韓国の兵役かと思ったイチゴファームの労働日誌(オーストラリア・ファームジョブ)

2017.04.15 07:00 
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とにかく目をつけられないように必死。オーストラリア・カブルチャーのイチゴファームでの仕事の様子を紹介します。

 

イチゴのプランティングが始まる

こんにちは!極貧バックパッカー改め「オーストラリア出稼人」の植竹智裕(うえたけともひろ)です。

約8ヶ月暮らしてメルボルンを離れ、現在はクイーンズランド州のカブルチャーという街(厳密には更に田舎のWamuranという街)に引っ越しました。

(オーストラリアのワーホリ生活2年目突入。現在に至るまでのオーストラリアの全記録はこちら

 

カブルチャー

 

カブルチャーはオーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンの約50km北にあり、モートン・ベイ市の一地域である(Wikipediaより引用)。

 

カブルチャーに来て最初の1週間は大雨で仕事がありませんでしたが、遂にイチゴのプランティングが始まりました。どんな作業なのかご紹介します。
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イチゴのファームジョブの流れ

カブルチャーはイチゴのファームで有名です。3月中旬からの流れはこんな感じで10月頃まで仕事があるようです。

プランティング
不要な部分のカッティング
ピッキング(収穫)
パッキング(箱詰め)

 

カブルチャーでも珍しい時給制

カブルチャーに点在するイチゴファームの中でも、僕たちの居るSunray strawberry farmは時給制です。1時間あたりの時給は22.13ドル(実際は税金を引かれるので18ドル程度)。

他のファームは歩合制で、プランティングに関しては1000本の苗を植えて35ドル程のようです。

 

勤怠はバーコード管理

事前に専用のサイトで登録を済ませ、引っ越してきた日にバーコード付きのIDカードを作りました。毎朝、仕事の前にバーコードリーダーで出勤打刻をして、仕事が終わったら退勤打刻をするので勤怠管理はしっかりしています。
IMG_9447

 

イチゴのプランティングの役割分担

まず、プランティングとは別にバケツボーイと呼ばれるポジション(主に男性)が5人ほど選ばれました。労働者のもとにバケツに入れたイチゴの苗を届ける役割です。重いバケツをいくつも担いでぬかるんだ畑を走り回らなければいけないので屈強な男性が選ばれます(ガリガリでよかった!)。

残りの労働者は45人ほど居て、3人で1グループを作ります。畑にはあらかじめビニールが敷かれていて、苗を植えるところには穴が開いています。一人はバケツが届き次第、穴に苗を落としていきます。残りの二人は両サイドから落ちている苗をどんどん土に植えていきます。

これを一列毎に交代していきます。

 

イチゴの苗の植え方

苗を植える際はこのようなスパチュラを使います。
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あらかじめスプリンクラーで土を湿らせてあるので、苗の根っこの部分にスパチュラを当てて、土の中に押し込めば根っこごとスルスル地中に入っていきます。そして、スパチュラを差し込んだ後は周りの土を盛ります。

 

写真を撮る余裕はありませんが、どんなプランティングの動画を見つけたので気になる方はご覧ください(ただし、実際には動画の3倍ぐらいのスピード感で植えていきます)。

 

根っこが出ていても養分が届かず枯れてしまい、逆に深く埋め過ぎても茎が腐って枯れてしまうので意外と難しい作業です。
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イチゴファーム歴25年のベテランのおばちゃんが指導にあたり、作業中は「プッシュ・アンド・カバー!」という叫び声が何度も聞こえてきます。もはや英語というよりは呪文のよう。

 

韓国の兵役に参加しているかのよう

カブルチャーのファームは韓国人が多い事で有名です。実際働いている労働者の半分は韓国人、指示を出すスーパーバイザーもこちらで永住権を取った韓国人ばかりです。

「イチゴを植える」と言うとなんだか物凄く平和に聞こえますが、時給制なのでのんびり働かせてくれるほど社会は甘くはありません。という事で、めちゃくちゃ急かされます。

ぼーっと突っ立っていたり、ほかのチームより遅かったり、植え方が間違っていたり、苗を落としていたり……そんな場合は容赦なく怒声が飛んできます。

苗が無くなったら「バケェーーーツ!」と叫んでバケツボーイを呼ぶのですが、バケツボーイ(ほぼ韓国人)がもたついていると、スーパーバイザー(こちらも韓国人)が韓国語で物凄い勢いで怒鳴りつけます

その様子と言ったらまるで韓国の兵役に間違って参加してしまったかのようです。もしくは日本の刑務所の労働作業のよう(経験したことはありませんが)。

 

とにかく目をつけられないように必死

作業中はずっと中腰なので太ももの裏や腰が筋肉痛になりますが、5日ほどしたら気にならなくなってきました。またスパチュラの握り過ぎで手のあちこちがマメになって破れましたが、仕事中はとにかく目をつけられないように必死なので、痛みも忘れます。

 

農作業用に買った作業着もたった一日で泥まみれになりました。
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農作業経験をした事が無い人の方が多いと思いますが、一度泥にまみれてしまえば慣れてしまうものです。実際、最初は長靴を履いて作業していた人達も足元がぬかるんでいるので徐々に裸足に転向しつつあります。畑には大小色々なカエルも見かけますが、悲鳴を上げる人は居ません、そんな余裕は無いのでしょう。

 

お給料

1週間働いた後は、翌週の火曜日に給料明細(ペイスリップ)がメールで送られてきて、水曜日に振り込まれるようです。税金が引かれ、更にそこからファームハウスのレント(週115ドル)が天引きされて銀行に振り込まれます。

 

ファームは意外と広かった

1週目は体慣らしに1日4時間程度しか働かなかったので、週の給料を換算してもざっと245ドルぐらいしか稼げません。慣れてきたらもう少し長い時間働きたいものですが、気になるのはプランティングがどのくらい続くのか。

かつては真っ白なビニールで覆われていた畑も、初日が終わった段階で全てイチゴの苗が植えられました。IMG_9188

 

このペースで行ったらすぐ終わってしまうのでは?(写真は以前ファームハウスの紹介で載せた衛星写真)
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でも実は……奥にもいっぱいありました。
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更に、少し離れた所にこれよりももっと広大な畑があるらしいのでしばらくはプランティングが続きそうです。足腰にはきますが、閉鎖された環境で毎日遊んだりお金を使えるわけではないので、仙人になったつもりで頑張って貯金します。

(オーストラリアのワーホリ連載、バックナンバーはこちら

 

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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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