フランスのスミレ村「トゥレット・シュル・ルー」のイチオシグルメはスミレアイスクリーム。ぬかりありません。
こんにちは、はるぼぼです。南フランスには、まだまだ日本では知られていないフランスの魅力がいっぱい。
そのひとつが、コート・ダジュール地方のスミレの村、「トゥレット・シュル・ルー」です。
トゥレット・シュル・ルーのホームページは紫…いやスミレ色で統一され、さらには「Violet city」(スミレの街)の文字。スミレを全面に押し出しています。
トゥレット・シュル・ルーは、南フランス・プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に位置する村で、コート・ダジュール地方に数ある鷲の巣村のひとつです。
鷲の巣村とは、外敵の侵入を防ぐために切り立った崖や岩山の頂上に造られた村のこと。斜面の頂上に民家が密集する様子が鷲の巣に似ていることから、こう呼ばれます。
トゥレット・シュル・ルーは、スミレの栽培で知られていて、毎年11月から3月には、村全体がスミレの香りに包まれるのだそうです。
トゥレット・シュル・ルーへは、ヴァンスからバスでおよそ15分ですが、本数が少ない上、日祝は運休となるのでご注意を。
現代アートが楽しめる中世の村として人気の高いサン・ポール・ド・ヴァンスや、シャガールやマティスなどの芸術家に愛されたヴァンスとあわせて、レンタカーで周るのがおすすめです。
石造りの門をくぐって村の中に入ると、石をざっくりと積み上げて造られた中世の家々が目に入ります。数百年ものあいだほとんど変わっていないであろう、素朴で美しい街並みに感激せずにはいられません。
トゥレット・シュル・ルーはとても小さな村。「大通り」と名の付く村のメインストリートもこのとおり。
有名観光地とは違って、穏やかな静寂が広がるトゥレット・シュル・ルーの村では、まさに「タイムスリップ」と呼ぶにふさわしい感覚が味わえます。
花の時期でなくとも、さすがはスミレの村。石けん、お茶、リキュールなど、スミレ関連のおみやげがたくさんあります。
トゥレット・シュル・ルーを訪れたらぜひトライしてみたいのが、スミレのアイスクリーム。村の「大通り」にスミレのアイスクリームを売るお店「TOM'S」があります。
スミレアイスクリームが食べられる「TOM'S」はこちら
スミレ色のアイスクリームの上には、スミレの花を使ったキャンディが。顔を近づけると、ふんわりと甘い芳香が漂います。
食べてみると、最初は上品な甘さ、後からほんのりと苦味が広がる今までにないお味。お花を食べているかのように香り高いスミレのアイスクリームは、なんとも優雅な気分にさせてくれました。
ゆるりとした時間が流れるトゥレット・シュル・ルーでは、猫たちもまったりのんびり。
人の膝の上に乗って、そのまま動かなくなってしまうことも(笑)
穏やかな時間が流れる中世の村で生きていれば、こうなってしまうのもわかる気がします…。
サン・ポール・ド・ヴァンスやヴァンスを訪れたついでに立ち寄ったトゥレット・シュル・ルーでしたが、予想以上に素敵な風景に心躍りっぱなしでした。
南フランスの素朴な中世の村の風景を楽しみたいなら、トゥレット・シュル・ルー、おすすめです。
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