こんにちは!旅料理研究家の山本ジャーニーです。僕が世界一周中に食べた料理を、日本で無駄に再現してみようという連載「再現レストラン」も4回目となりました。今回はモロッコの有名な「青の街」シャウエンの食堂で食べたモロッコごはんを再現してみます。
モロッコ北部の山岳地帯にあるシャウエンは「青の街」として有名な観光地です。道も、階段も、壁も、家もとにかく青いのです。
元々スペインに住んでいたユダヤ教徒がキリスト教徒に追われる形で、このシャウエンの地に住み着いたのが由来とされています。ユダヤ教徒にとって「青」は天空・神・心の平静・海などを象徴する神聖な色であり、家の外壁が青く塗られたというのです。蚊よけのため、というがっかりな説もあります。
一般に「青」は食欲を減退させる色と言われています。自然界に青い色の食べ物がないから、というのがその理由です。そう考えると、シャウエンは街全体で食欲を低下させるダイエットに適したロケーションとも言えそうですが、
私が食堂で食べたモロッコごはんはとってもアグレッシブでした。それがこちら。これだけではよくわからないので……
余計分からなくなりました……。このモロッコごはんの正体にレシピを再現することで迫っていきたいと思います!
「モロッコごはん」と勝手に命名しましたが、要するにぶっかけご飯です。何をぶっかけているのか順に追っていきます。
食べてみて思ったのですが、美味しくないものを混ぜないかぎり意外と何でもありなんだな、ということ。米、レタス、玉ねぎ、ツナ、コーン、オリーブ、ペンネ、フライドポテト、ハム。一つ一つを考えると特に害のあるものはないんですよね。というわけで結局、モリモリ食べちゃいましたが、ここに青い食べ物が混ざってれば少しは食欲落ちたかなってふと思いました。
文・写真:山本ジャーニー
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