エチオピアといえばダナキル砂漠ツアー! 〜夫婦で挑む3泊4日の全記録〜

2017.06.24 07:00 
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エチオピアのダナキル砂漠を行く、世界一過酷なツアーとも噂されるダナキル砂漠ツアー。エルタアレ火山・ダロール火山・アサレ湖などの名所も含めたツアーの様子を紹介します!

 

世界一過酷なツアー!? ダナキル砂漠ツアーに参加

こんにちは!新婚旅行で世界一周中のNO TRAVEL NO Life、大地と涼です。今回はエチオピアからお届けします。
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>>連載の過去記事はこちら

 

僕たちはこの旅の中でこれまで観光ツアーに参加することはなかったのですが、エチオピアでは「ダナキルツアー」というものに参加してきました。

このツアーはなんとネット上では「世界一過酷なツアー」とも言われています。

世界一過酷ってちょっと想像がつかず怖い感じもしましたが、せっかくエチオピアまで来たので行かないわけには行きません!

それでは「世界一過酷なダナキルツアー 」の始まりです!

 

ダナキル砂漠(ダナキルさばく、英:Danakil Desert)はエチオピア北東部、エリトリア南部に跨る砂漠。人類が住める最も暑い場所としてギネス記録に登録されている。参照:Wikipedia「ダナキル砂漠

 

ダナキル砂漠ツアーの申し込み方法

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ダナキル砂漠ツアーに参加するには旅行会社で事前に申し込む必要があります。

僕たちはツアーの出発地であるメケレに行き、「エチオトラベル」という会社でツアーに申し込みました。ツアー料金は一人320ドル(約35,000円)でした。

このツアーの見所は何と言っても、エルタ・アレ火山という活火山の火口を間近で見られること!そこは例えるなら地獄っていうものをイメージ化したような場所です!

他にも、真っ白な世界がどこまでも広がるアサレ湖や例えるならナメック星とも言われているダロール火山など魅力がたくさん詰まった3泊4日のツアーです。

 

エチオピア・メケル

 

ダナキル砂漠ツアーに出発!

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3泊4日のダナキル砂漠ツアーに出発です!

僕たちが参加したツアーには15名ほどが同じ日程で参加しており、途中で他の日程のグループと合流したりしながら進んでいきました。

メンバーはヨーロピアンが多く、その前後のグループには日本人の方もいましたが今回は僕たちと同じ日程には日本人はいませんでした。

ツアーにはこのトヨタの4WDに乗って行きます。一つのグループで車が4台ほどあり、僕たちはその中でポーランド人の「ブラジィー&カトリーナ」夫婦と同じ車で周ることになりました。3泊4日のツアーのドライバーの「ラマ」はとても優しい人でした。

 

ベテランドライバー

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僕たちが参加した時期は3月で、気温は25℃前後だったと思います。出発したばかりの頃の朝方は良かったのですが、お昼に近づくにつれて日差しが強くなり車の窓を開けていても暑く感じました。

ちょうど暑くなってきたなと思った時に、そろそろかな?という感じでドライバーのラマがクーラーを効かせてくれて、さすがベテランドライバー!わかっているなと思いました。

 

何もないところも絶景!

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火山などのメインのポイント以外でも景色が綺麗な場所などでは車を止めて記念撮影をする時間を取ってくれます。トイレは外ですることなりますが、休憩もちゃんとあったりと世界一過酷どころか快適に感じました。

山道を走ってくるため、カーブの多い道ではありますが道路はちゃんと舗装されています。車の窓から見える景色に心が洗われるかのように感じました。

 

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ダナキルツアーは基本的に車で目的地まで向かいます。複数の目的地まで車を乗り継いで向かうので、車に乗っている時間がとても長いです。

だからと言って退屈かといえば、そうでもなく目的地まで向かう道中の景色も素晴らしいです。

また、ドライバーの「ラマ」を始め、車が一緒になったポーランド人の「ブラジィー&カトリーナ」夫婦がいろんな話をしてくれて車の中でも楽しい時間を過ごし、すぐに打ち解けることができました。

 

ダナキル砂漠ツアーの食事

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ツアー料金には食費も含まれており、お昼は目的地へ向かう途中の村のお店で食べました。

朝晩は宿にシェフが来てくれて、美味しいご飯を出してくれました。

経験豊富なツアー会社によって、世界一過酷ではなく快適なツアーになるように考えられていると感じました!

 

ダナキル砂漠ツアーの道中はまるでレース

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長く続いた山道を抜けたと思ったら、今度は道無き道を突き進んでいきます。

さっきまで縦一列にまとまって走っていた車もそれぞれに走り出します。しかも100km以上のスピードで走るのでダカール・ラリーのようです。

右を見ても左も見ても、目印になるものが全くと言っていいほどなかったので、今自分たちがどっちの方向に進んでいるのかわからなくなりそうでした。

運転手のラマによく自分がどこに向かって走っているかわかるね!と聞くと、「前に走った車の後があるからな!」と本気なのか冗談なのかわかりませんが、本当にそうれくらいしか頼りものがないという感じでした。

 

ダナキル砂漠ツアーの目玉、エルタ・アレ火山へ

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エルタ・アレ火山が見えてくると、溶岩の道ではない道を、車がひっくり返るんじゃないかと思うほど傾きながら進んでいきます。そうしてようやく火山の麓にたどり着きました。

日中の登山は暑すぎるため、暗くなってから登り始めます。

そのためひとまず休憩と夕食タイムです。車に乗っているだけとは言え、長時間の移動と暑さとエルタ・アレ火山付近の悪路でみんなぐったりしていました。

世界一過酷なツアーという意味が少しだけわかってきたように思いました。

 

ダナキル砂漠ツアーの目玉、エルタ・アレ火山での苦難

 

実は僕たちは、エルタ・アレ火山のこの写真を見て、ダナキルツアー参加を決めました。
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夕食を終えると火山の途中まで登り、今日の寝床を確保します。夜に火口まで登り、またここまで帰ってきて就寝いう流れです。
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太陽が沈み、暗くなるといよいよ火口付近を目指してガイドさんの先導の元、山を登っていきます。
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真っ暗の中、ライトを持って足元を照らしながら慎重に登っていきます。

山の標高自体は613mで傾斜もそんなにキツくないのですが、溶岩が溶けてできたであろう道は所々穴が空いていたり、崩れやすかったりするため決して楽ではありません。

途中で休憩を挟みながら、火口を目指します。

もうすぐあの景色が観れる! 疲れを感じながらも足取りは決して重くはありませんでした。

 

ガイドさん「はい!これ以上は近づけません。」
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参加者「えっーーーーー!」

 

火山が数日前に大きな噴火があったようで、これ以上火口に近づくことは危険であるということでした。

正直、わかっているなら先に言ってくれよ!と思いましたが自然相手なのでどう言っても仕方ありません。

登りも大変な道ではありましたが、あの火口を自分の目で見てみたいというモチベーションで休憩しながらもここまで登ってこれました。しかし、帰り道は来た道をあの景色が見られなかったというガッカリした気持ちで下っていかなければなりません。

そういう意味では、この帰り道が世界一過酷なツアーだったのかもしれません。

 

気を取り直してダナキル砂漠ツアー続行

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エルタ・アレ火山は残念ながら近くで見ることはできませんでが、3泊4日のダナキルツアーはまだまだ続きます。

 

ダナキル砂漠ツアーの目玉その2、アサレ湖

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眠っていた僕は、隣に乗っていた妻に叩き起こされました。なんと車が水の上を走っているではありませんか!

これまで乾いた場所をずっと走ってきていたので、最初は僕がまだ寝ぼけているのかと思いました!

妻は「ウユニ塩湖みたい!」と言っていました。 ※まだ行ったことはありません。

 

しばらくすると水がなくなり、一面が塩の真っ白な世界が広がります。ここでは車から降りて自由に写真を撮ったり、ツアー会社から差し入れしてもらったシャンパンをみんなで楽しみました!
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このツアーで行く場所は許可が必要なところが多く、銃を持った監視の人たちがついてきます。見た目はちょっと怖そうですが、みんなとってもフレンドリーで一緒に写真も撮ってくれました。
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そのまま、この場所で日が沈んでいくのをゆっくりと眺めていました。

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目の前にあるのは塩の白さと空の青さだけ、聞こえるのは風の音のみ。何もない場所で過ごす時間がこんなにも贅沢に感じたのは初めての感覚でした。

 

ダナキル砂漠ツアーの道中で見たもの

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昼ごはんを食べるために立ち寄った村などでは僕たちがお店から出ると、子供達が声をかけてきました。

「Hey!Money!Money!」

僕たちがお金を渡さないわかると、他の人にまた「Money!Money!」と挨拶のように言いに行きます。

途中で立ち寄った他の村でもツアーの車を見ると子供達が集まってきました。

一緒に遊んでいる時はとてもかわいい笑顔をします。でも、出発する時に「Money?」とさっきとは違い少し寂しそうに言います。

僕はその顔を見て、とても悲しくなりました。

 

僕たちにとっては、ここでは生活はできそうにないと感じる場所でした。
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エチオピアは世界でも貧しい国として知られています。ツアーに参加して都心部から離れるとそのことを強く感じるようになりました。

ドライバーのラマが、エチオピアはいま、子供達のために小さな村にも学校を作り、アフリカの中でも特に教育に力を入れる国になってきていると話してくれました。

ダナキルツアーでは、絶景以外のエチオピアの様子も垣間見ることができました。

 

ダナキル砂漠ツアーでの寝泊まり

泊まったところはこんなにもオープンな場所です! 朝、目を覚ますと…DSC_2238

 

太陽が昇っていくところを見ることができました!
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火山の時に寝た場所が星空の下だったので、ポーランド人のブラジィーは「今日は屋根があるぞ!」と嬉しそうに言っていました。

 

ちなみにこの宿泊場所から塩湖までは道が続いており、毎朝、塩の採掘に向かう人とラクダの列を見ることもできました。
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ダナキル砂漠ツアーの目玉その3、ナメック星と呼ばれるダロール火山

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ダロール火山

 

ここがナメック星と例えられる最後のメインスポット「ダロール火山」です。 イメージとは違いますが、火山なのです!
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この辺りでは熱された塩水が地下から噴出し、その水蒸気が地上で再度冷やされることで液体となり、緑や黄色などの色を出しているそうです!いろんなところで水蒸気が上がっており、場所によっては匂いもキツイです。

本当にここが地球なのか?ナメック星と例えるのがしっくりきました。

 

ちなみにナメック星で、僕たちはウエディングフォトを撮りました! ツアーのみんなからも祝福してもらい、ダロール火山をバックに僕たちと記念写真を撮る謎の列ができていました。

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※もし、ここでウエディングフォトを撮る場合、ドレスの裾に色が付いてしまうのでお気をつけください!(笑) また、全く日影がないのでとても暑いです。僕たちも汗だくになりながら写真を撮りました。

 

過酷と言われるダナキル砂漠ツアーを終えて

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こうして長いようであっという間だった3泊4日のダナキル砂漠ツアーが終わりました。

世界一過酷と言われるダナキル砂漠ツアーに参加してみて、確かに楽なツアーではありませんでしたが、決して過酷すぎるというものではありませんでした

それよりもこの地球が広くて、いろんな景色があることを濃密に感じられる時間になりました。僕たちは火山を間近で見ることはできませんでしたが、このツアーに参加して本当に良かったと思っています!

地球は広くて面白い!

そう思わせてくれるダナキル砂漠ツアーでした。

>>新婚旅行で世界一周!連載の過去記事はこちら

 


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タビワライフ
#新婚旅行で世界一周 この2人の夢の実現するために超節約生活を乗り越え、2015年6月末から夫婦で世界一周の旅をスタートさせました。旅の中での出会いを楽しみ、期限も行き先も決めずにその時、その場所で感じたことを大切にする旅をしています。その中でお互いのやりたいことを実現し、旅を通して強くて優しい夫婦になれることを目指しています。▶Facebook ▶ブログ ▶Instagram ▶Twitter 

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