上場企業に勤める男が「好きでしょうがない会社」をやめて世界一周する理由

2014.06.11 18:00 
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シリーズでお届けする(予定の)「僕が旅に出る理由」インタビュー。第2回はトレンドマイクロを辞めて2014年6月20日から世界一周に出発する下澤祐介さんです。

 

海外は、絶対面白い

–下澤さんはですが、なぜ旅に出るのですか?
だって、海外に出たら、絶対面白いことがあるってわかっていますから。

–おお!確信めいていますね。
高校の時にアメリカに留学したんですが、そこで、世界には日本で暮らしていたら知りえないことがあるって思い知りました。向こうの学校では「進化論」を教えなかったり、「べジマイト」っていう臭い・まずいペーストがあって、それが好物な人々がいることだったり……。

–旅ってそういうカルチャーショックの連続だったりします。
僕の場合、特に目的はなくて、ただ、もっと面白いものを探しに行きたいんです。

 

会社を辞めるのは「苦渋の決断」

トレンドマイクロに勤めていたそうですが、どんな仕事をしていたんですか?
個人向けの営業ですね。簡単に言えば、サイトに来てもらったお客さんに、いかにウイルスバスターを買ってもらうかという仕事です。サイト上のキャッチコピーを考えたり、色を変えたり、あらゆることをして売上を最大化するということをやっていました。

–仕事は楽しかったですか?
「こんなに楽しくやれる会社はない」って思っていました。だから、辞めるのは苦渋の決断でした。

–なぜ辞めようと思ったのですか?
僕には仕事をする上での目標が3つ(下記)あって、それが達成できたからです。あとは、会社に入る時に「300万貯まったら、旅に行こう」と決めていて、それが貯まったというのもあります。

・売上(自ら設定した)を達成する
・社会の仕組みを知る
・コミュニケーション能力を上げる

 

下澤さんが旅に持っていくバックパック30L
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期間:1年
ルート:中国(台湾)→東南アジア→中東→ヨーロッパ→アフリカ→南米→アメリカ
資金:300万円

 

真逆に振り切りたい

–だからと言って、楽しい仕事をすっぱり辞められるのかなぁと思うんですが。
ある時、「この仕事、俺じゃなくてもいいよな」と思った瞬間があったんです。向こう2~3年で自分がやっていることが想像できたとうか……。

–そうやって悟ってからも仕事は楽しかったんですか?
はい。目の前に迫ってくる仕事をこなしていくのは楽しかったです。でも、新卒から3年働いて、このあたりで真逆に振り切りたいって思ったんです。

–真逆?
「自分がこれを作った」、「自分がいるから」ということ、(バーチャルとリアルで言うと)もっとリアリティのあることをしていきたいなと。

–旅に出るにあたってリスクは考えなかった?
今26歳なので、そこそこリスクはあると思いますよ。でも、これから自分がやりたいことが、少なくとも「かっちりした仕事」ではないなと思ったんです。そういう意味で僕の中では、気持ちもお金もすべてが整ったという感じです。

 

「知っている」と「やった」は違う

–好きな仕事だったけど、それ以上に楽しいことがあるって感じでしょうか?
未知のものには抗えないというか……。たとえば、僕が高校の頃にアメリカに留学した時って、半径5mくらいだったと思うんです。自分の枠って。それを広げたいんです。

–自分で感じたいと。
知ったかぶりするのが嫌なんですよ。「知っている」と「やった」では180度違うと思うんです。実際に行って、ウユニも自分の言葉で語れるようになりたいです。

 

文:デスク

 


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デスク
世界新聞の通称「デスク」。株式会社世界新聞代表取締役。これまでに35カ国以上を訪れる。 2011年〜1年間の世界一周旅行へ。ブログ村世界一周ランキング1位。2013年、世界新聞を立ち上げる。 著書に「世界一周できませんと思っていたらできちゃった」(幻冬舎) 海外旅行に関する講演もちらほら。

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