ベルリンの光の祭典「フェスティバル・オブ・ライツ2015」で歴史的な建造物に映し出されたプロジェクションマッピングの数々…。
こんにちは!がぅちゃんがベルリンからレポートします!
そろそろクリスマスの話題もちらほら聞こえてきて、夜のイルミネーションを楽しむ季節になってきたのではないでしょうか!ベルリンでは、10月9日〜18日にかけて、光の祭典「フェスティバル・オブ・ライツ」が開催されました!
ベルリンで毎年開催されるこのイベントは、今年で11年目。夜だけのイベントにも関わらず、期間中のベルリンへの旅行者は200万人にも上り、宿泊者数は65万人も増加、ヨーロッパ最高峰の光の祭典です。
街中のいたる所で建物などがライトアップされ、光るパフォーマーやアート作品なども見る事が出来ます。特にプロジェクションマッピングにより映写された建築物は圧巻でした…。街全体が光で溢れ、街ごと異世界に迷い込んだかのようなベルリンの様子を、9カ所のエリアごとに紹介します!
街全体がイベント会場
イベント期間中の夜はイルミネーションだけでなく、様々なパフォーマーで街が賑わっていました。
普段は見過ごしそうなミュージシャンも、光っているので目立ちます。
観光客に人気の馬車も妖しく光っていました。
それではメインの建物のプロジェクションマッピングを紹介していきます!
1、ベルリン大聖堂
ベルリン大聖堂では数分ごとにプロジェクションマッピングの静止画像が映写されていました。画面右側に密かに映り込むベルリン名物のテレビ塔のイルミネーションもいっしょにご覧下さい。
目の錯覚をおこしそうな程に細かいデザイン。
全く違った表情も見ることができます。
ズームしてみると、フェスティバル・オブ・ライツという英語の文字がくっきり見え、凝ったデザインだなという印象でした。(画面中央)
2、Palais am Festungsgraben
ここは劇場だそうで、プロジェクションマッピングによる静止画像が2種類建物に映写されていました。
パターン1
塗装したかのような鮮やかさです。
パターン2
一般人の写真によって作られたコラージュ画像だそうです。中央をよく見てみると…
ドイツの首相、アンゲラ・メルケルも映っています。
3、フンボルト大学
道路を挟んだフンボルト大学の校舎には2種類のデザインをみることができました。先ほどの馬車なども集結していてけっこうな賑わいがありました。奥に映るのは、フンボルト大学に映写されたプロジェクションマッピングの画像。振り返ってみると…
黄色く照らされたフンボルト大学法学部の校舎が見えます。
4、ジャンダルメンマルクト
ジャンダルメンマルクトはベルリンで最高峰のクリスマスマーケットも開催される有名な場所です。
5、アメリカ大使館
プロジェクションマッピングによって、ドイツの国旗の色に塗り替えられたかのようにも見えます。ベルリン統合25周年を祝うメッセージも映写されています。
6、ポツダム広場
ビジネスの中心地で人気観光地でもあるポツダム広場には光る立体のアート作品がありまました。「 the House of Cards」(トランプの家)というタイトルだそうで、ドイツとイスラエルの国交50年を記念して、OGE CreativeGroupというアーティストグループによって制作された作品だそうです。
ギャラリーも相当いて人気度が伺えます。
作品が点滅する様子
7、ホテル・デ・ローマ
ホテル・デ・ローマでは、動画のプロジェクションマッピングが映写されていました。どことなく和な雰囲気があって独特でした。
動画
8、戦勝記念塔
戦勝記念塔では動画のプロジェクションマッピングを見ることができました。塔の形を活かした作品でした。
動画
9、プロジェクションマッピングのコンテスト
写真の奥に見えるブランデンブルグ門に映写されるプロジェクションマッピングはこのイベントの目玉となっていました。6つの映像作品(合計30分)が、19時〜夜中まで繰り返し映写され続けていました。
実はこの場所は、プロジェクションマッピングのコンテストという側面も兼ねていました。すでに審査を勝ち抜いてきた合計6つの映像作品が、「新次元」と「エネルギー」という2つの部門(各3組)において審査されます(審査の様子は公開されません)。各部門、1位〜3位の順に紹介します。動画も一緒にご覧下さい。
「新次元」部門
1位 Ample Projectsによる作品(オーストラリア)
動植物が門にうごめいているように見えた作品でした。
2位 SINOCAによる作品(スペイン)
かわいい系のポップな印象です。
3位 MP-Studioによる作品(ドイツ/ブルガリア)
本大会唯一のナレーション付きで、メッセージ性を強く感じました。ちなみにこれは観客投票では1位の作品。
「エネルギー」部門
1位 Clockworkによる作品(ポーランド)
ハムスターが頑張って発電しているという設定で、クールなのに可愛げがありました。
2位 EPER creative studioによる作品(ハンガリー)
こちらはガッツリオシャレ系。
3位 Ad Lib Creationsによる作品(フランス)
マトリックスにしか見えませんでした。
コンテストがあるというのは正直知らなかったのですが、それを知らなくても十分楽しめるイベントでした。迫力があるのに芸も細かく、見ていて飽きがこなかったです。それにしても、これだけの規模のイルミネーションが、一般に無料で公開されているという事実には驚きでした。
また、ベルリンだけでなく世界中でこういった光の祭典があるようなので、興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。
フェスティバル・オブ・ライツの10周年を記念して制作された動画もよかったらご覧下さい。(2015年の映像は含まれておりません)
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