安宿ミシュラン☆☆☆ ラオスのなめくじ宿ほか

2014.12.24 12:00 
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タイ・ラオスの一癖も二癖もある4つをご紹介!

 

こんにちは!安宿調査員の植竹智裕(うえたけともひろ)です。
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大人気(?)のこの企画、第三弾はみんな大好きタイと、その北にあるラオス編です!

第一弾:インドネシア編
第二弾:マレーシア・シンガポール編

 

僕は2014年6月12日~7月30日までタイに、その間7月7日~21日までラオスに滞在しました。その間に泊まった中から特徴的な宿をいくつかご紹介します。

 

☆の見方
星なし…二度と泊まりたくない
☆…可もなく不可もなく
☆☆…また泊まりたい
☆☆☆…夢に出てくるレベル

 

自然の脅威には勝てなかったオシャレ宿

1 Sihome Backpackers Garden・ヴィエンチャン(ラオス) ☆☆

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値段:40000キープ(約592円)
部屋タイプ:ドミトリー
清潔感:綺麗
セキュリティ:普通
Wi-Fi:全域
トイレ・シャワー:共同
住所:056 Sihome Road | Ban Sihome, Vientiane 01000, Laos

 

首都ヴィエンチャンにあるこちらの宿。壁には絵が描かれていてなかなかスタイリッシュ。 
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この宿も前回のマレーシア・シンガポール編でご紹介したB&Bタイプでした。食パン食べ放題ではありませんでしたが、毎朝、5種類の中から一つだけ選べるシステムになっています。
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宿泊客は全員欧米からの旅行者でした。夜はこちらの玄関で酒盛りが始まり、英語が飛び交います。
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酔っ払った際の羽目の外し方も日本とは違うダイナミックさが感じられます。まるでサーカス。
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スタイリッシュですが、ハプニングもありました。大雨が降った夜、同じ部屋の宿泊者が絶叫しながら飛び出して来ました。なんと床下浸水していたのです。
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この宿は二段ベッドの一番下のスペースが貴重品ロッカーになっていて、僕はパソコンや電子機器を入れていました。
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幸い気付いたのが早かったので電子機器は無事でしたが、翌日はみんなで一斉に荷物を干す羽目に……。ラオスの雨季は6月~11月。この時期に泊まる際には要注意の宿です。
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プライベートビーチ?付きのオシャレ安宿

2 At Beach Bed&Bar・パンガン島(タイ) ☆☆
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値段:150バーツ(約545円)
部屋タイプ:ドミトリー
清潔感:綺麗
セキュリティ:普通
Wi-Fi:全域
トイレ・シャワー:共同
住所:100/1 Moo1, Baan tai Rd., 84, Ko Phangan 84280, Thailand

 

タイの南部沖に浮かぶパンガン島。ここでは月の満ち欠けに合わせてパーティーが開かれるので、外国人旅行者にも人気です(参考:月の満ち欠けを理由にパーティーが開かれる島。その為、宿もリゾートを意識したスタイリッシュな造りになっています。
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お値段545円!なのに何とプライベートビーチ付き!
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ちょっと多過ぎるくらいのハンモックも用意されていて、10人まで同時にハンモックに揺られる事が出来ます。
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残念ながら日中は引き潮で泳ぐには浅過ぎますが、運が良ければ地元のおばちゃん達が潮干狩りをする勇姿を見る事が出来ます!
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バーもあります!ただし、椅子は24時間上がっていて経営している気配はありません。夜になると宿泊者は別の場所で開催されているパーティーに行ってしまいます……。このバーが賑わう事は果たしてあるのでしょうか。
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ナメクジだらけの隠れ家風安宿

3 Easy Go Backpacker Hostel・ヴァンヴィエン(ラオス) ☆
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値段:26000キープ(約385円)
部屋タイプ:ドミトリー
清潔感:微妙
セキュリティ:普通
Wi-Fi:公共スペース
トイレ・シャワー:共同
住所:3 Ban Vang Vieng | Khemsong River Road, Vang Vieng, Laos

 

欧米人バックパッカーにも人気のヴァンヴィエンにあるこちらの宿は、一見すると老舗旅館といった雰囲気。
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しかし奥にはこのような木の渡り廊下が組まれていて、
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その先にドミトリーがありました。それぞれのベッドには蚊帳が付いています。
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隠れ家風で面白い宿ですが、夜になると渡り廊下が見えず、何だか足場がヌメヌメしていました……。翌朝、ヌメヌメの正体がナメクジだったと知った時は言葉を失いました。
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バンコクのミステリアス宿

4 Centaur Inn・バンコク(タイ) ☆☆☆
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値段:100バーツ(約364円)
部屋タイプ:ドミトリー
清潔感:普通
セキュリティ:普通
Wi-Fi:全域
トイレ・シャワー:共同
住所:448-448/1 Soi charoeng Krung 47, Surawongse Road,, Bangkok 10500, Thailand

 

バンコクで安宿が集まる人気スポットと言えばカオサンロードですが、衣類や雑貨、美味しそうな料理など誘惑が多いのと、人が多過ぎて馴染めず、途中で宿を替えました。
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こちらの宿はagodaで探しましたが、場所がいまいち分かりません。
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ここを進むようです。本当に安宿なんてあるんでしょうか……?
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ありました。どうやら裏口からアプローチしてしまったようです。宿の外観や内装は特に凝った造りではなく、至ってシンプルでした。
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部屋はこのようになっています。
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一見普通に見えますが、この宿とっても怪しいんです。まず怪しいのは宿泊者です。カオサンに欧米人旅行者が多いのに対して、こちらに泊まっていたのはインド系・アフリカ系・中東系がほとんど。東洋人や西洋人は自分を含めてちらほらです。

そして、彼らの大半は観光している気配がありません。毎日、部屋に戻ると寝ているか本を読んでいます。15日間のラオスの旅を終えて戻って来てもまだ同じベッドに居ました。泊まっているというよりは住み着いている人が多いようで、他の宿で感じた、旅人達の祭りの陽気のような空気は皆無です。

受付で寝ている事が多いガリガリに痩せ細ったインド系(?)のおじさんや、いつも笑顔なのに電話し始めると、強い口調で「マネー」という単語を繰り返す強気なお姉さんなど、宿の中でも人間観察が楽しめます。

 

毎晩、何処からともなく現れて宿の入り口で寝ているホームレスのおばさんも居ました。南国なので僕はタンクトップやTシャツで過ごしていましたが、彼女は毛皮のコートを身に着けていました。ある時、飲み歩いて帰って来ると、やはり入り口で寝ていましたが、この日は様子が違いました。
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さすがに暑かったのでしょう。スカートが引っくり返ってパンツ丸出しで寝ていました。一瞬にして酔いが覚めました。
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宿の周りにも仏教国とは思えない異様な光景が広がっていました。なんと歩いている人の大半はイスラム教徒!仏教国とはいえ、イスラム教徒が全く居ない事は無いと思いますが、(実際、マレーシアとの国境付近はイスラム教徒が多い)それにしてもこの界隈のイスラム教徒率は尋常じゃありません。
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モスクもありました。仏教国タイの首都にもこんなイスラム教地区があるのには驚きました。
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仏教国・人気の観光地である事を一切感じさせず、人間観察しているだけでも底抜けに楽しいこの宿が気に入ってしまい、バンコク滞在の大半はここに宿泊していました。今ではすっかりタイに戻りたい理由の一つになっています。

 

タイ・ラオス安宿まとめ

・宿代は他の東南アジア諸国に比べてかなり安い。
・怪しげな宿からオシャレな宿までピンキリ。
・スタイリッシュな宿もやや癖あり。
・Wi-Fiは普及している(ラオスは繋がりにくい)。

 

タイ・ラオスではHostelworldagodaを参考に宿を探しました。「一円でも安く」をモットーにインターネットで探し当てた宿は、見た目こそスタイリッシュな宿から古くシンプルな宿までバラエティに富んでいましたが、どれも一癖も二癖もある宿ばかりでした。バックパッカーにも人気のタイ、そしてラオス。観光だけでなく、宿に目を向けてみるのも楽しみ方です。もしかしたら、観光よりも強烈に目に焼き付くかも知れません、僕がそうなってしまったように……。

この記事がこれらの地域の安宿事情を知るきっかけになれば幸いです。※この記事に掲載している宿の情報は全て2014年6・7月時点のものです。

 

文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 

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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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