タンデム自転車世界一周のsawaです。今回は「チベットの奇跡」とも言うべき絶景、ラルン・ガル・ゴンパをレポートします。チベットで一番行きたかった場所でもあります。
◆ラルン・ガル・ゴンパの基点、色達という街
ラルン・ガル・ゴンパはこのあたり。成都から約650km、バスで約15時間(道路事情により異なります)に位置します。※詳しい行き方は記事末参照
より大きな地図で ラルン・ガル・ゴンパ を表示
チベット自治区内を外国人が旅行するためには、基本的に旅行会社のツアーに参加せなばならず、個人旅行はできません。しかし、このラルン・ガル・ゴンパがある東チベットは区分としては四川省になり、比較的簡単に(情勢による)個人旅行が出来る場所です。
ラルン・ガル・ゴンパの基点となるのは、色達という街になります。新しい建物が多いせいかチベットらしくありません。
しかし、商店に入ればチベット人の日用品ばかり。こちらはお茶碗。
街の茶屋です。チベット人はお茶を飲みながらのんびりするのが大好き。
チベット人は日本人に好意的です。日本人とわかった途端、なぜか店員さんと撮影大会に!
これ、嫁さん(左)がチベット人顔な訳ではないんです(笑)。チベット人は日本人と同じモンゴロイド系の顔なんです。
目的のラルン・ガル・ゴンパは色達からミニバスで約30分の場所にあります。
乗客が集まれば出発するシステムですが、僧侶が街とラルン・ガル・ゴンパを行き来しているのですぐに人は集まります。
道は良好。ミニバスは快適に標高4000mのチベット高原を飛ばしていきます。
ラルン・ガル・ゴンパのゲートです。ここから、谷間を登っていきます。
◆まさに、チベットの奇跡!ラルン・ガル・ゴンパ
ラルン・ガル・ゴンパはニンマ派(チベット仏教の四大宗派)の最大級の僧院であり、約3万人の僧侶が学んでいます。無数の赤い建物は「宿坊」という僧侶が住む家であり、ここラルン・ガル・ゴンパは巨大な街になりすぎたため中国当局の警戒の対象となり、一時、外国人は立ち入り禁止の時期がありました。
◆ラルン・ガル・ゴンパ内部へ潜入
チベット人にとって大切な家畜、ヤクもいます。全員が赤い袈裟を着ている僧侶という以外は普通の街の生活風景とかわりません。
ここでは常に、お経がスピーカーで流れています。
尼さんの修行僧も多いと聞いていましたが、どうもお寺の周りには男性の僧侶しかいません。
辛いふかした芋、サラダ麺、ポテトサモサ(揚げ餃子のようなもの)を購入。どれも1元~2元(15~30円)の格安ベジタリアン料理です。
お寺にはいってみると、びっくり。僧侶が所狭しと、お経を読んでいます。
お寺に向かうに連れて、尼さんのグループが多くなってきました。男性と同じ袈裟のはずですが、小奇麗な感じがあります。
◆花が咲き乱れる丘の上からの絶景
あれ?登りすぎて街の反対側の景色が見える場所まできてしまいました。遠くまで標高4000m級のチベット高原が広がっています。
ラルン・ガル・ゴンパの中心の活気とは違い、丘の草原の花々は短いチベットの夏をたのしんでいる
かの様でした。
【編集註】
ラルン・ガル・ゴンパへの行き方に関しては、下記の記事が比較的新しく、詳しいです。
成都→色達は途中一泊しなければならないという情報と、ノンンストップで行けるという情報があります。最新情報は成都のユースホステルなどで確認を。どちらにせよ、色達は4000mを超える高地であり、かなりの確率で高山病にかかることが予想されます。旅程には余裕を持つことをオススメします。
文・写真:hirokazu sawa
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