バックパッカーと聞くと、どうしても貧しい響きを感じてしまいますが、1日2千円以下で暮らす世界一周中のバックパッカーに、節約の話を振ってみました。
名前
植竹智裕 1986年生まれ
旅のスタイル/期間
世界一周/1年(お金が続くまで)
ルート
アジア(今ココ)→アフリカ→ヨーロッパ→南米
一泊450円以下、一食100円以内
ーー1日2千円以下で暮らす節約バックパッカーの荷物63個の記事しかり、植竹さんは随分切り詰めて旅をしているようですが、ぶっちゃけ残金どれくらいなんですか?
130万ですね。あと1年ちょっと旅をするつもりなんで、けっこうヤバいんですよ。というより、お金が続く限り旅を続けたいので。
ーー1ヶ月10万円のイメージですか。でも、あんまり切り詰めると、旅が楽しくないんじゃ?
いえ、僕はお金を使うべきところには使ってますからね。日本では体験できないもの・ことに関しては惜しみなく使います。例えば、僕は動物が好きなんで、テングザルを見に行くツアーとか……。その代わり、衣食住は最低限を心がけています。
ーー1日2千円以下ってほんとですか?
遠出(観光や移動)をしなければそれ以下ですよ。今、ラオスにいるんですけど、基準としては一泊450円以下、一食100円以内って感じです。
630円で泊まった独房
ーーまずは宿について聞きたいんですが、どうやって探しているんですか?
ネットですね。agoda、hostelbookers、hostelworld、それぞれを比較して一番安いところにします。今のところ大体agodaが安いです。ネットだと割引している場合があるし、飛び込みで行くと、つぶれていたり満室だったりしますからね。予約した宿に入っても、(現地に行って)さらに安い宿を見つけたら移るようにしているので、僕は1泊しか予約しません。
ーーでもそんなに安いところばかりだと、ヒドい目にあったことがあるんじゃ?
印象的だったのは、ジャカルタの630円の宿ですね。ジャカルタは安宿があまりなくて、これでも一番安い部類だったんです。
あそこは独房でしたね……。
扇風機とマットが置いてあるだけで、窓はなく、天井に通気口の穴が空いているんですよ。そこから蚊やらヤモリやら入ってきて。塞ごうにも天井が高くて……。3泊したんですが、あの時は、日中身体をなるべく疲れさせて、帰ったらすぐ寝るよう心がけていました。
60円のラーメンに涙が出た
ーーメシはどうしてるんですか?
基本は屋台でやきそばとかラーメンとか。昼と夜の2食です。安くて美味いものがあったら、リピートし続ける感じです。これまで食べた中で一番高かったのが、サル!コウモリ!コブラ!「ゲテモノ通り」で食べ歩き inジャカルタで書いたサル(900円)ですね。
ーー逆に、これは「安くてウマかった!」というのは?
ボルネオ島で食べた塩ラーメン(60円)ですね。
東南アジアって辛いものが多いじゃないですか。中国移民がやっている店だったんですけど、あっさり塩味で涙が出そうになりました。
朝食は2回食べる
ーー植竹さんは節約のために様々なテクニックを駆使しているそうですが、最近編み出した技といえば?
朝食を2回食べるという技ですね。(写真はラオスの宿のもの)
セルフサービスの朝食がついている宿ってあるじゃないですか。まず、早起きして第一次朝食をとり、この時は控え目に食べます。そして、朝食終了のギリギリの時間に第ニ次朝食をとり、食べられるだけ食べます。トースト10枚くらいいきます。こうすれば、昼飯を食べなくて済むという訳です。
ーー何だか凄まじいですね。でも、今後、アジアを抜けると厳しそうです。
もっと壮絶なことになるでしょうね。期待していてください(笑)。
写真:植竹智裕
文:デスク
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