国内でも海外でもネットがないとソワソワしてしまう編集部のLeeです。
どこでもインターネットにつなげて通信速度も速くなっているので、ポケットWiFiを検討している人も少ないないでしょう。
しかし、ポケットWiFiに限らず気になるのは料金で、いくらサービスが良くても料金が高くては導入に慎重になります。
今回は、ポケットWiFiの種類ごとに料金相場がどれくらいなのかを紹介することで、料金に関する不安を取り除き、導入の参考になればと思います。
結論:ポケットWiFiの料金相場はこんな感じ
まずは、ポケットWiFiの主な回線である「WiMAX2+」「4G/LTE」の料金相場を、比較してみましょう。
なお、4G/LTEは「ワイモバイル」、WiMAX2+は「UQ WiMAX」の料金を参考にします。
WiMAX2+ |
4G/LTE |
|
事務手数料 |
3,000円 |
3,000円 |
工事費用 |
無料 |
無料 |
端末料金 |
実質無料 |
実質無料 |
月額料金 |
3,696円~4,380円 |
2,480円~5,696円 |
ハイスピードプラスエリアモード |
利用月は1,005円 |
無料 |
容量の追加 |
設定なし |
0.5GBごとに500円 |
違約金 |
0円~19,000円 |
0円~39,400円 |
WiMAX2+、4G/LTEの両方とも、事務手数料はどのプロバイダや事業者を選んでも3,000円かかり、工事費用も無料、端末料金も実質無料となっています。
月額料金については、プランによってはWiMAX2+よりも4G/LTEの方が安く済むこともありますが、さほど違いはありません。
LTE回線を使ってスピードアップが可能な「ハイスピードプラスエリアモード」は、WiMAX2+の場合、利用月に1,005円が発生するのと比較して、4G/LTEはもともとLTE回線を利用しているため、追加料金がかかりません。
違約金については、WiMAX2+、4G/LTEともに9,500円程度発生しますが、WiMAX2+は契約期間によって大きな差があります。
以下で、違いのある項目について詳しく見てみましょう。
ポケットWiFiの月額料金
まずは月額料金ですが、契約期間やデータ容量の上限によって大きく変わってきます。
4G/LTEの場合
契約期間やデータ容量の上限によって、月額料金は以下のように設定されています。
契約種別 |
契約期間 |
月5GB |
月7GB |
さんねん |
3年 |
2,480円 |
3,696円 |
バリューセット |
3年 |
3,544円 |
4,760円 |
バリューセットライト |
3年 |
3,194円 |
4,410円 |
ベーシック |
特になし |
4,480円 |
5,696円 |
「さんねん」はポケットWiFi単独を3年契約した際に適用される料金で、最も月額料金が安くなります。
月5GBを上限にすれば、月額2,480円と非常にコストを安く抑えられます。
「バリューセット」「バリューセットライト」は、ポケットWiFiと他の商品を同時購入する際に適用される料金で、前者はパソコンを、後者はタブレットを同時購入することが条件です。
「ベーシック」は最も月額料金が高くなる代わりに、契約期間に縛りがありません。
WiMAX2+の場合
こちらも契約期間やデータ容量の上限によって、月額料金は以下のように設定されています。
契約種別 |
契約期間 |
通信量 |
月額料金 |
UQ Flatツープラス |
2年 |
上限なし |
4,380円 |
UQ Flatツープラス |
3年 |
||
UQ Flatツープラス(2年) |
2年 |
月7GB |
3,696円 |
UQ Flatツープラス(3年) |
3年 |
||
UQ Flatツープラス(4年) |
4年 |
「UQ Flatツープラスギガ放題」は、データ容量に上限がありませんので比較的ヘビーユーザー向けですが、その分月額料金が高くなります。
「UQ Flatツープラス」は月7GBの容量制限がありますが、その分月額料金を安く抑えられるプランです。
ポケットWiFiのオプション料金
次に、インターネットライフを快適かつ便利にするオプション料金です。
4G/LTEの場合
データ容量の上限を超えてしまうと、通信速度が128Kbpsに大幅ダウンしてしまいますが、追加料金を支払えば標準速度に戻せます。
追加料金は、データ容量0.5GBごとに500円ですが、ライトユーザーならばさほど必要ありません。
WiMAX2+の場合
4G/LTEとは異なりWiMAX2+の場合は、データ容量の上限(月7GB)を超えた場合、追加料金を支払って速度制限解除するオプションはないため、プランを「ギガ放題」にするほかありません。
WiMAX2+では、よりエリアが広く高速通信も可能な4G/LTEも利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」を、オプションで追加できます。
オプション利用月に追加料金で1,005円がかかりますが、3年以上の契約を結べば無料で利用できます。
もっとも、頻繁にハイスピードプラスエリアモードを利用するのであれば、4G/LTE回線のポケットWiFiに乗り換えた方がお得です。
ポケットWiFiの違約金
最後に、契約期間前に解約する際に生じる違約金(契約解除料)についてです。
4G/LTEの場合
契約種別によって、以下のように違約金が大きく異なります。
契約種別 |
契約期間 |
違約金 |
さんねん |
3年 |
9,500円 |
バリューセット |
3年 |
39,400円(加入月に解約)~10,600円(満了月に解約) |
バリューセットライト |
3年 |
26,400円(加入月に解約)~10,200円(満了月に解約) |
ベーシック |
特になし |
無料 |
「さんねん」の場合、契約経過期間にかかわらず違約金は9,500円で一律です。
「バリューセット」「バリューセットライト」は、他の商品との同時購入をしているため、違約金の額が高くなります。
「ベーシック」はいつでも解約できる契約ですので、違約金も発生しません。
ちなみに、他の料金プランへ変更する際も、通常の解約と同様に違約金が発生します。
WiMAX2+の場合
WiMAX2+の場合、契約年数によって違約金が以下のように異なります。
契約年数 |
2年 |
3年 |
4年 |
1~13か月目に解約 |
19,000円 |
||
14~25か月目に解約 |
14,000円 |
||
26か月目~満了月に解約 |
― |
9500円 |
|
契約期間以降に解約 |
9,500円 |
いずれの契約年数でも、「更新月」に解約すると違約金は発生しません。
WiMAX2+の場合、契約期間が長い料金プランへの変更の際にも、違約金が発生しません。
まとめ
ポケットWiFiの主流な回線であるWiMAX2+と4G/LTEを比較すると、月額料金は4G/LTEの方が低く抑えられますが、縛りがない契約にすると高額となります。
オプションは主に回線のスピードと容量についてですが、容量をたくさん使う方はWiMAXのギガ放題、速度を重視するのであれば4G/LTEを選ぶのがいいでしょう。
違約金を支払いたくなければ、4G/LTEの「ベーシック」を選ぶか更新月に解約するほかありません。
特に、4G/LTE契約で他の商品も一緒に購入するプランは、違約金が高額となります。
ポケットWiFiにかかる様々な料金をじっくりと見て、どの回線のどのプランにするかを検討しましょう。