WiMAX

ポケットWiFiの2大回線WiMAXと4G LTEの違い

WiFiがないと3分でソワソワしてしまう編集部のLeeです。

無線でインターネットにつなぐ「ポケットWiFi」には様々な通信規格がありますが、現在主流となっているのはWiMAXとLTEの2大回線です。

「WiMAXとLTEの違いが分からないので比較できない」という方のため、今回はWiMAXとLTEの違いを細かく見ていくことで、商品選びの参考にしていただければと思います。

まとめ:WiMAXとLTEの違いをざっくり比較表

まずは、WiMAXとLTEの違いをざっくりと比較してみましょう。

WiMAX

LTE

つながりやすさ

つながりにくい場合も

つながる

他の通信規格の利用

可能

不可能

データ使用量の制限

なしの場合も

基本的にあり

通信速度

速い

若干速い

WiMAXは、月間データ使用量による速度制限がかからないプランがあり、通信速度も速いため、特定日に大容量の通信をしないが毎日コンスタントにインターネットする人におすすめです。

一方のLTEは、地下や山奥など多くの場所で比較的つながるため、僕のようにWiMAXがつながらない場所に住んでいる方におすすめです。

以下で、WiMAXとLTEの違いを詳しく解説しましょう。

違い1 つながりやすさ

WiMAXもLTEも、基地局から発信された電波をポケットWiFi端末で受信する点では、変わりありません。

WiMAXは基地局の数が少ない

ただし、WiMAXとLTEでは基地局の数に大きな差があります。

LTEは、NTTドコモやソフトバンクなど、携帯電話の通信事業者が開設した基地局を利用しているため、基地局の数が多いです。

WiMAXも都市部を中心に基地局の増設を進めていますが、地方や山奥では基地局開設が進んでおらず、僕のような地方在住者のエリアではWiMAXがつながりにくいです。

WiMAXは地下や屋内でもつながりにくい

WiMAXの基地局エリアにいても、地下や屋内にいるとWiMAXがつながりにくいケースがあります。

これは、WiMAXの電波特性によるもので、WiMAXの電波は障害物を回り込むことができず、ぶつかってはね返されてしまいます。

そのため、壁や天井がある地下や屋内では、つながりにくくなるのです。

一方のLTEの電波は、障害物を回り込むことができるため、地下や屋内でもつながります。

違い2 他の通信規格を利用できるか?

WiMAXは地下や屋内、地方や山奥ではつながりにくいというデメリットがありますが、そのデメリットを補うため、WiMAXには「LTEオプション」があります。

これは、auのLTE回線をWiMAXの端末でも利用可能にすることで、地下や屋内、山奥でもつながりやすくするメリットがあるオプションです。

1000円強の追加料金がかかりますが、実際に利用した月にしか追加料金は請求されません。

3年契約にすれば、追加料金を請求されないプロバイダもあります。

一方のLTEの端末で利用可能な通信規格はLTEのみで、WiMAXの電波を利用することはできません。

違い3 データ使用量上限

WiMAXもLTEも、月間データ使用量が上限を超えると、速度制限がかかります。

これは、通常は月間7GB以上利用すると、月末まで128Kbpsの速度制限がかかるというものです。

かつて128Kbpsの速度制限にかかったことがありますが、ホームページすらまともに開けないので、かなり不便でした。

WiMAXの「ギガ放題」ならばデータ使用量の上限なし

WiMAXには「ギガ放題」というプランがあるのですが、これを契約すれば月間データ使用量に上限がありません。

ただし、3日間で10GB以上利用したり、LTEオプションを月7GB以上利用したりすると、前者は1Mbps、後者は128Kbpsの速度制限がかかります。

LTEにも通信量無制限のオプションがあるが

一方のLTEにも、月間のデータ使用量が無制限となる「アドバンスオプション」があります。

ただし、月間684円のオプション料金がかかるだけでなく、アドバンスモードという特殊な通信を使うため、利用可能エリアが限定的なのを考慮すると、WiMAXのギガ放題よりは使い勝手がよくありません。

違い4 通信速度

そして通信速度ですが、WiMAXの方がLTEよりも速いです。

現在、WiMAX2+の理論上の下り最高速度は558Mbps、LTEは200Mbpsでこれだけを見てもWiMAXの方が速いのが分かります。

それに加えて、WiMAXはLTE回線も利用可能なため、2つの電波を合体して下り最高758Mbpsの通信速度が可能なのです。

ただし、2つの電波を合体させるためには先ほど説明した「LTEオプション」に加入しなければなりません。

また、2つの電波を合体できるWiMAXの端末を契約する必要があります。

WiMAXとLTEの違いまとめ

WiMAXとLTEを比較すると、全般的にWiMAXの方が優れていることが分かります。

LTEの方が優れている点として、通信エリアの広さが挙げられますが、WiMAXのLTEオプションを利用すれば、WiMAXのデメリットも解消されます。

WiMAXはLTE回線との同時利用で、通信速度を飛躍的に上げることもできます。

月間データ使用量無制限のプラン・オプションについても、WiMAXの方が対応エリアは広く使い勝手もよいです。

僕が契約していたころは、WiMAXにLTEオプションがなかったため、泣く泣くWiMAXを候補から外しましたが、今ならばエリアも広がっておりオプションも使えるので、検討しても良いかもしれませんね。