人の欲とは深いようですが、僕の望みはただひたすらの健康と強盗に襲われないことです。世界一周最初の街・香港に「すべての望みが叶う(とされる)寺」があったので、健康と旅の安全を祈ってきました。
宣伝文句は「すべての望みを叶えます」
你好、Shimoです!バックパッカーをしていて一番気にしているのが、健康と安全です。どちらも崩したら、それはそれで良い思い出になりそうですが、旅がいったんストップしてしまいますからね……。
そこで今回は香港政府観光局のサイトで見つけた気になるスポットに行ってきました。その名も黄大仙(ウォンタイシン)です。
住所:2, Chuk Yuen Village, Wong Tai Sin, Kowloon
香港政府観光局によると、黄大仙の宣伝文句は「すべての望みを叶えます」。すごいですね、叶えますと、断定的です。この寺院の人気の高さの理由だそうです。
すべての望みを叶えてもらえるのであれば、今後の健康と安全をお祈りをしない訳には行きません。早速行ってきました。
黄大仙へ
黄大仙は九龍半島側の中心地尖沙咀(チムサーチョイ)から8駅、30分程の場所にあります。駅から出るとすぐ目の前に入り口が。
入り口近くではお土産や線香が売られています。まずはぐるっと回って物色します。
先に進むと、先ほど売られていた線香が棚に置かれていました。中国語はわかりませんが、漢字でなんとなく想像します。きっと「9本までしかとっちゃだめだよ!」と書いてあるはず。さっき買わなくて本当によかった。ありがたく無料でいただきます。
僕はその後ろにあったお偉い方から火をもらいます。この時点でご利益がありそうです。
正殿に向かいます。平日でしたが多くの人がいます。地元の方ももちろんいましたが、中国本土からの観光客も多かった印象です。
線香をお供えするも……
周りを観察していると、どうやらお祈りをした後ここにすべての線香を供えてゆくようです。
しかし、奥にいる男性が線香を凄まじい速さで抜き取っていきます。ひっきりなしに人が来るのだから仕方ないのでしょう……。
すぐに抜かれると、すべての望みも叶う気がしません。僕はお掃除されたすぐ後に供えてきました。
正殿の裏にはすばらしい中国庭園が広がっています。グッド・ウィッシュ・ガーデンと呼ばれていました。すごくわかりやすいネーミング。
香港政府観光局のサイトにも「風水に従った構造をしている」との説明があったので、お散歩するだけでご利益が得られそうです。
中国には中国三大九龍壁があるらしいのですが、その一つの北海公園の実物を模して造られたそうです。
聞いてないよ
出口に向かうと、近くで日英のパンフレットを見つけました。なぜ入り口に用意しない……。
読んでみると衝撃の結末が。
3つの供場に、3本づつ供えるのが正解だったようです。前の写真を見てお分かりの通り、皆さんまとめて正殿に供えていました。あまり知られていないお作法なのかもしれません。
ともあれ、今まで考えたこともなかったのですが、海外でお祈りする時って日本語でいいんですかね?神様、仏様は理解できるのでしょうか……。ここは香港だからと思って最後に申し訳程度に「謝謝」と付け足しましたが、人の望みって身勝手だと思い知ります。
次からお祈りする時は、言葉ではなく絵で描くことをイメージします!これで間違いなく伝わるでしょう。僕の望みは旅の健康と安全。はたして黄大仙の宣伝が本当か否かは記事を読みながら判断して下さい。
文・写真:Shimo
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