世界一周しながらコピー用紙にマンガを書き続ける「旅する漫画家」の連載が再開!彼の身に何が…?
連載が途絶えていた理由
いやいや、これ釣りタイトルっぽいけど、釣りじゃないんですよ。
お久しぶりです。旅する漫画家のシミです。
リアルタイムはオーストラリア。路上似顔絵パフォーマンスも続けています
前回の記事からぱったりと連載が途絶えていたのには理由があるんです。タイトルを見ていただければ想像つくかと思うんですけど、パスポートと一緒にクレジットカードやパソコンも盗まれちゃいました。てへ♪
いつもみたいに話すと長くなっちゃうんですけど、きっと春休みや卒業旅行でウユニ塩湖や南米に行かれる方もいるんじゃないかと思います。読んでもらって損はないと思います!
それではことの真相をお話ししましょう!
僕がペルーにやって来たのは2015年10月15日。その前に滞在していたのはエクアドルのキトでした。
犯行の一部始終
犯行の一部始終を漫画にしましたので、まずはこちらをお読みください。泊めてもらった警察署で描いた漫画です。
エクアドルからペルーにやって来る人が一番初めに足を運ぶのがピウラという町なのですが、まぁ、これが小さな町であまり面白みのない町だったんですね。それなら夜行バスで次の町までいっちゃえー!と、24時発のバスチケットを買ったんです。僕の旅は基本ノープランでノリ任せですから。
バスまでの時間は近くにあったガソリンスタンド併設のカフェで時間をつぶすことにしたんです。僕はテーブルさえあれば、それなりに時間がつぶせるんですよ。この時もノートにずっと漫画を描いていました。
それで、ええっと、何時頃だったかな?確か夜の10時ごろだったと思うんですけど、何か「コツコツ」と音が聞こえるんです。
ふと顔をあげると、窓ガラスの外にニコニコ笑ったおっちゃんがいました。ぱっと見、タクシー運転手かなと思いました。
それでそのおっちゃんは外からジェスチャーで「冷蔵庫の後ろに何かが落ちているから拾ってくれ!」って言うんですよ。ジェスチャーでね。
誰かにお願い事をされたら、言われた通りに行動してしまうのが日本人ですよね。はい!そこのあなた!騙されてますよ!いやぁ、なんで無視しなかったんだろう?僕は言われた通りにおっちゃんが差し示す冷蔵庫の後ろを探しちゃったんですよ。そこには何も落ちていませんでした。いや、レシートがあったな。おっちゃんにそれを見せても「違う!別だ!」っていうんですよ。
一度おっちゃんが店内に入ってきて、そのレシートを回収したんですけど、またさっきと同じように窓ガラスの外から同じようにジェスチャーして、冷蔵庫の後ろをよく見てくれって言うんです。マジ意味わからないですね。思えばここまでやって僕がカモになるかを判別していたのかもしれません。
僕はこのジェスチャーのやり取りを三回ぐらい繰り返したんですけど、最後には呆れ果てて、おっちゃんを無視することにきめました。それで、自分の席についたんですけど、何か違和感を感じるんですよ。あれ?なんだか怖い話みたいになってきたな。
僕はすぐにその違和感の正体に気づきました。さっきまで隣の椅子に置いていたサブバッグの姿がそこにはなかったんです。
おっちゃんから目を背けた視界の端で、黒いパーカーを着た男がバッグを肩がけにして出ていくのが見えたのですが、まさか自分のバッグだとは思わなかった。
そう。バッグは一瞬で置き引きされてしまったのです。
無論、先ほどのおっちゃんの姿もありませんでした。もうギャグでしたね。「ええええええ〜〜〜‼︎‼︎」って叫びましたもん。
盗難当日にやったこと
盗難に遭った後は事務的な面で大変でした。これも書くと長くなっちゃうので、箇条書きにしてまとめますね。目を通していたければ、盗難に遭った場合に焦らないかも!
思い返せば、この時iPhoneだけは残っていたのはマジで助かった!それに警察署にWi-Fiがあったのも!
僕が盗難に遭った当日にやったことは以下の通りです。
1. 警察を呼んでもらう→警察署へGO!
2. 事情説明&ポリスレポート(被害届)の入手。ポリスレポートがないとパスポートの再発行も、保険申請もできませんからね。まぁ、僕は無保険ですけど♪
3. カード会社にSkypeで電話をかけ、カード利用の停止、再発行。
4. 家族にSkypeで電話、ウェスタン・ユニオンにアメリカドル(現地通貨での受け取りを選択可)を送金してもらう。
5. 泊る予定だったリマにある日本人宿「お宿桜子」に事情説明のメール。宿泊費の後払いが可能か尋ねる。*お宿桜子さんは完全予約制です!
補足説明ですが、Skypeから固定電話に電話をかける時はSkypeクレジットが必要です。そんなにお金がかからないので1500円分もあればヨユーです。
海外で現金が盗まれたら…ウェスタン・ユニオンがある!
ウェスタン・ユニオンは世界中のいたるところにあり、国際送金サービスを利用することができます。今回の盗難で僕は現金も一緒に盗まれてしまったので、日本からの送金に頼らざるをえませんでした。ウエスタンユニオンの利点は、世界中に店舗があることと、パスポートさえあれば、送金が受け取れるというシンプルさにあります。僕の場合は警察の同伴もあり、パスポートの顔写真ページのコピーしたものを代わりに提示することによって送金を受け取ることができました。
パスポート再発行の手順
リマに到着後も家族との連携は欠かせませんでした。パスポートの再発行には戸籍抄本(または謄本)が必要だったりと、区役所で書類を取ってきてもらわなければならなかったからです。
パスポート再発行の手順は以下の通り。
1.パスポートを盗まれたという盗難証明書(ポリスレポート)の入手
2.戸籍謄本(もしくは戸籍抄本)を入手してもらうために家族にスカイプ
3.戸籍謄本をFAXで日本大使館に送り、EMS(速達便)で送った際にもらった「控え」をFAXで日本大使館宛に送信
※事前に日本大使館に連絡を取っておいた方がよい。EMSの控えをFAXで送付するのは、日本大使館に書類が届くという証明するため
4.パスポート用の写真×2を用意
5.日本大使館に電話をかけ、いつ大使館に行くのかスケジュール調整
6.書類提出→4営業日で再発行
今回の記事はなんだかとても役に立つ感じでお届けしました。
まぁ、今となってはあの時の盗難はギャグですけどね。当時は宿にこもってひたすら漫画を描いていましたよ。うんうん。世界新聞に記事が書けないのも無理ないよね!
つい最近iPad mini2を手に入れたので、この記事はiPadで書いております。
それでは次回もお楽しみに♪
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