都内某所で不定期で開催されるという「旅食」というイベント。なんでも、元バックパッカーの男が一夜限定で、世界各地で食べた料理を振る舞い人気を博しているらしい。このアングラな会合にデスクが潜入してきました。
「旅は食べれないだろ」とぼやきながら到着したのは、都内のとあるカフェバー。
どこかで聞いたことがるような……。今夜のメニューのようですね。
エントランスが3000円で飲み放題+フード1品がついてくるとのことです。
世界新聞で連載している旅料理研究家の山本ジャーニーさんじゃないですか!
山本ジャーニーの連載「再現レストラン」のバックナンバーはこちら
元バックパッカーの男とは、山本ジャーニーだったのです!なんてこった!山本ジャーニーは不定期でこの「旅食」というイベントを開いているのだとか。
せっかくなので、食べてみましょう。山本ジャーニーのお手並み拝見です。
◆茄子と挽肉のコシャリ エジプト&モロッコ
コシャリとは米、マカロニ、パスタ、ヒヨコ豆、レンズ豆などをミックスし、揚げた玉ねぎとトマトソースをかけたエジプトのB級グルメで、旅行者にも人気の一品です。
このテのモノはぐりんぐりんにかき混ぜて食べてやります。パスタと米が一緒に入ってるというのはあまり馴染みがないですが、マカロニも相まっていろいろ楽しい食感。ミートソースは意外にあっさりしていて、茄子のペーストがふんわり香り洒落たアクセントに。ジャンク感はあまり感じません。
◆シンガポールグリーンチキンライス タイ&シンガポール
こちらは、海南鶏飯(ハイナンチーファン)という、茹で鶏とその茹で汁で炊いた白米を共に皿へ盛り付けた、マレーシア、シンガポール、タイなどでポピュラーな料理がベースになっています。ご飯は鶏ダシが効いていて、思ったよりガツンとコクのある感じ。甘辛いソースが完成度を高めています。
◆タコとジャガイモのココナッツシチュー タンザニア
こちらはジャーニーさんが、タンザニアのザンジバル島の民家に押し掛けて伝授してもらった料理だそうです。有名なビーチリゾート、ザンジバル島ではココナッツ料理が名物であり、現地の味をほぼそのまま再現したとのこと。優しいココナッツのスープにジャガイモがトロトロ溶け出していて、マイルドなお味。
◆鱈と白菜のモロヘイヤスープ エジプト&ポルトガル
ダイビングのメッカとして有名なエジプトのダハブに、旅行者に大人気のモロヘイヤスープを出す店があるそうです。そちらを参考にしたスープに、ポルトガルで最も消費量が多いという鱈の身を浮かべてポルトガル風に。あえて例えるならば、図書館のカウンターに座っているお姉さんのような風情の、素朴で優しいスープです。
◆チョリカレパン アルゼンチン&ペルー
チョリパンとは、アルゼンチンのパンに肉汁たっぷりチョリソー(ソーセージ)を挟んだ屋台フード。食べ易く切ったサイコロ状のパンの上にかかったカレーソースはペルーの鶏肉の唐辛子クリーム煮・アヒデガジーナを一端作り、そこに日本のカレールーを加えたのだとか。ピリピリと後をひく辛さは唐辛子由来だったのですね!
◆10Bラーメンのサラダ仕立て タイ
世界中からバックパッカーが集まるタイのカオサンロードの路地裏にある通称「10バーツ(約30円)ラーメン」をインスパイアしてサラダ仕立てに。チャーシューを煮詰めたタレとコーンから甘さばかりが際立つかと思いきや、時折パクチーが追いかけてきて、後味はさっぱり。女子ウケがよさそう。
結論としては、「旅は食べられる」と言わざるをえません。一度でいくつもの国を旅した気分になったのはデスクだけではないでしょう。例え、食べた事のないメニューだとしても、旅人の客が情報を補足してくれるので、それがまた旅情をかきたてます。山本ジャーニーによると「旅食」の開催はやはり、「不定期」だそうです。
文・写真:デスク
取材協力:山本ジャーニー DUKE CAPO
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