渋谷に世界一周帰りのバックパッカーが降り立ちました。明らかに浮いた出で立ちでスクランブル交差点を歩く彼はまだ、旅の途中です。
おなじみ旅する理科教師ぞーしきが、一時帰国しているというので渋谷に呼び出していろいろ聞いてみました。
雑色 啓晴 1989年生まれ
旅のスタイル/期間
世界一周/1年半
ルート
アジア(今ココ)→中東→アフリカ→南米
ぞーしきのバックパックの中身はこちら
撮影日:2014年7月8日
ーーなんで帰ってきたんですか?
保険に入るためですね。僕、海外旅行保険に入らないで出発しちゃったので。あとはパキスタンのビザを取るためです。
ーー日本では渋谷はよく来てたんですか?
いえ、全くですね。
ーー今日の格好は?
言われた通り、全身世界一周中と同じ格好できましたよ。
ーーなんで世界一周に行ったんですか?
自信をつけるためです。僕、ずっと英語にコンプレックスがあって、高三の時、偏差値38くらいだったんですよ。推薦で早稲田に入ったんですけど、周りが英語喋ってバックパッカーしているのを見て、格好いいなって。同時に劣等感をずっと感じていて……。
ーー英語ができないからバックパッカーもできないと。
そう思っていましたね。ずっと、英語をなんとかしなきゃって……。
ーーでも、実際旅に出た訳ですよね。
「どんな人間になりたいか?」と考えると「自信のある人」なんですよね。僕にとってこの旅は「やりたいけどできない」ということに踏み出すことなんです。
ーーほんとに教師だったんですか?
大学院に行きながら非常勤でやっていました。でも、大学院での研究がどうしても(将来の)授業に役立つとは思えなくなって……中退しました。
ーー先生になることは諦めたってことですか?
いや、本気で先生になろうと思ったから辞めたんです。先生になるためには、研究より旅が大事だと思ったんです。旅に出て、色々なことを一次情報として伝えられるようになるほうが重要だと。
ーーぞーしきさんは旅をしながら、世界の中学・高校を回ったり、自然現象を追いかけていますね。
例えば、マレーシアに青い炎のイジェン火山というのがあるんですが、あれは、硫黄が酸素と結びついて青く輝くんですね。理屈ではそうなんですが、僕は熱意を持って見た事を伝えられます。
ーーこれまで半年旅してきて自信の部分ではどうですか?
自信になっていると思いますよ。旅って地力でビザを取ったり、自信をつくる要素がたくさんあると思うんです。ほんと、1年前の自分からは考えられないです。
ーー再出発はいつですか?
7月17日です。中東→中央アジア→東欧→東アフリカ→南米と周る予定です。
公式ブログ
COSMOPOLITAN〜ぞーしきが見た世界のじょーしき〜
文・写真:デスク
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