがでしょうか?新しいお気に入りのヘアスタイルが見つかるか、しばらく斬新なヘアスタイルと付き合う事になるか……。全ては美容師さんの腕次第!
文・写真:植竹智裕
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