マカオ料理に、長崎名物・ハトシと同名の「ハトシ」という料理があった深〜い理由とは?
デスクです。以前、マカオで食べたポルトガル料理について書きましたが、今回は本家マカオ料理をご紹介します。
日本では聞き慣れないマカオ料理ですが、これがまた絶品なのです。そして、意外な日本との共通点が明らかに…。
こちら、マカオの半島側にあるマカオ料理のお店、HENRI'S GALLEY。
マカオ料理は旧宗主国であるポルトガルの料理から大きな影響を受けているのですが、現地人いわく「世界の料理のいいとこ取り」なんだそうです。
大航海時代、ポルトガル人はアフリカやインドなどの寄港地を経てマカオにやってきました。ポルトガル人のシェフがポルトガル料理に各地の料理を「いいとこ取り」してできたのがマカオ料理とのこと。なんかこの時点で最強感漂ってますね…。
このお店で食べたマカオ料理にはどれも唸りっぱなしだったのですが、マカオ料理といえばアフリカンチキン。
はじめて食べたんですが、正直、こんなに美味しい鶏料理があったのか…と。ココナッツベースのソースにアフリカ由来のスパイスが絶妙に溶け込んでいて、日本にも熱狂的ファンがいる(Googleで10万件ヒットする)というのもうなずけます。
そして、本題のハトシです。
写真ではどんな料理か分からないと思うんですが、要はシュリンプトースト。盛り上がっているのがエビです。
さっくさくのトーストを齧った瞬間、エビの風味が広がりこれまた絶品。
いたく感動している様子の僕に、「日本の長崎にも同じような料理があるんですよ」とガイドさんが見せてくれたのがこの写真。おお、そっくりだ!
ハトシ
明治時代に清国から伝えられたのが「蝦多士」で、長崎では広東語をまねたハトシという呼び方で広まった。一時期は家庭でも作るほど普及した。
中華料理店のメニューや、店頭販売の軽食として販売されている。
Wikipediaより
どういった経路でマカオいや、中国からハトシが長崎に伝えられたのかは定かではありませんが、何ともロマンを感じる話ではないですか。
ちなみにこのハトシ、広州では「蝦多士」、台湾では「蝦吐司」、ベトナム、タイでは「シュリンプトースト」として広まっているのだそうです。恐るべきハトシ包囲網…。
マカオ料理を食べる機会があれば、そんな歴史ロマンに思いを馳せていただければと!
Henri's Galley
関連記事
深夜特急でいくマカオの旅
協力:マカオ観光局
世界新聞の最新情報をゲット
RANKING