世界最古のオーデコロンは幼き頃、冬に嗅いだあの匂いがしました。
300年変わらないオーデコロンが売っている
こんにちは!今回はドイツのケルンにて、世界最古のオーデコロンの香りをがぅちゃんが匂いできました!
日本人にもなじみのあるオーデコロンは、実はケルンが発祥地。直訳すると「ケルンの水」(仏:eau de Cologne)という意味で、ケルンの香水工場で香水職人のヨハン・マリア・ファリナによって、1709年に世界で初めて製造販売されました。
その香水工場は現在、「ファリナ・ハウス」という香水店として親しまれており、そこでは、300年間変わらない世界最古のオーデコロンを実際に購入することができます。ナポレオンやベートーベンなど、誰もが知っている偉人達にも愛された元祖オーデコロンは、まさかのあの匂いがしました。
ファリナ・ハウス
セレブ客リストを見て驚愕
この建物の1階に香水が販売されており、それ以外のフロアはフレグランス博物館(ツアー見学でのみ見学可能)となっています。
中に入ると、ヨハン・マリア・ファリナのマネキンが出迎えてくれます。カーペットには「創業1709年」としっかり書かれています。
まず目に飛び込んできたのは、セレブ客のリストでした。書かれている名前を読んでみると、そうそうたる顔ぶれで、ヴィクトリア女王、ゲーテ、ベートーベン、ナポレオン、ビル・クリントン……。「教科書に載ってる人は大体載ってるんじゃないか?」と思えるくらいの歴史と風格を感じました。
世界最古のオーデコロンは8ユーロから
そんなセレブ達も愛した世界最古のオーデコロンは、様々なサイズで販売されていました。このテーブルの上にあるものは、全て同じオーデコロンだそうです。
最低価格8ユーロというお手頃な価格設定はかなり意外。
12星座にちなんだ12種類のオーデコロンも販売されていました。
それぞれの星座にテーマがあり、「エレガンス」や「知性のエロティック」など、ユニークで親しみが持てます。
世界最古のオーデコロンは懐かしいあの香り
意外なカジュアルさも堪能したところで、いよいよ「世界最古のオーデコロン」の匂いをかごうとしていると…
「待ってました」と言わんばかりに店員さんがテスターを振りかけてにきてくれました。心して匂いでみます…
ざっくり言うと「みかん」の匂い。でもただのみかんではなく、何と言うか、「冬、部屋でみかんを食べまくった後の手の匂い」とでも言いますか、何とも優しく匂うのです。店員さんによると、このオーデコロンは天然の素材によって作られているのため、特に優しく香るのだそうです。
ヨハン・マリア・ファリナ本人は、この香りについてこう説明したそうです。
私の香水は私の故郷イタリアの雨上がりの春の朝の柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット)、花、ハーブ等を思い出させます。Wikipedia引用。
イタリアの雨上がりの春の朝と日本の冬の食卓がドイツのケルンでリンクするとは、思いもよらぬ結果となりました……。新鮮やら懐かしいやら…いやはや、匂いでみないとわからないものです。
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