火鍋といえば中国を代表する激辛料理ですが、北京に吉野家テイストの火鍋ファーストフードがあるというので行ってきました。
おばんどーです。北京や上海を中心にチェーン展開をしている火鍋ファーストフードが「呷哺呷哺」です。
外観はこんな感じ。どこかで見た事があるような……。ちなみにここ北京には何店舗かあるようです。
別店舗の写真。吉野家スタイルを標榜していることを確信しました。
と思ったら数十分でカウンター席に座ることが出来ました。机に穴があいておりその中に電気コンロが設置されています。
渡された注文シート。中国語が全くわからない僕には火鍋も闇鍋も同じような物です。出汁・タレ・具材を適当にチェックしていきます。
店員が注文シートを回収しにきました。ユニフォームは吉野屋丸出しです。100元(約1600円)程度の料金でしたが、どんなのが出てくるのでしょうか?
鍋が運ばれてきました。あれ……?赤くない……。確かにスープは数種類ありましたが、てっきり、全て赤いものなんだろうと思ってました……。
やってしましました。火鍋のレポートで赤くないものを頼んでしまうとは……。でも、お金がないのでこのままいきます。
ちなみに火鍋の起源は、内モンゴルの羊肉料理であるとか、四川省の船乗りが牛・豚の内臓に塩・山椒振りかけて完成したとも言われますが、はっきりとはわかっていません。wikipediaより引用
具材の登場。肥牛肉。その名の通り肥えた牛?羊肉も注文できます。
左:包心鱼卷 魚肉が包まれたかまぼこといったところでしょうか。 右:水晶饺 小籠包!?
左:豆皮 ゆばっぽい。 右:粉皮 きしめんに似ていますが透き通っています。
タレは2つオーダーしました。1つは麻酱。ピーナッツバターの甘さを控えめにしたような味です。大量のパクチーが入っているもよう。
もう1つは沙茶酱。台湾料理でよく使われるバーベキューソースです。海鮮醤油と香辛料が合わさったもののようですが、香辛料が醸し出す甘い香りが口内に広がります。
沙茶酱で食べると、甘い香りが強調されて肉の風味を感じることが出来ません。
麻酱はというと、こちらも甘さが全面に出てきて肉の風味が消えて行ってしまいました。もうちょっと薄ければ日本の冷しゃぶのタレっぽくなるのですが……。
タレが両方とも甘過ぎて……全てがタレにおかされそうです。タレにだし汁を足して甘みを抑えて食べて行くことにします。
くー日本のポン酢が恋しい!!
包心鱼卷。白いところは弾力があって良い食感。中のすり身との相性もグッド。
蟹棒。カニカマなんだけど……1本1本の繊維が雑でばらけやすい。味・食感ともに日本の物をイメージするとガッカリです。
ちなみに、火鍋は日本において「中国のしゃぶしゃぶ」と呼ばれることがありますが、むしろ北京の火鍋の一つ「シュワンヤンロウ(涮羊肉:羊のしゃぶしゃぶ)」が京都に伝来し、日本の「しゃぶしゃぶ」のルーツになったといわれています。wikipediaより引用
豆腐。日本のものと違い、舌触りがよくないものの出汁とタレをよく吸い込みます。
豆皮。大豆から油をつくるときにできる皮だそうです。ぷるぷるした見た目以上にコシがありハマります。
ちなみに、中国では火鍋を食べながらコーラを飲むようです。個人から家族連れまでわいわいがやがやと鍋をつついていました。
「呷哺呷哺」の火鍋はそのダイナミックな味もさることながら、カウンターで食べることが斬新です。席が近いので見ず知らずの他人と鍋をつつき合っているような感覚に陥り、周りが何をオーダーしているのか?どんな食べ方をしているのか?気になって仕方ありません。
また、カウンター席で食べると急かされている気分になり、店側の「単価の高い火鍋を回転率でさばいてやろう」という思惑を感じずにはいられません。鍋なのに長居できないシステムこそが吉野家テイストなのかもしれません。
文・写真;おばんどー
おばんどー
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