元ガテン系のぼくが語学学校にタダで通えた理由 inグアナフアト

2016.02.17 11:26 
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世界遺産の美しい街でヤスリがけ…1ヶ月かけて作り上げたものとは?

 

作業着で旅をしています

みなさんはじめまして!今回が初投稿となるナシオです!ちょっとした出来事がきっかけで旅の流れが大きく変わる事ってありますよね?

元ガテン系の僕は作業着でメキシコを旅していたのですが…
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この格好がきっかけで、メキシコのグアナフアトの語学学校が、2ヶ月もタダで通えることになるとは、知る由もありませんでした…。

 

世界遺産の街グアナフアト

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グアナフアト(Guanajuato)は、メキシコ・グアナフアト州の州都である。人口約78,000人(2003年現在)。メキシコでも豊かな銀山に恵まれ、スペイン植民地時代の美しいコロニアル建築で有名である。歴史的な市街地と近辺の銀山はユネスコ世界遺産に登録されている。Wikipediaより

 

ぼくが作業着で旅する理由

旅の準備をしていた時に、「中南米は治安が悪いから何かあったら逃げられるように走れる靴がいいよ!」と友人から言われたのがきっかけで…

「これなら走っている最中に脱げる事もなかろう」ということで、以前工事現場で働いていた時に履いていた足袋で旅する事にしました。おっさんの駄洒落ですね…笑
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足袋だけだと何だか面白みに欠けるので、作業ズボン(ニッカポッカ)も履いていく事にしました。
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…このスタイル、完璧に工事現場か植木屋のおじさんです。

こうして、日本で仕事をしていた時とさほど変わらぬ格好でメキシコのグアナファトまでたどり着いたわけです。

 

いきなり始まった授業

今回足を運んだのは、「トナリ学院という語学学校。日本人経営者のミツコさんとの会話で…

 

ナシオ:スペイン語を勉強したいのですが…
ミツコさん:今日から授業受けてる人が居るから受けていきなよ!

 

彼女は僕の作業着スタイルに驚いたようでしたが、授業料も時間割もなにも分からないまま全てが始まるというまさかの展開に。このいきなり具合はメキシコだからなのでしょうか…。

そして、2週間の滞在予定が一気に変わることとなったのです。

 

「ナシオさんペンキ塗れる?」

「恰好だけでなく本当に現場仕事をしていた」と話すと、「学校のペンキ塗りやら手直しをする代わりに授業料を安くするわよ」と、うれしいオファーが。「これなら少し長く学校に通う事も出来るではないか!」とオファーを快諾したのでした。

 

こちらが改装前の部屋。黒板も無く、配管も丸見えの、ペンキのはがれかけた部屋でした。5

…そんなこんなで、午前中は授業、午後は改装というスケジュールの生活が始まったのです!

 

ガテン系の本領発揮

ホワイトボードを作成中。合板にやすり掛けしているところです。
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先程の合板に特殊な塗料を塗ってホワイトボードが完成(画面右)。実は一回目の塗りに失敗して二回塗ってますが…。7

 

剥き出しだった配管もついでに合板で目隠し。
DCIM100GOPROGOPR2937.

 

合板は自分で切ったのですが、メキシコのノコギリは安かったせいか切れ味が悪かったです。仕事の経験上、「引いて切る」日本のノコギリに慣れていたので、「押して切る」メキシコのノコギリの違いには悪戦苦闘しました。
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崩れ落ちた壁の穴埋めをし、ようやくペンキを塗る前の段階に…8

 

改装完了!

ペンキも塗り終え、ついに部屋の改装が終了!ペンキの色はミツコさんと相談して決めましたが、グアナフアトらしい色になったと思ってます。
最後にちょっと床も塗り直しました。
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壁が歪んでいて大変だった配管の目隠しも、何とか様になりました。全てを自分一人でやっていたのでくたびれました…。
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なんと学費が全額免除に!

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11月末から始まったこの作業、今年の正月頃に作業は終わったのですが、肝心かなめの学費の話をしていなかったことに気づき年明けにミツコさんに相談してみると…。

 

ミツコさん:「きっちり綺麗に仕上げてくれたし、11月末から1月いっぱいの授業料を免除してあげる!」

 

およそ2か月分の学費!なんと太っ腹な事!

改装が終わったらグアナフアトを出ようと思っていたのですが、学費がかからないという事で滞在を延長でき、学業にも専念できて、ゼロだったスペイン語がいくらか話せるようにはなりました。

 

経験が活きたアラフォーの旅

こうして、ガテン系の格好のおかげで旅の流れが変わり、結果的に色々とプラスになった気がします。

歳を取ると長い旅に出ることを躊躇いがちになってしまいがちだけれども、歳を取った分の経験が自分を助けてくれるということもあるのですね…!

バックパッカーで節約していると、ケチ臭い自分に嫌気がさすこともあるのですが、「お金を得るためのアクションも時には必要なのかもしれない」と思わせてくれる体験でした…。

 


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ナシオ
1976年生まれのアラフォーバックパッカー。様々な職を経たのち深夜特急の世界に憧れ30歳から旅を始め、二度の長旅で20数か国を訪れた。40歳を目の前にし一時は落ち着く事も考えたが、現在は5年ぶりに海外に出て中南米旅のまっ最中。▶Blog ▶Facebook ▶Instagram  

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