オーストラリアでファームジョブに挑戦することにした僕たち夫婦。500kmの大移動の末に辿り着いたマンゴーファームでの仕事が順調に思えたのもつかの間、一時帰国も考えざるをえないほどの激しいマンゴーアレルギーに襲われたのです。ほんとに辛かった…。
オーストラリアでワーホリしてみた
こんにちは!新婚旅行で世界一周中のNO TRAVEL NO Life、大地と涼です。連載第9回目は、オーストラリアからお伝えさせていただきます。
フィリピンでの2ヶ月半に及ぶ英語留学を終えた僕たちが次に向かった先はオーストラリア!西廻りでの世界一周を考えて、日本を出発したのですが、なかなか思うように西に進めていません。笑
(新婚旅行で世界一周のバックナンバーはこちら)
オーストラリアでワーキングホリデーをするきっかけ
フィリピンでの語学留学中、「2人はこの後どこを旅するの?」と聞かれる度に「うーん…。まだ決めてない!」と答えてきた僕たち夫婦ですが…
卒業の日が近づく中、まだ行き先を決めかねていた僕たち夫婦に「じゃあ、ワーホリしたら?」と一人の子が言ってくれたのがきっかけでした。
オーストラリアのカナナラに向かう
僕たち夫婦になかった「海外で働く」という新しい選択肢。語学留学を経験して英語に対する意識が変わっていたこともあり、その5日後には航空券の予約やビザ申請を済ませ、オーストラリアの「カナナラ」という場所に来ていました。
ちなみに、国際空港のあるオーストラリア北部のダーウィンからカナナラまではこのバスで8時間。降りる頃には乗客は僕たち夫婦2人だけになっていました。
オーストラリアのカナナラを選んだ理由
最初に行く場所を「カナナラ」に決めた理由は、妻の涼がインスタグラムで「#ワーホリ」と検索した中で、たまたま見たカナナラの写真がキレイだったから!笑
実際のカナナラの夕日はこんな感じ。夕日とカナナラの赤土で街全体が赤く見えます。
カナナラで仕事探ししてみたものの…
とりあえず、バッパーと呼ばれるワーホリの人たちが主に泊まっている宿に行き、カナナラの地図をもらって、まずは情報収集することに。
ここカナナラでは「JOB SHOP」という場所が仕事を斡旋してくれます。
必要事項を登録しておくと、仕事があった場合に雇い主からJOB SHOPに問い合わせがあり、そこからJOB SHOPが僕たちに仕事の連絡をくれるという流れです。
仕事の見つけ方など何もわからない僕たちにとっては登録させしておけば、あとは連絡を待つだけなのでとてもありがたいシステムのはずだったのですが…
スタッフ:「なんでこんなシーズンじゃないときに来たんだ?」
僕たち夫婦:「えっ!?えーっと、なんかすみません…。」
実は僕たち夫婦が来たこの時期はシーズンオフ。仕事はほとんどありませんでした。
噂では、ハイシーズンになるとバッパーはもちろんいっぱいになり、テントなどで寝泊まりする人が多く、JOB SHOPも仕事を探す人で100〜200人待ちになるとのことです。
しかし、僕たちが行った時は他に誰もいませんでした!笑
とりあえず仕事を待ってみる
バッパーのwifiが故障中のため、銀行のFree wifiを使うことも。
オーストラリアは物価の高い…。違う地域に移動するにもお金がかかるし、どこに行けばいいかもわからない。僕たち夫婦はとりあえず、一週間情報収集をしながらJOB SHOPからの連絡を待つことにしました。
1週間後に、500km離れた「キャサリン」で仕事が見つかる
待つことちょうど一週間、仕事が決まりました!約500キロ離れたキャサリンという場所でマンゴーのピッキング。これを逃したら次があるかわからない!というかマンゴーのピッキングって、もしかしてマンゴー食べ放題なんじゃないか!?
僕たちは迷わずキャサリンに行くことにしました。
順調に思えたマンゴーピッキング
4、5人で1チームを作り仕事をします。僕たちのチームメイトはめちゃくちゃ優しいマレーシア人の2人でした!(右)
仕事内容は、朝6時〜昼3時ごろまで、迷子になりそうな広さの敷地内にキレイに並ぶマンゴーの木から、高枝バサミで1つ残らずマンゴーを収穫していくというものでした。そこで働く人は僕たち夫婦以外にも50人以上。いろんな国籍の人がいました。
実際に40度近い暑い日が続きましたが、収穫できるマンゴーの量も増えて順調に思えたワーホリライフだったのですが…
「顔がかゆいよ!」
マンゴーピッキングを始めて一週間くらい経ったある日の明け方、外がまだ薄暗い時間に涼の声がしました。
涼「大地くん、顔がかゆいよ!」
大地「んん、どうした?」
…僕は寝ぼけながらも、涼の声に答えました。しかし、暗くて涼の様子がよく見えません。
実はマンゴーの仕事が決まった時に「マンゴーラッシュ」には気をつけろ!という説明がありました。「マンゴーラッシュ」とは、マンゴーの枝と実の切り口から出る樹液のようなものです。
これが皮膚にかかると黒いシミのように後が残るということでした。また、マンゴーはウルシ科の植物で、人によってアレルギー症状が出て、腫れ上がりかゆくなるそうです。…これは後から知りました。
涼はマンゴーファームで1位、2位を争うアレルギー症状が出てしまったのでした…。
変わり果てた妻
普段の妻の涼の顔がこちら。これがマンゴーアレルギーにかかると…
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申し訳ありません。本人の名誉のために一部モザイクをかけさせていただきました。
かゆいを通り越して、痛いそうで、皮膚がパンパンに腫れ上がり、これ以上皮膚は伸びません。笑うと一番皮膚がつっぱるので、痛かったようです。
…妻の涼から笑顔が消えました。
マンゴーのせいで一時帰国の危機
こうしてキャサリンの病院を受診。多くのマンゴーアレルギーを診てきたドクターも涼の顔を見てビックリしていました。
「マンゴー食べ放題かも!」と喜んでいましたが、今では僕たち夫婦は食べることはおろか、見ることすら避けるようになってしまいました。
症状の差はあったものの、僕もマンゴーアレルギーの症状が出てしまい、結局キャサリンを離れることにしました。というか、家族や友人にもすごく心配をさせてしまい、マンゴーせいで日本に一時帰国することさえ考えました。
いまこの記事を書いていても、かゆくなってきそうで、たまりません。これからマンゴーファームで働く方は十分気をつけてください。というか、やめといた方がいいと思います。
これでも好きでいてくれる?…う、うん
涼:「このままずっと治らなかったらどうしよう?」
大地:「大丈夫だよ。」
涼:「これでも好きでいてくれる?」
大地:「う、うん。」
聞き慣れた声だけど、顔は全くの別人。僕が愛する人はアンパンマンになってしまいました。
今では笑って話せますが、この時は、「このまま涼が治らなかったらどうしよう…」と、正直、本当に不安でした。
でも、弱っている涼をどうにか励まさなくてはと思い、「Better than yesterday!」とフィリピン仕込みの英語を毎日毎日使っていました。不安だった自分にそう言い聞かせていたのかも知れません…。
夫婦で旅をしていると1人よりも楽しさも2倍ですが、ケガや病気になってしまう可能性も2倍です。そんな時はお互いに助け合って、旅をしながら夫婦の絆を深めていきたいです。
僕たち夫婦のワーホリライフはこんな幕開けでした。
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