オーストラリアのワーキングホリデーでファームで働く人が必ず一度は耳にする「バッパ―」という宿泊施設。泊るといいことがあると聞きますが…実際どんな場所なのでしょうか?
こんにちは!極貧バックパッカー改め「オーストラリア出稼人」の植竹智裕(うえたけともひろ)です。現在は南部のレンマークという地方都市で農民として働いています。
今回はオーストラリアのワーホリ労働者が生活するバッパー(バックパッカーズの略)と呼ばれる宿泊施設をご紹介します。
連載「オーストラリアのワーホリは稼げるのか?」バックナンバーはこちら
僕が暮らしているのはレンマークにあるReenmark & Paringa Backpackersというバッパーです。宿泊料金は1泊25ドル(約2000円)、1週間だと割引になって130ドル(約10400円)です。外観はこんな感じでごくごく一般的な一軒家です。
まずはキッチンから。みんな自炊しているので、タイミングが重なると大渋滞します。
時々、誰かが多めに料理を作ってお裾分けしてくれるので僕はすっかり餌付けられています(写真は巻き寿司パーティーをやった時の写真)。
シャワールーム(男女別)。ここもタイミングが被ると渋滞します。
みんなの溜まり場になっている裏庭。常に誰かしらが音楽をかけて酒を飲んだり煙草を吸っています。
ここでは毎晩酒盛りやゲーム大会が行われます(この時はワインを賭けたクイズ大会が開かれました)。滞在者はフランスやイギリス、フィンランド、イタリア、ドイツなどヨーロピアンが多く、アジア系は全員日本人という構成です。
「ブドウの収穫は給料が悪い」とか「カボチャの収穫は腰にくる」など色々な情報交換や愚痴を言って、一晩一緒にお酒を飲めばすっかり仲良しです。
ベッドルームは2段ベッドが2つ置いてあり、4人相部屋。僕の部屋は日本人3人と日本語ペラペラのフランス人でシェアいます。他の仲間と居る時は日本人同士でも英語で話すので、部屋の中ぐらい日本語で話せるサンクチュアリがあってもいいですよね……!
ここまでは他の国のゲストハウスやホステルとあまり変わりません。ですがバッパーの1番の特徴は仕事を斡旋してくれる事です。
オーストラリアでワーホリビザの延長(セカンドビザ)をするには、合計3ヶ月もしくは88日農業に従事しなければなりませんが、バッパーに泊まれば、オーナーさんの人脈を駆使して、色々なファームの仕事を紹介して貰えるのです。
僕は友人づてにバッパーの事を教えてもらい、直接オーナーさんに連絡して、到着した翌日にはライム畑での仕事を紹介してもらいました。
滞在者はライムだけでなく、カボチャやピスタチオ、ズッキーニなど色々な畑で働いているので時々キッチンに貰い物の果物や野菜が並びます。これは大助かり(写真左からオレンジとネクタリン)。
これまでの僕の仕事はライムを1箱満杯にして80ドル(約5時間)だったのですが、なんと95ドルに値上げしてくれたそうです!叱られてばかりですが、文句を言わず(言い方が分からずに)に一人黙々と働くからでしょうか。何はともあれラッキー!
そして1日のうちに2箱目にも挑戦させて貰えるようになりました。毎日およそ10時間、ライムを摘んで日給190ドル(約1万6千円)。
給料は週払いで、既に振り込まれた分は14日間で15箱分(約99200円)ですが、仕事量が増えたので次の振り込みから給料が跳ね上がる予定です♪
次回はファームでどんな仕事をしているのかご紹介したいと思います。お楽しみに!
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