ある日、ベルリンの観光地コンサートハウス・ベルリンに異様な光景が広がっていました。柱の色が鮮やかなオレンジ色に…よく見ると息が詰まる物がぶらさがっていました。
ベルリンに突如現れた巨大なアート
編集部のがぅちゃんがベルリンからお届けします。
ベルリンの観光地、コンサートハウス・ベルリンに突如現れた巨大なアート。「すごいなー」とついつい見ちゃったのですが、EU最大の難民受け入れ国とも言われるドイツならではの「圧力」を感じさせられることになるとは思ってもみませんでした…。
コンサートハウス・ベルリンは、音響の観点から、世界で5本の指に入るコンサートホールと言われている。また、コンサートハウスが位置する広場(ジャンダルメンマルクト)はベルリン有数の人気観光地。
コンサートハウス前の広場は普段こんな感じでほんわかしています。
いつもと雰囲気が違う…
ある日、コンサートハウスの柱の色がオレンジになっていました…。
写真を撮ってる人もちらほら…。オレンジの柱をよく見てみると…
おびただしい数の救命胴衣がまきつけられていました…。これは一体…
異様な光景の真相
中国人アーティストで人権活動家の艾未未(アイウェイウェイ)氏(58)が、ドイツ・ベルリンにあるコンツェルトハウスの柱を救命胴衣で覆った「作品」を披露した。多くの難民が海を渡って欧州を目指す途中で命を落としている現実に脚光を当てる狙い。CNNより。
…14000着の救命胴衣を1夜で巻き付けたそうです。
CNNによるとこれらの救命胴衣は「欧州を目指す難民の玄関口となっているギリシャのレスボス島からドイツに届けられた。レスボス島の当局者によれば、不要になった救命胴衣を艾氏に提供した」とのこと。
中央の柱の左側には「#安全渡航」と書かれた黒いボートがぶら下がっています。主張してますね…。
ドイツで難民問題を実感
ここまで派手だと、どこで見てもインパクトはあると思います。しかし、直接難民と関係のあるドイツの地で「これだけ難民がいます」と視覚的に訴えられてしまうと、直視せざるを得ない「圧力」みたいなものを感じました…。あんなに安心できない救命胴衣を見せられたのは初めてです。
ここが日本じゃないことを改めて思い知らされたようで、ショッキングな体験でした…。
※展示は一時的で、現在は撤去されています。
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