海外の観光地では、しばしば日本の有名人に似た風貌を売りにして、日本人向けに商売をしている人がいます。ネパールに、とんねるずの木梨憲武さんにあやかった「ノリタケコーヒー店」なるものがあるということで実際に行ってきました。
どーも、旅する理科教師ぞーしきです。僕は今、ネパールの首都カトマンズに居ます。
今回はGWを使って日本から遊びにきた友達とともに、ノリタケコーヒー店に向かいます!場所はナガルコットという標高2100mの街です。
下ネタ大好きガイドのラジさん
ナガルコットまでは市民バスもありますが、僕らはせっかくなので(ナガルコットにはヒマラヤを望む展望台がある)ガイドを雇って1泊2日のトレッキングをすることにしました。料金はホテルとふもとまでの車がついて7000円でした。友達が遊びに来ると不意な出費がかさむのは旅人あるあるですね。
当日は朝8時にホテルまで車が迎えに来て、ふもとの街まで送ってくれました。
紹介します、ガイドのラジさんです。彼は日本語も英語も堪能です。とても明るく親しみやすい性格であり、色々なことを教えてくれました。特に下ネタは彼のテリトリーで、シェルパ族では長男の奥さんを兄弟でシェアする文化が残っている(ラジいわく)など興味深い情報から、外国人20人切り武勇伝などをこと細かく教えていただきました。
下ネタ嫌いな僕らは最後まで仲良くなることはありませんでした。
トレッキング開始
ナガルコットまで約3時間緩やかな坂道を上ります。道はしっかりつくられているため、超ビギナー用コースです。通学路にもなっています。笑
道の両脇には民家も多く見られます。登山者は多くないので、和やかな空気が流れていて心地よかったです。
道中で木の実をパクリ
こちらは洗濯する際に香り付けに利用する木の実だそうです。爽やかな甘い臭いでした。
お昼休憩は地元の焼酎ロキシーと
2時間ぐらい歩いたら、お昼休憩です。途中で民家のような食堂に入りました。可愛い息子さんがお出迎えです。
ここでは水牛の肉を使ったチャーハンや焼きそばなどをいただきました。ヒンドゥー教が多いネパールでは牛は神聖な動物なので食べません。だから、水牛を食べます。違いはなんでしょうか?笑
2時間トレッキングして、「余裕だぜ!」と思った僕らはここでお酒を注文しました。ロキシーと言って米やシコクビエという穀物から作るローカルな焼酎です。自家製なのでそれぞれの店で味が違います。
道中で、製造過程を見ることができました。下の窯で米や穀物を燻し、それを上の水窯で冷やして蒸留するようでした。
しかし、その後急に道が険しくなり、僕ら酔っ払いを嘲笑うかのようでした。心臓バクバクしながらなんとか登り切りました。飲みながらの登山はやめましょう。笑
ナガルコットへ到着!
ふらふらになりながらも、なんとかナガルコットに到着しました。ただでさえ小さい街なのに雨もポツポツ降っていたので、閑散とした街並みでした。
しかも、中は酒屋でした。魔法の手で内装は変幻自在なのでしょう。笑
ノリタケコーヒー店を発見!
狭い街なので、ぶらぶらしていると見つけました!ノリタケコーヒー店の看板です。外国人が書いたいびつな漢字の並びがB級感を引き立てます。
そして、いました!ネパールの憲武さんです。どうです?日本のみなさん、寛大な心で認めてあげましょうか。笑
極めつけは、娘さんの名前。なんとスシちゃんです。この写真が10年前なので、今や立派なお年頃。希望を持って強く生きていることを望みます。
そんな憲武コーヒー店で僕らが注文したのはもちろんコーヒー…ではなくやっぱりロキシーでした。笑
憲武コーヒーのおかげで、トレッキングはとても和やかに楽しめました。皆さんもネパールに来た際には、ナガルコットトレッキングに挑戦してみてはどうでしょう。きっと、こう思うはずです。こんなに楽しい時を過ごせたのは、ネパールの「みなさんのおかげでした」と。
文・写真:ぞーしき
HP:COSMOPOLITAN ぞーしきが見た世界のじょーしき
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