イスラエルのテルアビブで24時間営業の人気オシャレカフェ、ベネディクト。彼らが攻めの姿勢で繰り出した推しメニュー「MORNING RAMEN」について考えます。
テルアビブの人気カフェで「モーニングラーメン」を発見
こんにちは! テルアビブ在住ブロガーを名乗っています、がぅちゃんです。現在、イスラエルの首都テルアビブ(※)に住んでいます。
(※テルアビブをイスラエルの首都とするかどうかの見解には諸説あります)
世界新聞の連載「ニュースが教えてくれないイスラエル」第2回は、テルアビブのオシャレカフェ「ベネディクト」で食べたラーメンについてのお話です。
>> 連載「ニュースが教えてくれないイスラエル」の過去記事はこちら
テルアビブで24時間営業のオシャレカフェ「ベネディクト」
ベネディクトは24時間営業の朝食専門レストランです。イスラエル国内外に複数店舗があります。
「ベネディクト」という名前は、よく朝食で食べられる料理「エッグベネディクト」(※)からきているそうです。
※エッグベネディクトの写真
photo by Paul Goyette
ベネディクトはテルアビブでは結構人気なレストランです。
欧米人観光客の多いテルアビブでは「ベネディクト=オシャレなブランチ♪」というイメージがあるように思います。
主に軽食を食べるためのレストランなので、日本のオシャレカフェに近い雰囲気があります。
「ブランチ」は朝食と昼食を兼ね備えた食事。英語のbreakfast(朝食)とlunch(昼食)を合成した言葉。Wikipedia「ブランチ」より。
ベネディクト・ロスチャイルド店の外観
今回は、ベネディクトのロスチャイルド店へ行ってきました。名前がイカツイですね。笑
店の外装には「ベネディクト〜朝食の全て〜」といった旨のメッセージが書かれています。
「24/7」は24時間営業。
「ベネディクト・朝食の全て・24時間営業」
朝しかやってなさそうな上品な雰囲気とは裏腹、一応ゴリゴリのメシ屋だということが伺えます。
いざベネディクトへ入店
ベネディクトの入り口付近はこんな感じ。中庭から入場するタイプのカフェです。
テラス席はこんな感じ。
入り口では、ヘブライ語と英語で「おはようございます、着席案内が来るまでお待ちください」という旨のメッセージボード。
いつ来店しても「おはようございます」と迎えてくれるわけですね…笑
ちなみに、ベネディクトは本当に人気なので、週末のお昼に来ようものなら行列を覚悟しなければいけません。
まるで気分は都内のオシャレカフェです。エッグスンシングスとかみたいな感じです。
…ベネディクトはとにかくオシャレで人気だぞということです。
ベネディクトの店内
予想を裏切らないオシャレさです。中東感ゼロ。
店内では英語がよく聞こえ、観光客も多い様子でした。店員さんも英語が話せました。
これ見よがしに「グッド・モーニング」のインテリア。
余談ですが、僕は24時間営業の店に対して「なんとなくこ汚い」というイメージを持っていました。
しかしベネディクトにそんな雰囲気は一切なくて、ちょっとカルチャーショックでした。
あえて真夜中に来てみたい気もします。
オシャレなメニューをしばし眺める
こちらがベネディクトのメニュー。サワヤカです。これが本なら読んでみたくなるデザインです。
メニューを開くとこんな感じ。当然のように全て英語で書かれています。
メニューの内容はアメリカのレストランとほぼ同じです。
メニューにあったイスラエル料理「シャクシュカ」(※)がちょっと浮いていたのが個人的にツボでした。
※ちなみにシャクシュカはこんな食べ物です。
そして本題へ
「アワー・スペシャルズ、サマー2017」と書かれた今年の推しメニューのページにヤツはいました。
そうです、これが「Morning Ramen」です。紛れもなく「モーニングラーメン」。聞いたことない武器みたいな名前です。
モーニングラーメンの内容は「チーズのダシ、ワカメ&チーズ、ベーコン、ポーチドエッグ、ワケギ、ラディッシュ」とあります。
…いっぱい気になることが書かれています。
「朝にラーメン食わねぇw」というのはひとまず置いておいて、とにかくモーニングラーメンを注文することに。
ちなみに値段は1杯約2千円(67イスラエルシェケル)です。
パンをつまみにラーメンを待つ
突き出しでパンがやってきます。
これがまためちゃくちゃおいしい。しかもおかわり自由です。
イスラエルでパンを食べながらラーメンを待ちます。
そしてついに・・・
モーニングラーメンがやってきました。
モーニング…ラーメン?
別に日本のラーメンは期待していませんでした。覚悟もしていました。
しかし案外… いややはりと言うべきか、モーニングラーメンを初めて見た瞬間はさすがに「カッ」となりました。
「やきそばやん?」って言ったのは、ここだけの話にしておきます。
とはいえ2千円もするので、とりあえずモーニングラーメンいただきます!
モーニングラーメンを観察する
イスラエルのオシャレカフェが文字通りラーメンをどう料理したか。これには強く興味があったので、じっくり観察していきます。
モーニングラーメンの具材:チーズのダシ、麺、ワケギ、ベーコン、ラディッシュ、ポーチドエッグ、ワカメ&チーズ
麺はインスタント。よく見るとチーズのダシらしきものがまとわりついています。写真左に写り込んでいるネギのみじん切りみたいなやつがワケギです。
こちらがベーコン。チャーシューの役割を果たしていました。
お次はラディッシュ。みじん切りの手前といった感じで、丁寧に切られています。
ファファファッと麺によく混ざり食べやすい!
そしてポーチドエッグ。黒ごまがまぶされています。
ポーチドエッグの調理具合はこんな感じです。唯一、調理技術の高さを目の当たりにした瞬間でした。さすがはオシャレカフェ。
そしてこの黒っぽいのがワカメ&チーズ。チーズとワカメを混ぜたものです。地味ですが突き出しのパンをもしのぐ美味しさでした。
モーニングラーメンを食べた感想
モーニングラーメンの味の感想一言で言うと「まずくはなかった」です。笑
というかむしろ美味しい部類に入るとは思います。でも…すごく不思議な味だったんですよね…。本当に意味不明なんです…。
センスや知識を総動員して作られた創作物であることは伺えます。伺えたので、「ちゃんとした食べ物」の雰囲気だけはなんとか味わえました。
でも、なに味なのか本当にわからない。笑
あえて無理やり説明すると、甘い…かも…? 本当に不思議な味でした。
ラーメンはラーメン屋で食べよう
最後に1つ。
ラーメンなのにやきそばになっちゃっていたのが、ワザとなのかミスなのかよくわからなくて闇が深いと思いました。
こんなに隙のないオシャレカフェが攻めの姿勢でRAMENを繰り出したところ、満身創痍なやきそばが誕生してしまった。
なんかまぬけでしたけど、いろんな意味でオイシかったので、がぅちゃん的にはアリでした。
>> 連載「ニュースが教えてくれないイスラエル」の過去記事はこちら
ベネディクト・ロスチャイルド店へのアクセス
住所:Rothschild Blvd 29, Tel Aviv-Yafo
電話番号:03-686-8657
ホームページ:http://www.benedict.co.il/en/
最新記事 by がぅちゃん (全て見る)
- それ、日本ですか? 本当にあった海外の日本食28ヶ国分のまとめ - 2018/03/03
- トランプも安倍さんも触れたエルサレムの嘆きの壁で本当に触れるべき「紙くず」の話 - 2018/02/04
- マニアックな旅人向きな旅先リスト10選(1月の記事まとめ) - 2018/02/04
- 神父がキレてしまってるイスラエルのお正月(エルサレム・聖墳墓教会) - 2018/01/21
- いつも揉めてるエルサレムでは元日に何が起きるのか?旧市街で初詣してみた - 2018/01/13