日本人であれば、日本の教育レベルは高いと信じたいところですが、ネパールの辺境で、日本を上回る内容の授業が行われていました。
こんにちは、旅する理科教師ぞーしきです。僕は世界一周しながら中学校・高校を見て回っていますが、今回はエベレストトレッキングの4000m地点に偶然、小学校を見つけたので思わず見学してきました。
エベレストはここサガルマータ国立公園内にあります。ネパールの首都カトマンズからルクラまで飛行機を使い合計9日間で行ってきました。
出発準備
エベレストトレッキングは、荷物運びをするポーター、もしくはガイドをカトマンズの旅行会社で雇ってから行くのが一般的です。僕はできる所まで自分で登りたかったので、旅行会社では飛行機のチケットの手配だけをしてもらいました。その場合は自分でTIMSと呼ばれるトレッキング許可証を観光局の建物内で発行してもらう必要があります。20$でした。
カトマンズの安宿街タメル地区では、たくさんの登山用品の店が軒を連ねています。そこで必要なモノはすべて購入できます。また、トレッキングシューズや寝袋などのレンタルも行っていました。
プロペラ機に乗って出発の町ルクラへ
飛行機は天候が悪くなると飛べないので、朝6時の便に乗ります。約20人ほどの乗客が乗れます。
30分ほどのフライトでルクラの街に着きます。標高はすでに2840mあります。
6日かけて5545mのカラパタールへ
ここから6日間かけてナムチェ(3440m)、タンボチェ(3860m)、ペリチェ(4240m)を経由してロブチェ(4910m)、そしてカラパタール(5545m)に向かいました。ナムチェで高度順応の為に2泊したり、
標高4000mの通学路
途中タンボチェを出発してしばらくすると、道中にこんな看板を見つけました。聞くとこのトレッキングコースで一番高い学校があるとのこと。これは行くしかありません。
20分とのことでしたがここは4000m付近、全然たどり着きません。やっとの思いで次の看板が見えてきました。
しかし、看板に従い歩を進めるとそれらしき建物を発見しました。
オム・ホンギル・ヒューマンスクール
ここはオム・ホンギルという韓国の登山家が、教育と健康支援のために建てた学校のひとつです。ここには25人の児童と6人の先生がいます。
校舎はこの通り簡易な造りで、段差を隔ててコの字状に配置されていました。教室が3つに比較的大きな講演室、それから職員室と保健室(のような部屋)のみでした。
教育水準の高さが伺えた教室
この時は残念ながら何かしらの講演が行われていて、授業が見られませんでした。
しかし、教室にお邪魔させてもらいました。壁中にびっしりと敷き詰められたのは……生徒たちお手製の教材です。
高学年用の教室を覗いてみると、英語の多さに驚きます。彼らは小学生の内から相当な量の単語を学んでいるようです。
また、算数のレベルも高かいです。まず、九九ですが普通の九九表の隣に……
そして外に出ると、僕らにとっても懐かしいものを吹いていました。こんなところにもあるんですね。
今回、授業見学やインタビューができなかったことは心残りですが、教室の風景から教育内容の違いが伺えました。日本の英語教育もこのように向上し、誰もが気軽に旅立てる世の中になるよう願っています。
最後に、遊具で遊ぶ楽しそうな子供たちを見ていたら、学校がもつべき世界共通の長所を再確認して嬉しくなりました。
文・写真:ぞーしき
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