ドイツ・ベルリンの「世界の庭園」に、かなり本格的な日本庭園があると聞き、行ってきました。
ドイツ・ベルリンに日本庭園?
こんにちは、タケオトラベラーを運営しているたけちゃんです!
日本から遠く離れた地で日本に縁のあるものを見つけると、何だかホッとしますよね。
ドイツ・ベルリンも例に漏れず日本から遠く離れた場所ですが、そんなベルリンに京都の寺も顔負けの日本庭園があるって知っていましたか?
ベルリンの「世界の庭園」にある日本庭園
ベルリン中心部から路面電車・バスを使って50分程のところにある「世界の庭園(Gärten der Welt)」には、ヨーロッパとアジアを中心に世界中の特色ある庭園が造園されています。
その中に我らが日本庭園も含まれていて、まるで日本にワープしたかのような気分を味わうことができるんです!
世界の庭園(Gärten der Welt)
開園時間
3月・10月:毎日9時~18時
4月~9月:毎日9時~20時
10月~2月:毎日9時~16時
「世界の庭園」へのアクセス
「世界の庭園」へは、ベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)から通勤電車Sバーン(S-Bahn)のS7線に乗ってベルリン・マルツァーン駅(Berin-Marzahn)まで行き、そこからベルリン市バス195系統で「世界の庭園」停留所(Gärten der Welt)で降りるのが便利です。(所要時間は約50分、運賃は2.70ユーロ(約330円))
ベルリン中央駅から「世界の庭園」までの推奨ルート
ベルリン市バス195系統に乗って「世界の庭園」停留所で降りれば、「世界の庭園」の入口は直ぐそこです。
世界の庭園の日本庭園、その名も「融水苑」
入口から5分程歩くと、ついに日本庭園の「融水苑」に到着!入ってみると、正に一瞬にして日本に戻ったかのような、風流でステキな日本庭園が目の前に広がりました。門構えだけでも何だか懐かしさを感じてしまいます!
僕が訪れた4月中旬でも、園内の桜の花がまだ頑張っていました。左に少しだけ見えるのは、「如水亭」という茶屋です。
日本庭園の設計は日本人
なぜここまで日本庭園「融水苑」が精巧なのか。実はこの「融水苑」は枡野俊明という日本人によって設計されていたのです!
どうりで京都の寺顔負けの日本庭園なわけです!
融水苑は2003年に開園、ベルリン・日本友好都市交流事業の一環として造られた。禅僧・作庭家・大学教授の枡野俊明(ますのしゅんみょう)が設計、2001年から造園が始まった。訪問客は「融水」のごとく庭園内にある要素の融合の中にハーモニーを見出すことができる。参照:Wikipedia「融水苑(Garten des zusammenfließenden Wassers)」
日本庭園「融水苑」の設計理念が哲学的
日本庭園「融水苑」内にあった説明書きには、日本語でこのように書かれていました。
本庭園名「融水苑」と建物名「如水亭」は、人間の真の和を願う『融合如水以成和(融合すること水の如く、以って和と成す)』に由来する。この庭園全体は、過去から未来への時間軸をもって構成され、「如水亭」へと導かれている。
この回遊と観賞を通し、人々が現在の自己との対話や未来への願望を思考する為の空間構成となっている。
日本人でも中々理解することが難しい日本ならではの哲学的思考を、ベルリンで堂々と書いていることが素晴らしいですね! ドイツ語(左)・日本語(右)2ヶ国語による、日本庭園「融水苑」の説明
ドイツ・ベルリンに桜が咲き誇る
「世界の庭園」では、日本庭園の周辺にも桜の木がたくさん植えられていました。僕が訪れた4月中旬は、満開からは少し過ぎてしまっていましたが、それでもまだまだ桜の花が一杯ついていました。「世界の庭園」内の桜が見事に咲き誇っています!
風に舞い散る桜の花びらを見れば、ケツメイシの歌が頭の中でヘビーローテーション(笑)!
韓国と中国の庭園も見ごたえあり
「世界の庭園」には、日本庭園だけでなく韓国式・中国式庭園も造られていて、ベルリンにいながらちょっとした東アジア旅行気分も味わえるんです!
「ソウル庭園」は日本庭園「融水苑」と似通っている雰囲気でした。
中国式庭園内部。流石に本場よりは広くないですが、建物の色使いと木の配置が、中国の庭園を思い起こさせます。
「世界の庭園」は「国際園芸博覧会」会場に
「世界の庭園」は2016年10月17日~2017年4月12日まで一時閉鎖され、2017年4月13日~同年10月15日までは、隣接するキーンベルク公園(Kienbergpark)と共に「IGA(Internationale Gartenbauausstellung、国際園芸博覧会) Berlin 2017」の会場としてオープンします。
この間開園時間・入場料・アクセスが以下の通り変更になるのでご注意下さい。
開園時間
毎日9時~20時(最終入場19時)入場料
20ユーロアクセス
ベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)から通勤電車Sバーン(S-Bahn)S7線に乗車、メーロアー通り駅(Mehrower Allee)でベルリン市バスX69系統に乗り換え、「ブルンベルガーダム/世界の庭園」停留所(Blumberger Damm/Gärten der Welt)停留所に下車して直ぐ。
所要時間約50分、運賃2.70ユーロ(約330円)。
ベルリンの世界の庭園では、是非日本庭園「融水苑」を訪ねてみて下さい!
たけちゃん
最新記事 by たけちゃん (全て見る)
- オイルレスリングで有名なトルコ・エディルネ裏名物「ジエールタバ」って? - 2017/02/01
- ドイツの日本庭園のレベルが高い…!ベルリンの「世界の庭園」に行ってきた - 2017/01/24
- タイの車窓から〜扉の無い日本車両で行くマハーチャイ線の旅〜 - 2017/01/09
- 日本と意外な関係…。北朝鮮・ロシア・中国の国境が接する琿春市で見たもの - 2016/12/21
- ヨーロッパの国境なんてこんなもん。マリアヴァレリア橋を渡って国境越えしてみた - 2016/11/27