世界一周中、妻に突然のアクシデント。こうして僕は、感謝よりも本当に大切なことに気づかされたのです…
こんにちは!新婚旅行で世界一周中のタビワライフ、大地と涼です。
スペインではworkaway、ポルトガルで観光を楽しんでいる最中、実は妻の体にはある異変が起こっていました!
日常生活でももちろんですが、移動することが多い「旅」をしていると健康のありがたさをより強く感じます。
アクシデントを通して、「ありがとう」よりも大切なことに気づかされたのです。
その時は突然やってきました。
それはスペインの田舎町にあるゲストハウスでworkawayを利用して滞在させてもらっている時でした。
ホストのイヴァ(お母さん)から庭にある木材を違う場所に移動しておいて欲しいとお願いされました。
その仕事は僕1人が頼まれたことで、妻はそのとき別の仕事をしていました。
1人でも運べる量だったのですが、2人で運んだ方が効率がいいだろうと考えた僕は妻にちょっと手伝ってほしいと声をかけました。
いま考えれば、僕が1人でやっていればこんなことになることはなかったんです。ごめんね。
僕「これを2人で両端をもって一気に運びたいんだけど!」
妻「これいける?重くない?」
僕「大丈夫でしょ!このくらい?」
2人「せーの!!!」
妻「あっ…!」
僕「えっ?」
妻「ピキッ!って言った。」
僕「…。」
妻はスペインの田舎町で生まれて初めてぎっくり腰になりました。
僕たちはworkawayというサービスを使ってスペインに滞在していたのですが、workawayとは1日数時間働く代わりに、ホストに宿と食事を提供してもらうというマッチングサービスです。
僕たちは1日数時間の労働をすることで、ここに住まわせてもらっているのです。
しかし、妻は腰という体の中心部分に大きな損傷をおったため、その日からほとんど動くことができなくなってしまいました。
幸いホストのイヴァ(お母さん)がとても優しく、仕事をせず休んでいなさい!と言ってくれたので助かりました。
ただ、少し良くなってきた頃にエマ(9歳のお姉ちゃん)に腕相撲を申し込まれて、まだ子供だからと油断したときに治りかけの腰をまた痛めることになりました。
この時は、僕のせいではないということもあり、「なにやってんの!」と妻に強く怒ってしまいました。
ゲストハウスで働かなければいけない妻は泊まりにくるゲスト以上にゆっくりさせてもらい、妻のぎっくり腰は完治しました。
しかし、悲劇はこれだけでは終わりませんでした。
ぎっくりの連鎖は続きます!
スペインからポルトガルに移動して観光を楽しんでいたある日、今度は妻の首に異変が起きてしまいました。
朝起きると、首に違和感があることを訴える妻。最初は寝違えたんだろうと思い、ちょっと横になっていればすぐ良くなるだろうと思っていました。
しかし、妻はそのままベットに寝たきりの状態になってしまいました。
どうやらぎっくり首らしいです。
ぎっくり腰は聞いたことがありましたが、「ぎっくり首」というものがあることはネットで調べて初めて知りました。
しかも、面倒なことに妻の場合、ぎっくり腰よりもぎっくり首の方が動いた時の痛みが強く本当に一日中ベットの上で生活するという日々が数日続きました。
少し良くなってからなるべく動かさず安静にした方がいいということで「頸椎カラー」なるものを購入しました。
ちなみにポルトガルの薬局で購入したこちらの「頸椎カラー」22.9ユーロ(約3,000円)でした。
こんな旅人見たことがありません!
「笑うと首に響くから笑わせないで!」と妻に言われながら、悪いと思いながらちょっと笑ってしまいました。
本当にいまは治ってよかったです。
「頸椎カラー」は念のため、心の安心材料としてお守りのようにバックパックに入れていまも一緒に旅をしています。
そんなことでぎっくりが連鎖してしまったため、全ての予定はキャンセル!
すでに購入していたポルトガルからスウェーデンに行くための飛行機のチケットも捨てることになってしまいました。
しかし、そんなことよりも妻が動けなくなったことで僕がこの旅でどれだけ妻を頼りにしていたかを痛感させられました。
物価の高いヨーロッパではairbnbを利用してキッチン付きの家で自炊させてもらうことが多いのですが、ご飯はいつも妻が作ってくれていました。
また次の行き先を調べたり、そこまでの道順をアプリでチェックしたり、次の宿を予約したりと旅をするには当たり前のことですが、妻がやってくれるからと頼りにしていること、それがだんだんやってくれて当たり前になってきていて感謝の気持ちも薄れてきていました。
妻が動けなくなったいま。
妻がいつも何気なくやってくれていたことを全て僕がやらなくてはいけません。
もともと自分で全てやっていれば、何とも思わないことでも妻がやってくれるということに甘えきっていた自分にはその大変さが通常以上にのしかかってきました。
健康であることの大切さを再確認したことはもちろんですが、それ以上に僕の中にある「妻」という存在の大きさを知りました。
妻と2人で旅できることはとても幸せなことなのですが、僕は気付かないうちに妻の優しさに甘え、妻の存在に依存していました。
僕は妻のしてくれたことに「いつもありがとう」という一言を伝えるだけで、それ以上のことをしようとはしていませんでした。
「いつもありがとう。…次は僕がやるね!」
アクシデントを防ぐために本当に必要だったのは、そんな一言と行動だったのかもしれません。
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