パエリアといえばシーフード、パエリアはディナーメニュー、パエリアはメインディッシュ…本場バレンシアで知った3つの誤解を報告します!
世界一周中の三矢です。日本で1番有名なスペイン料理といったらパエリアですが、本場で食べたら色々な誤解があることがわかりました。今回はそんな誤解を一つ一つ解消していきます!
パエリア発祥の地はバレンシア
パエリアはスペイン第3の都市バレンシア地方発祥の料理です。できれば本場の本場でパエリアを食べたい!という思いでパレンシアまで行ってきました。
パエリア発祥の地バレンシアはバレンシアオレンジで有名なだけでなく、
15世紀の商品取引所で世界遺産にも登録されているラ・ロンハ・デ・ラ・セダや、
私が訪れた2月下旬でも日中の気温は20℃を超え、半袖でも寒くないくらいでした。
ガウディの建築物群があるバルセロナや、首都で近郊に多数の世界遺産を抱えるマドリードなどと比べると訪れる人は多くありませんが、少し落ち着いた雰囲気のバレンシアはスペインの中でもお気に入りの街の一つです。
パエリアに関する3つの誤解
【誤解1】パエリアといえばシーフード
日本でパエリアといったら写真のようなエビやムール貝、イカなどがガッツリ乗ったシーフードパエリアをイメージすると思います。
で、実際スペインでもシーフードパエリアはよく見かけるのですが、発祥の地バレンシアのバレンシア風パエリア(Paella Valenciana)はシーフードではなくて鶏肉やうさぎ肉をメインに豆などが入っています。
僕が頼んだのは鶏肉が入ったパエリア。結構大きな塊がゴロゴロしてます。
【誤解2】パエリアは夜に食べるもの
パエリアってディナータイムに食べるイメージを持っていました。
しかし、バレンシア到着後すぐに美味しいパエリアのお店をググってみたのです。そこで紹介されているお店を調べたら昼過ぎから夕方までしか開いていないんですよ。よく調べてみるとパエリアは昼食べるものだということが判明しました。
パエリアにこだわりがあるお店は夜はパエリアは出さないそうです(これはそのお店のパエリアが美味しいかどうかを判断する材料にもなるみたいです。パエリアを昼しか出さない店は間違いがない、と)。
ちなみにその調べたお店に予約なしで突撃したら満席で断られました…。事前に予約されることをオススメします。
電話番号:+34 963 52 96 23
【誤解3】パエリアはメインディッシュ
パエリアっていかにもメイン料理っぽい見た目、インパクト、ボリュームを持っていますが、実はスープやサラダと同じように前菜的な扱いだそうです。実際に僕が食べたお店のコースメニューにも一皿目のところに載っていました。
PRIMEROSが1品目、SEGUNDOSが2品目(メイン料理)です。さらにお水とパン、デザートもしくはコーヒーか紅茶が付いてきます。
前菜的ポジションとはいえそのボリュームはメインディッシュ並み。
ちなみに、こちらが選べるメインディッシュ4種類。左からイカ、魚、ハム、鶏肉でした。
ちなみに僕は鶏肉を頼みました。チキンのパエリアにチキンのメインを合わせるのは明らかに間違っているのですが、パッと見美味しそうだったので。
そしてこちらもなかなかのボリューム。塩コショウがかなり効いていて油もガッツリ入っているのでパエリアを食べたあとだとなかなか重い。
食後には前述したとおりデザートまで。ムースのようなデザートでした。
パエリアだけでもお腹一杯になりそうなところ、そこからさらにメインディッシュとデザートが出てくるなんて!僕は結構食べるほうなのですが、お腹がはちきれんばかりになりました。
百聞は一見に如かず
まさか日本で何回も食べたことのあるパエリアについてこんなに多く誤解していたなんて!日本を出てから2年以上が経ちますが、毎日が発見の連続です。自分が知ったつもりになっているものがどれだけ多いことか。そういう自分の中の常識を常にぶち壊し続けてくれるから旅は止められないのかもしれません。
え?パエリアの味はどうだったかって?あまり濃くない味付けで肉や野菜の優しい味が際立っていてペロリでした。皆様も機会があったら、バレンシア風パエリアを試してみてください。
お店情報
pipol
電話:+34 963 94 40 38
料金:日替わりコース€8、バレンシア風パエリア単品€3.5
最新記事 by 三矢英人 (全て見る)
- 酒のつまみが酒…。ブルガリアの飲み会で僕が記憶をなくすまで - 2017/08/26
- 中央市場ならでは! モルドバの現地人スタイルでのんだくれ - 2017/07/02
- 物価安のウクライナで千円出せばこれだけ食べられる - 2017/05/07
- 3度の飯より酒が好きな僕も、やや無理して飲んだギニアビサウの地酒3つ - 2017/03/04
- 雪の精も登場!1月に祝うウクライナのクリスマスを体験してきた - 2017/02/17