深夜特急でいくマカオの旅 vol.1(プロローグ)

2015.12.22 11:40 
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小説「深夜特急」の記述をひろいながら、ゆるーく「今のマカオ」を全5回でレポートします。深夜特急を読んだことがない人も楽しめるハズ!?

 

※写真は今のマカオのシンボル的存在、グランドリスボアホテル

 

「深夜特急」知ってる?

デスクです。

皆さんは「深夜特急」をご存知でしょうか。作家・沢木耕太郎による1970年代前半を舞台にした紀行小説であり、今なおバックパッカーの間でバイブルとして語り継がれる名作です。大沢たかお主演でドラマ化もされていますね。

 

深夜特急第1巻のあらすじはこんな感じ。今はもちろん、当時としてはとびっきりクレイジーな旅だったことでしょう。

 

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!
深夜特急1 香港・マカオより引用

 

沢木さんにも来てもらおう

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古びたアパートと、近代的なカジノホテル群。マカオにはこんな景色が至る所に

 

今回、マカオに行く機会がありまして、深夜特急にからめた企画ができないかと思っていました。とはいえ、僕はマニアじゃないです。もちろん面白いですけどね!

沢木さんがマカオを訪れてから約40年。深夜特急のマカオの記述を引用しながら、「今のマカオ」をレポートすれば、発展し続けるマカオの変遷を描くことができるのではないか……

そんなマジな感じではなく、ガイド役として「沢木さんにも一緒に来てもらおう!」というような主旨です。

 

ポルトガル色がつよいマカオ

少しだけマカオについて。マカオはこんな感じで半島部(上)と離島部(下)に分かれて存在しています。広さはおよそ世田谷区の半分のサイズ

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"Macau-CIA WFB Map". Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

 

マカオ(澳門)は中華人民共和国の特別行政区の一つ。中国大陸南岸の珠江デルタに位置する旧ポルトガル植民地。1999年に中国へ返還されたが、現在もポルトガル語が公用語として使用されるほか、ポルトガル統治時の法律の多くがそのまま適用されている。現在はカジノや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られ「東洋のラスベガス」とも呼ばれる。一人あたりのGDPは世界屈指。
Wikipedia参照

 

旧ポルトガル植民地というのは、マカオを語る上ではもちろん当シリーズでもポイントとなりますのでお見知り置きを。

 

マカオの立ち位置は変わっていない!?

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女子ウケがよさそうな聖フランシスコ・ザビエル教会

 

では、40年前、沢木さんはなぜマカオに来たのか?引用してシメたいと思います。

 

しかし、私がマカオへ向かったのは、博奕を打つためではなかった。別に大した理由もなく、マカオにでも行ってみようかなという気になったのだ。もしかしたら、香港の喧噪と熱気から離れ、少し息を抜きたかったのかもしれない。
深夜特急1 香港・マカオより引用

 

こうも、言っています。

 

日本人にとって、マカオはほとんど博奕の街でしかなくなっている。東洋のモンテカルロなどという情けない名をつけ、モンテカルロはもちろん、ラスベガスにも行けない博奕好きが、手軽にカジノの雰囲気を味わうために訪れるのだ。
深夜特急1 香港・マカオより引用

 

「マカオの立ち位置」は今とほとんど変わっていないようですが、実際のところはどうなんでしょう。
次回より深夜特急が発車します。

 

深夜特急でいくマカオの旅バックナンバーはこちら

 

協力:マカオ観光局

 

 

 

 


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デスク
世界新聞の通称「デスク」。株式会社世界新聞代表取締役。これまでに35カ国以上を訪れる。 2011年〜1年間の世界一周旅行へ。ブログ村世界一周ランキング1位。2013年、世界新聞を立ち上げる。 著書に「世界一周できませんと思っていたらできちゃった」(幻冬舎) 海外旅行に関する講演もちらほら。

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