妻、インド刺繍の職人さんに弟子入りしてみる(カッチ地方・ブジ)

2017.05.13 07:00 
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インド・カッチ地方のブジはインド刺繍が盛ん。実際に刺繍作品を見た妻が「やってみたい」と言い出し…

 

こんにちは!新婚旅行で世界一周中のNO TRAVEL NO Life、大地と涼です。インドからお伝えするのは今回が最後です。

約1ヶ月半滞在していたインドの旅で最後に訪れたブジ。ブジは刺繍や織物が盛んな土地で世界中から質の高いものを買い付けに来るバイヤーの方も多くいました。

今回はそんなブジで妻の涼が出会った刺繍の魅力をお伝えします。

(新婚旅行で世界一周、今までの過去記事はこちら

 

ブジ(グジャラーティー語:ભુજ、Bhuj)は、インドのグジャラート州、カッチ県の都市。同県の県庁所在地でもある。かつてはカッチ王国の首都でもあった。参照:Wikipedia「ブジ

 

インド・ブジの刺繍オフィス「Qasab」

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僕たちは刺繍作品を取り扱うオフィスにお邪魔してその作品を見させていただきました。


 

オフィスQasab 
住所:Jubilee Circle, 21, Nootan Colony, Behind Santoshi Mata Temple Road, Nutan Society, Vijay Nagar, Bhuj, Gujarat 370001 インド
アクセス:ブジ空港より車で約15分

 

もともと編み物などを好きでやっていた妻の涼はその素晴らしさと大変さを僕以上に感じて興奮していました。

ちなみに写真の作品は全て手縫いで作られています! 一つの作品は基本的に1人の女性の方が1日2〜3時間、家事の合間に作業をして作っていくそうです。

デザインにもよりますが、早いものでも1ヶ月近くかかり、大きなものは2、3ヶ月かけて一つの作品を作ることもあるそうです。

 

ブジには複数のコミュニティーが存在し、それぞれに特徴のある刺繍をするそうです。涼はたくさんの作品を見せてもらった中で、この作品が気に入ったようです。
DSC_8845

 

これは「ラバリ」という女性が活躍するコミュニティーで昔から作られている伝統的なものです。写真では少しわかりづらいですが、様々な縫い方の連続で模様を作り、その隙間にもまた違った縫い方で刺繍が施されています。
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ちなみに裏はこんな感じです! 複数の色の糸が細く、そして丁寧に縫われています。この作品一つにたくさんの時間と想いが込められていることを感じ、僕は言葉を失いました。

 

妻もラバリの刺繍作りに挑戦

DSC_9634

 

「習ってみたい!」妻の涼は早速、布と刺繍糸を買いにブジの街に繰り出しました。さすが刺繍の街だけあり、少し歩けば糸や布を扱うお店がたくさん軒を連ねていました。そしてどのお店もとても安く品揃えが豊富です。

 

そして次の日、もう一度刺繍作品を取り扱うオフィスにお邪魔して、刺繍を習ってみたいとお願いしてみました。こういう風にスイッチの入った時の妻の行動力は尊敬します。
DSC_0002

 

そして運良く、ラバリの方から直接教えてもらえる機会を与えていただきました。

涼「えっ、どうやっているの?」「もう一度やって!」

しかし、ここで問題なのが彼女たちは英語をしゃべれるわけではないため、教えてもらうと言っても見よう見まねです。あの細かい作業は一回見ただけではわからないものばかりで、動画を撮らせてもらい、それでもわからないものはiPhoneのスロー機能を使い動画に収めて後からでもわかるようにしました。

 

ラバリと意思疎通できるようになる

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細かいことが苦手な僕なら既に諦めているところですが、涼はこの貴重な機会に出来る限り吸収しようと必死でした。

その熱意が伝わったのか、始めは言葉が通じずどこかぎこちない関係でしたが、涼がわからない様子を見せればラバリももう一度やり方を見せてくれて、少し進めばどうできた?という感じで縫い目を確認してくれました。

「あーーっ!」と涼がやり方が分かった気持ちを声に出すと、その「あーーっ!」が面白かったのか、笑いながら「あーーっ!」と涼のものまねをしていました。

 

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そこから「わかった?」「OK!」の合図は2人の中で「あーー?」「あーーっ!」になっていました。

後から知った話なのですが、ラバリの方は普段あまり他のコミュニティーの人とも関わることがなく、ましてや僕たちのような旅人にこのように教えてくれることはほとんどないようです。

黒い布を全身に巻き、頭にも一枚黒い布を被る彼女は写真に顔が映ることを嫌ったため、手元だけ写真を撮らせてもらったが、その黒い布の下から優しい笑顔を僕たちには見せてくれました。

 

ブジの刺繍が妻の新しい趣味になった

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細かい作業を集中して行うため、この1日が終わった時、涼はとても疲れていました。でも、その表情は充実感でいっぱいでした。

そして、刺繍は涼の新しい趣味になりました。いまも電車での移動時間や宿にいるちょっとした時間を見つけては少しずつ練習をしています。

(新婚旅行で世界一周、今までの過去記事はこちら

 


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タビワライフ
#新婚旅行で世界一周 この2人の夢の実現するために超節約生活を乗り越え、2015年6月末から夫婦で世界一周の旅をスタートさせました。旅の中での出会いを楽しみ、期限も行き先も決めずにその時、その場所で感じたことを大切にする旅をしています。その中でお互いのやりたいことを実現し、旅を通して強くて優しい夫婦になれることを目指しています。▶Facebook ▶ブログ ▶Instagram ▶Twitter 

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