どう見てもホットドッグなのに、名前が「ホットドッグ」じゃない…。スペインで出会ったそんな5つのホットドッグ(?)の中から、わざわざ調べて選び抜いた「真のホットドッグ」を注文してみると、わかったことがありました。
ホットドッグじゃないホットドッグの存在に困惑
世界新聞編集部のがぅちゃんです!
海外では、食の名前に混乱することが多々あります。お好み焼きが「ジャパニーズ・パンケーキ」と呼ばれていたり、巻き寿司が「スシ・ブリトー」だったり…。
今回出会った5つの「ホットドッグ」にはそれぞれ違う名前が付けられており、その解釈に困ってしまいましたが、調べていくにつれ、僕のホットドッグの世界は広がっていったのです。
…あ、もちろん食べてきましたよ!普通のホットドッグを。
5つのホットドッグに出会ったグランカナリア島の観光地、ユンボセンター
ユンボセンター(Yumbo Centrum)
2万平方メートルの敷地内に200以上の店舗を持つショッピングモール。スペイン、カナリア諸島のグランカナリア島きっての観光地。Yumbo Centrum HP/Wikipedia参照。
アクセス:グラン・カナリア空港まで、スペイン国内、又はアフリカ・ヨーロッパの主要都市より直行便あり。(ベルリン・テーゲル国際空港→グラン・カナリア空港は約5時間)Wikipedia参照。
グラン・カナリア空港からヤンボセンターまで車で約30分
ユンボセンターの内部は団地が全部お店になったような感じで、非常に多国籍な雰囲気。ドイツを筆頭に、北欧、イギリスからの観光客が目立っていました。(ちなみにここはスペインです)
そんな多国籍なユンボセンターで見つけたのが…
普通のホットドッグが食べたい僕を困惑させた5つのホットドッグ
5つともホットドッグに見えますが、「Hot Dog」と書かれたホットドッグは1つだけ…。(看板左上)このままではどれが普通のホットドッグがわからないので、5つのメニューについて調べてみることにしました。
ホットドッグにしか見えなかった5つのメニュー
文句無しのホットドッグです。問題は他の4つ…
ソーセージを挟んだ、サンドイッチ…!
フランクフルト・ソーセージは、羊の腸に詰めた豚肉の細いソーセージ。8分茹でて作る。Wikipedia参照。
日本でも聞き慣れた名前ですが、生粋のドイツ料理みたいです。
ベルリン発祥のドイツ・ソーセージ(諸説あり)。挽いた仔牛肉と豚肉で作られる。Wikipedia参照。
こちらもドイツ料理。
ブラートヴルストは、仔牛肉、豚肉、または牛肉で作るソーセージ。ブラートヴルストという名前は、古高ドイツ語のブレートヴルスト(Brät/細かく刻んだ肉、Wurst/ソーセージ)から派生した。Wikipedia参照。
これまたドイツ料理。グランカナリア島にドイツ人観光客が圧倒的に多い理由がわかる気がしました…。
そもそもホットドッグの定義とは
5つのホットドッグの正体を調べてみたものの、どれもホットドッグに見えてしかたありません…。もうどうしようもなかったので、ホットドッグの定義を調べてみました。
ホットドッグとは、ホットドッグ・バンズ(コッペパン)に挟んで提供される調理済みソーセージ。Wikipedia「Hot Dog」参照。
かつてサンドイッチとして認知されたその名は「ホットドッグ」であるとしてここに宣言する。ホットドッグを「ただのサンドイッチ」と呼ぶのは、ダライラマを「ただの男」と言うようなもの。ホットドッグ&ソーセージ国家評議会(NHDSC)HP参照。
…つまり、ホットドッグとは、ソーセージをコッペパンに挟みつつもサンドイッチではない食べ物という解釈ができそうです。よって、先程紹介した2〜5のホットドッグは「普通のホットドッグ」とは言い切れなさそうです。
これを踏まえると、普通のホットドッグが食べたい僕が注文するべきは1番目の「Hot Dog」のようなので、注文してみることにしました。
「ホットドッグ下さい」と注文してわかった、ホットドッグの何たるや
ホットドッグが欲しければ素直に「Hot Dog」を頼めばいいとわかったところで、ホットドッグ屋のおばちゃんに「ベストなホットドッグ下さい」と注文してみたところ…
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おばちゃんが作ってくれたのは、まさかの「Bratwurst(ブラートヴルスト)」でした。「Hot Dog」じゃない……。
ちなみにお味はというと、ソーセージというより、肉味のちくわのような味でした。僕が「ベストな」と注文したばかりに、おばちゃんは1番高価なホットドッグ(400円/3.50ユーロ)を選んでくれたのだと推測します。
とにかく、どれも「ホットドッグ」で通じると判明したことには感動しました。
パン+ソーセージ=ホットドッグ
ホットドッグの造詣が深まったのは喜ばしい限りですが、パンにソーセージが挟まっていれば、それは「ホットドッグ」で通じるということが何より一番よくわかりました。
見た目と雰囲気が全て…そんなに難しく考える必要などなかったのです。だってよく考えたら、大トロでもサーモンでもカリフォルニアロールでも、スシはスシですもんね…。
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