旅にはつきものの「ぼったくり」。ミャンマーのゴールデンロックでバイクタクシーの「ぼったくり」に遭った僕たち夫婦…。それでもいい思い出になったのは、ある発想のおかげでした。
こんにちは!新婚旅行で世界一周中、NO TRAVEL NO Lifeの大地と涼です!連載(バックナンバーはこちら)第3回目の今回は、ミャンマーのゴールデンロックからお届けします!
観光を満喫しすぎで帰りのバスを逃してしまった僕たち…帰路はバスで片道4時間。そこで現れたのがバイクタクシーの青年。警戒しつつも値段交渉をし、無事目的地に到着!なんかいいヤツ…と思ったのもつかの間、彼の態度が急変!!…そう、僕たちはぼったくられたのでした。
…それでも最後には、清々しい気分になれたんですよね。
ゴールデン・ロック
正式にはチャイティーヨー・パゴダ (Kyaiktiyo Pagoda) 。ミャンマーのモン州にある仏塔(パゴダ)である。金箔に覆われた花崗岩の頂上に、高さ7.3mのパゴダが乗っている。岩は、恒久的に、今まさに丘を転がり落ちそうな状態に見え、あたかも重力を否定しているかのようである。Wikipedia参照。
アクセス
ヤンゴンからバスで約4時間。
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男性だけがゴールデンロックに触ることができるということで、実際に触らせてもらいました!この大きさ!
ゴールデンロックがある場所は山頂というのもあり、空が近かったです…。
ゴールデンロックがあまりにも素晴らしかったので、ゆっくりとその場を楽しんでいた僕たちだったのでした…。宿のあるヤンゴンに帰るためのバスのチケットを買いに行くと…
おじさん:「もうヤンゴンに戻るバスはないよ!」
…ゆっくりし過ぎたせいで、チケットが売り切れになってしまっていたのです!ちなみにヤンゴンまではバスで4時間…。
涼:「えっ!どうしよっ!」
大地:「だからチケット先に買っとこうって言ったじゃん!」
…辺りが少し薄暗くなってきているせいか、僕たちは不安とイライラの両方を感じていました。こういった時はケンカにもなりやすい…。
Photo by Axel Drainville
そんな僕たちを見て、バイクタクシーの青年が声をかけてきました。
青年:「もう一つ先の街まで行けば、まだバスがあるかもしれないよ!」
大地「どうする?行くしかないよね?」
涼 「うん。でも、ちょっと怪しくない?」
…用心深い僕たちは、ぼったくられたくないので多少の距離は歩きます。基本的に値切るし、金額も何台か比較します。ゴールデンロックに着いたときもバイクタクシーの人たちが僕たちに声をかけてきましたが、いつもどおりNo Thank you!とサラッと交わしていました。
帰りたいけど、やっぱりぼったくりにあうのは嫌…結構迷いましたが、彼を頼ることにしました。
青年「時間は約20分、金額は2人で2600チャット(約260円)」
大地「うーん…よし行こうか?」
涼 「OK! Let’s GO! 」
バイクの風は気持ちが良く、僕たちもちょっと冒険気分になっていました。青年は風の音に負けないように大きな声で話しかけてくれます。
青年:「2人を乗せることができて I’m happy ! 」
…おそらく10代でまだあどけない彼のキラキラした表情は素敵に見えました。お互い英語が得意ではなかったのでたくさん会話をしたわけではありませんが、僕たちは彼のことを少し好きになっていました。
大地・涼「バスには乗れなかったけど、トラブルも悪くないな」
…なんて旅の醍醐味を味わっていたのでした。
そうこうしているうちに次の街に着いたらしく、彼がバス乗り場まで案内してくれました。さらには僕たちの事情を説明して、バスの空席まで確認してくれました。
青年:「まだ空席があるってよ!」
大地:「よかったー!本当にありがとう!」
涼:「乗せてくれてありがとう!We are happy ! Thank you very much ! 」
…そう言って、2600チャット/260円を払おうとしたその時…
青年:「No ! 6000チャット!(約600円)」
大地・涼:「 !!! 」
…2人2600チャット/260円の約束のはず…これは完全にぼったくられている!
大地:「いやいや違うでしょ!」
涼:「うーん。2人2600チャット(約260円)って始めに言ってたよね?」
大地:「うん、確認もしたし…」
涼:「そうやんね!」
大地:「…」
涼:「…」
6000チャットと言えば、ミャンマーでは車のタクシー約1時間分の料金。バイクタクシー20分で6000チャットなんて、普段の僕たちなら絶対戦うのですが…
涼: 「いいよ…!2人で6000チャット(約600円)払おっか?」
大地:「そうだね。彼がいなかったらここまで来られなかったしね。」
…辺りは暗くなっていたこともあり、結局彼に6000チャット払うことにしました。
僕たちは確かにぼったくられました。それでも、彼の人柄が好きになったことと、サービスへの感謝の気持ちを込めて、お金を払いました。きっと彼は彼で「相手が困っていることを解決してあげる、相手にどうすれば喜んでもらえるか」…と、色々考えたんだと思います。
大地:「お金…高かったね。」
涼:「うん。でも彼にお金払うのはなんか嫌じゃなかったね!」
日本にはチップ文化がないのでどうしても戸惑ってしまいますが、旅先では、相手がしてくれたことへの感謝をお金で表すことがあります。ミャンマーにもチップの文化はありませんが、今回のことについては、彼のやってくれたことへの感謝の気持ちのチップとして考えることができました。
…結果として嫌な気がせず、なんだか気分がよかったです。
節約して旅をしていくことは大切ですが、心が動かされたものやサービスには、言葉や態度で気持ちをきちんと伝えていきたいと思えた体験でした。
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