スーダン・カッサラーにて。怪しいと思いつつも、招かれるままに現地人宅にお邪魔してわかったことがありました。
こんにちは!新婚旅行で世界一周中のNO TRAVEL NO Life、大地と涼です。日本を出発して1年8ヶ月!ついにアフリカ大陸に上陸しました。
突然ですが、みなさん「スーダン」っていう国がどこにあるかわかりますか?「スーダン」という国のイメージはどんなものですか?
南スーダンがニュースに取り上げられることもあり、スーダンを旅するのは危険と言われることもあります。しかしがスーダンは南スーダンとは別の国で、旅人の多くがその優しさに虜になってしまうほど素敵な国なのです。
今回は、そんなスーダンでの出会いについてのお話です。
(新婚旅行で世界一周、今までの過去記事はこちら)
旅人が避ける国、スーダン
スーダン
スーダン共和国(スーダンきょうわこく、アラビア語: جمهورية السودان、英語: Republic of the Sudan)、通称スーダンは、北アフリカに位置する国家である。アルジェリア、コンゴ民主共和国に次いでアフリカ大陸で3位の面積を擁する。2011年7月に南スーダン共和国が分離独立する前は、面積2,505,813km²とアフリカ大陸最大の国土を有する国家であった。参照:Wikipedia「スーダン」
スーダンはエジプトの下に位置する大きな国で国民のほどんどがイスラム教です。アフリカ大陸を縦断する旅人でも、スーダンには行かないという人も多いです。
スーダンのビザ取得には50ドル(約5,500円)もかかるため、エジプトからスーダンを飛ばしてエチオピアを旅する人も多いです。さらにスーダンは入国してからさらに外国人登録というものも必要になり、ビザ以外にもお金がかかります。
また、もし今後アメリカに入国する場合、スーダンへの渡航歴があるとESTAで入国できなくなり、さらにビザを取得することが必要になるからです。
それでも、なぜ僕たちがスーダンを旅したかと言えば、これまで出会ってきた旅人がスーダンの人の優しさに感動したという話を聞かせてくれていたからです。
観光よりも「人との出会い」というキーワードに弱い僕たちは迷うことなく、スーダンに行くことを決めました。
スーダンの「カッサラ」という町へ
カッサラ
スーダンでは首都のハルツームとカッサラという街を旅しました。首都のハルツームは予想より発展していて落ち着いた雰囲気がありました。
しかし、スーダンは写真を撮影することが規制されており、ハルツームの街中で写真を撮っていると警察官らしき人に注意され、撮った写真を消すように言われました。そのため、僕たちは写真撮影許可証を申請して写真を撮るようにしていました。
しかし、首都のハルツームからもう一つの街カッサラに来たら、街も人も雰囲気がガラッと変わったのをすぐに感じました。
ハルツームでは写真撮影許可証を持っていても人を撮ることをためらい、風景や街並みなどを中心に撮影していたのですが、カッサラに着いた瞬間、照れながらもポーズを決めて写真を撮れ!と言ってくる人や、一緒にお茶をしようと声をかけてくれる人がたくさんいました。
スーダンはアラビア語が基本のため、英語を話せる人がほとんどいないのですがそれでも珍しい僕たちを見てなんとかコミュニケーションを取ろうと一生懸命に気持ちを伝えようとしてくれる様子が伝わってきました。
「おーい!一緒にお茶をしよう!」
カッサラの街を歩いていると一緒にお茶をしようと声をかけてくれて、また少し歩くと違う人がおーい!と声をかけてくれます。アラビア語の「アッサラーム」と挨拶を交わしてまた歩くと、今度はまた違う人が一緒にお茶どうだ?という具合に街の人気者になったかのように声をかけてもらいました。
愛想が良すぎて怪しい…
僕たちはあまりに声をかけてくれるので、嬉しさはあったのですが同時にこれまでの旅の経験上、ここの人たちは怪しいかもしれないと正直警戒心も高まっていました。
そうして、また少し歩いていると一人の男性が「おう!さっきも見かけたけど覚えているか?」と英語で話しかけてきました。
これは完全に怪しいパターンです。正直、僕たちは覚えていないし、ほとんどの人がしゃべれないのに英語で親しげに話しかけてくるのはどう考えても怪しいと思いました。
「ちょっとそこでお茶しよう!」その怪しいおじさんが優しい笑顔で誘ってきました。
警戒心が高まっていた僕たちは断ることもできたのですが、これまで出会った旅人が言っていた「スーダンの人の優しさに感動した」という言葉が忘れられずにもいました。
少し悩んだ後、もし何か騙されそうになっても、自分たちがしっかりしていれば大丈夫だろうと、お茶だけならいいよ!と誘いに乗ってみました。
「スーダンに来てくれてありがとう!」
「スーダンに来てくれてありがとう!」
英語が話せる彼には、話しているうちに自分たちも次第に心を開いていることがわかりました。
彼は他のスーダンの人との会話を英語で通訳をしてくれ、僕たちとスーダンの人たちをつないでくれました。そして、日本語の挨拶は何ていうんだ?どんなことが好きなんだ?と色んな話をして、逆に僕たちからもスーダンの言葉や文化について質問し合いました。
「2人を家に招待するよ!この後、一緒にご飯を食べよう!」
会話が弾み、気づけばもう夕方になっていました。僕たちはもう怪しくても多少騙されてもいいからスーダンの人をもっと知りたい、仲良くなりたいとさっき会ったばかりの彼の家にお邪魔することにしました。
知らない人の家には行っちゃだめとは言うけれど…
街の中心部からは少し離れたところに彼の家があるということでタクシーで向かいました。正直、この時はまだ彼のことを完全には信じることができず、本当について行って大丈夫なのかなと内心は思っていました。
家に着くと家族みんなで出迎えてくて、少し待っててと言った後、たくさんの料理を振る舞ってくれました。
彼はいつか日本や他の国に行きたいと行ってみたいと言っていました。でも、正直それは難しいということも話してくれました。
だからこそ、こうして僕たちのように他の国から来てくれていろんなことを話せて、知れることが嬉しい。そしてスーダンがいい国だということを知ってほしいと話してくれました。
ご飯を食べ終わると、今日はここに泊まっていけばいい!彼は言ってくれました。もっとたくさんの話がしたい、スーダンのことを知ってほしい!そこに嘘がないことは彼の目を見ればわかりました。
こんなに優しいのには何か裏があるのではと思ってしまった自分たちのことが恥ずかしくなり、彼にすごく申し訳ない気持ちになりました。
スーダン人の家を訪ねてわかったこと
旅をしているとトラブルにも遭いやすいため、警戒心を高めることも大切ですが、もしかしたらどこから来たかもわからない僕たちのような旅人も、その国の人からすれば怪しく見える存在なのかもしれません。
それでも、違う国から来た旅人を優しく受け入れてくれるスーダンの人々。まず自分が心を広くことで、相手も心を開いてくれるということを僕たちはスーダンの彼に教えてもらいました。
(新婚旅行で世界一周、今までの過去記事はこちら)
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