アフリカのマダガスカルと言えば…不思議な巨木「バオバブ」。バオバブ街道(モロンダバ郊外)、最大のバオバブ(アンドンビリー村)、登れるバオバブ(アンダバドアカ)をレポートします!
こんにちは!植物大好きなMayです(好きな観葉植物はガジュマル)。そんな私が昔から憧れの木だったのがバオバブ。私達が普段見慣れた木とは明らかに違う変な形。巨大な姿。どこか神秘的なオーラ。そんな憧れの木に会いに、バオバブが点在しているというマダガスカルへ夫婦で行って来ました。
マダガスカルはアフリカのインド洋に浮かび世界で4番目の大きさを誇るマダガスカル島を領土とする共和制国家。首都はアンタナナリボ(Wikipediaより引用)
バオバブはアオイ目アオイ科バオバブ属の総称のこと。原生種がマダガスカルに6種、オーストラリアとアフリカに1種ずつ存在する。サバンナ地帯に多く分布し、幹は徳利(とっくり)のような形をしており、高さは約30メートル、直径は約10メートルに及ぶ。(Wikipediaより引用)
バオバブと言えば、一度見たら忘れられないようなインパクトあるその特徴的な形。「悪魔が巨木を引っこ抜いて逆さまに突っ込んだ」という言い伝えや、サン・テグジュペリの小説「星の王子さま」の中では、王子さまの惑星に根を張りどんどん巨大化して星を破壊する恐怖の木として描かれています。
ちなみに、バオバブの実は栄養豊富で健康にも美容にも良いスーパーフルーツとして効果絶大!そのパワーにあやかろうと、私もマダガスカル滞在中はバオバブ・ジュースやバオバブ石鹸、クリームを買い漁ったのでした。保湿力が素晴らしい!
バオバブは「恐ろしい木」ではなく、昔からマダガスカルの人々にさまざまに活用され親しまれてきた愛すべき木だったのです。変な姿だけど人を惹きつけるバオバブ。私が心奪われたマダガスカルの3つのバオバブ絶景スポットをご紹介します!
マダガスカルの西部海岸に位置するモロンダバ郊外にある巨大なバオバブが立ち並ぶ並木道(場所はこちら)。マダガスカルを代表する景色として有名な場所です。憧れの景色を目の前に、胸がいっぱい……!
この並木道のバオバブはどれも背が高くて細くてスラッとしていて、例えるとバオバブ界のモデル体型的な美形バオバブが多いのが特徴です。
並木道の脇には小さな集落があって、バオバブの木の下で暮らすマダガスカルの人たちの素朴な生活を垣間見ることができます。自転車並みの頻度で牛とすれ違います。
バオバブ街道が最も美しく見える時間帯は夕日タイム!サンセットの時間帯に合わせて大勢のツアー客がやってきて激戦区と化します。
夕日とバオバブの組み合わせは最強。幻想的な光景に感激が止まらない!夕日が沈んだ後のマジックアワーの光景もこれまたステキでした。
ここにはマダガスカル最大の大きさを誇る「ツイタカクイケ」という名のモンスター並みに巨大なバオバブが生息しているのです。そのモンスター・バオバブがあるアンドンビリー村は、マダガスカル南西部にあるモロンべという町から未舗装地帯を北に25㎞ほど行った森の中にあります。
村へ向かう道中にもたくさんの巨大バオバブが。この辺りはバオバブ街道で見たのとは違って背が低めで太いタイプ。
この巨大バオバブは神聖な巨木で、村長による儀式・貢ぎ物(街で買ってきたお酒、たばこ、お菓子)を捧げるという過程を経てようやく見せてもらえる敷居の高いバオバブなのです。
呪文のような言葉を唱え幹にウイスキーをかけるという謎の儀式が終了し、やっとツイタカクイケへ近づくことが許可されました。
こちらがマダガスカル最大のバオバブ・「ツイタカクイケ」!その幹は30mという図太さ。木のお化けみたい!
村人たちの先祖の霊が宿っていると言い伝えられていて、村人たちにも大切にされています。
マダガスカルの奥地にこんなスゴイ木があったなんて……その圧倒的存在感に驚愕でした。
マダガスカル西部の港町チュレアール(トゥリアラ)から悪路を進み続けること約9時間。アンダバドアカのバオバブ群生までは公共の交通機関がなく4WDをチャーターする方法でしか行くことができない僻地にありました。
ちゃぶ台がひっくり返りそうな悪路に必死にシートにしがみつき、砂地に車がはまるというハプニングもあり、なんともワイルドな道のり。
そんな過酷な道のりの先に現れた不思議な木々のシルエット。美しい赤い草花がつくり出すレッドカーペットを進んで行くと……
「ココハドコ?」状態。別の惑星にやってきてしまった気さえしてきます。
チビで太っちょのボテっとした姿がなんとも憎めない可愛さ。バオバブへの愛が止まらない♡
ここではバオバブに登る事もできます。勢いづいた私はサンダルを脱ぎ捨てバオバブによじ登りました。下から見上げ続けたバオバブ、その上から見渡す光景は特別でした。バオバブ目線の世界はどこまでも美しくステキだったのです。
マダガスカルは日本からの直行便もなければ周辺のアフリカ諸国からのフライトも高く、アクセスしにくい島国ですが是非訪れてみて欲しい国です。ここが地球なのかも忘れてしまうような魅惑の巨木バオバブにきっと心が震えることでしょう!
余談ですが、バオバブ愛がさらに加速した私はこんな手掘りのハンコを旅の思い出に彫ってもらいました(笑)
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