キューバ・サンタクララに存在するチェゲバラの銅像を見てみると、ただ飾られているわけではないことがわかります…
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの銅像
お酒と音楽とおねーさん、そして歴史を愛するナシオです。
今回はキューバのサンタ・クララの街で見たチェ・ゲバラの銅像を紹介したいと思います。
チェ・ゲバラって?
チェ・ゲバラはアルゼンチン人でありながら、キューバ革命の重要人物として活躍しました。
そんなチェ・ゲバラは、民衆から多大な支持を得たキューバ革命の英雄の一人として知られています。
男前な顔立ちもさることながら崇高な革命精神を貫き通した人物として、各界の著名人からの評価も高い人物です。
フランスの作家レジス・ドブレは、革命軍に帯同した際のゲバラの印象を「好感は持てないが、驚嘆に値する人物」と評した。他にもジャン=ポール・サルトルから「20世紀で最も完璧な人間」、ジョン・レノンには「世界で一番格好良い男」、カストロには「道徳の巨人」「堅固な意志と不断の実行力を備えた真の革命家」と評された。
Wikipedia「チェ・ゲバラ」より。
キューバでは至る所に彼の写真や壁画が存在しています。葉巻専門店で飾られた写真に…。
ハバナの海沿いの倉庫に描かれた壁画。
このように絶大な人気を持つチェ・ゲバラですが、1967年ボリビアでの革命闘争中に捕らえられ処刑されてしまいます。
観光地化した、サンタ・クララのチェ・ゲバラの霊廟
チェ・ゲバラの遺骨は死後30年経った1997年にボリビアからキューバへと移されました。そして彼を称えたチェ・ゲバラ霊廟がサンタ・クララの街に建立される事になりました。
遠目に見ても銅像の巨大さが分かります。
実はキューバ革命の成功を決めたとも言われるサンタ・クララの戦闘で革命軍の指揮を執っていたのがチェ・ゲバラでした。
それがゆえにサンタ・クララは「チェ・ゲバラゆかりの地」と言われています。
銅像の横にはチェ・ゲバラがフィデル・カストロにあてた「別れの手紙」と呼ばれる手紙の内容が刻まれています。
この銅像の裏手には霊廟の入り口があるのですが、ちょうど私が訪れた時は見学待ちの行列が出来るほどの観光客で溢れかえっていました…。
もっと身近にチェ・ゲバラを感じたい!
チェ・ゲバラの人気ぶりは再確認できましたが、観光バスが大挙押し寄せる一大観光地化された霊廟にはちょっと残念な気持ちになってしまいました。
もう少し身近にチェ・ゲバラの事を感じることが出来ないものか、と地図を眺めていると…。
グーグルマップで「Statue of Che Guevara(チェ・ゲバラの銅像)」の情報を発見!
アクセス:チェ・ゲバラの霊廟からは車で約15分。Santa Clara Train Stationからは徒歩約15分。
チェ・ゲバラの銅像へ
すぐさま足を運んでみる事にしました。
チェ・ゲバラが描かれた床屋さんを横目に歩みを進めていくと…
銅像らしきものを発見!
チェ・ゲバラへの愛に溢れた銅像
キューバ共産党の地方支部だと思うのですが、政府機関の物の前にその銅像はありました。
建物にはチェ・ゲバラのサインを模した装飾もありました。
子供を抱き歩みを進めるチェ・ゲバラの姿。
よく見ると芸が細かいチェ・ゲバラの銅像
右脇下には顔を覗かせた少女の姿。
ベルトのバックル部分には多くの人々。
右肩上には動物にまたがった人の姿がありました。
そして服のしわを絶壁に見立て、それを登る人々の姿も。
大きな荷物を運んでいる彼らは革命軍の兵士を現したものでしょうか?
チェ・ゲバラはいつも民衆と共にある、そう言った事が表現されているのでしょうか。
そんな彼を愛する人から贈られたのか…
足元には花が飾られていました。
チェ・ゲバラの銅像にあった微笑ましいもの
そして面白かったのはこちら!
もともと銅像にもチェ・ゲバラのトレードマークとも言える葉巻があるのですが、誰かが本物の葉巻を持たせていました(笑)
後ろから見た姿からは未来への歩みを進めているような、ポジティブな印象を受けました。
こうして銅像と飾られた花や葉巻を見ていると、霊廟にあった大きな銅像よりも人々からの愛を受けている様を見る事が出来た気がしました。
生身の人間の背丈とさほど変わらない大きさも、チェ・ゲバラをより身近に感じさせてくれた気がします。細かい装飾も見ていて楽しかったですよ!
以上「世界で35億番目位に格好良い男」、ナシオがお伝えしました!
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