79年のヴェスヴィオ火山噴火によって地中に埋もれたことで知られる、古代都市ポンペイ。そこには、「あの日何が起こったのか」を知るリアルな痕跡が残されていました…。
火砕流に埋もれたイタリアの古代都市ポンペイ
こんにちは。ミステリー大好きうちゃかです。今回は世界遺産にも登録されている、イタリアのポンペイ(Pompei)についてお話ししたいと思います。
正式な発音はポンペーイ。イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市です。居酒屋やパン屋、大衆浴場や劇場など現在のイタリアを形作る文化が華開いていた街でしたが、79年のヴェスヴィオ火山噴火による火砕流によって一瞬にして地中に埋もれてしまいました。
観光地化されたポンペイ
ポンペイまではナポリ中央駅からヴェスヴィオ周遊鉄道でポンペイ・ミステリ駅に行けば到着です!街全体が復元され観光地化されていますので、現地に着けばすぐ場所がわかります。
入村料は11ユーロ(約1390円)。中に入ると当時の街並みがきれいに残っています。
しかも石路には馬車の車輪跡が残っていたり、夜になると光る石(月光石)が埋め込まれていたりとかなりの工夫が施されています。
広場に行くと当時の高度で緻密な技術を用いた建物や飾りを目の前で見たり、触れたりすることができま
2千年前に何があったのか…
広場の先を少し進むと壺や像など土の中から発掘された様々なものが並べられている場所があります。そんな中に置物のように並べられているこの人型。何だか分かりますか?
実は火山が爆発した時に逃げ遅れた人々が生き埋めになった時の姿を復元した石膏です。高温の火砕流に埋もれて、後に発掘されたときには遺体部分だけが腐ってなくなり、空洞化した部分に石膏を流し込み、型を取ったものです。残っていた部分はそのままに、またはわかりやすく補強されています。
他にも顔や動きがよく分かるものがいくつもガラスケースに入っていたり、そのまま出されていたり、いろいろと展示されています。
発掘された壺と一緒に展示されている犬の石膏(写真右のガラスケースの中)。足が折れ曲がってかなり苦しそうです。
一体何があったのかあの日から約2000年近く経った今では知る由もありません。
古代都市にタイムスリップ
他にも様々な当時の人の姿や生活を垣間見ることができます。ポンペイは1つの街ですので、かなり広いですが、入り口でもらうマップを頼りに効率的に回ってみてください。
歴史や遺跡好きならば半日はあっという間に経ってしまいます。時間に余裕を持って回りましょう(中にはカフェもあるので大丈夫ですよ)。
うちゃか
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