小説「深夜特急」の記述をひろいながら、ゆるーく「今のマカオ」を全5回でレポートします。深夜特急を読んだことがない人も楽しめるハズ!?
デスクです。
第2弾は香港からマカオへ渡る模様をレポートします。
入国カードもスタンプもなし…まるで隣町に行くかのような手軽さでした…。
深夜特急でいくマカオの旅バックナンバーはこちら
「深夜特急」とは?
作家・沢木耕太郎による1970年代前半を舞台にした紀行小説であり、今なおバックパッカーの間でバイブルとして語り継がれる名作。
香港空港からマカオへの接続がすごい
香港空港を降りてすぐの場所にマカオへのフェリー会社(TurboJET)のカウンター
今回僕は沢木さんにならって香港からフェリーでマカオに渡ったのですが(日本→マカオの直行便もあります)、何と言っても驚いたのが香港空港からマカオへの接続の良さ。
香港空港から専用電車でたった3分、
乗り場に到着!早っ…。
そしてそこには近代的なフェリーが……!
こんなにぬくぬくでいいのか
フェリーの中はこんな感じ。休日でしたが席の埋まりは半分くらい
香港とマカオは約70km離れています。TurboJET社やCotaiJet社によって24時間、15分-30分間隔でフェリーが運航されています(深夜など本数が減る時間帯もあり)。
あまりの接続の良さにあんぐりしていると、予想外の事実が明らかになりました。
まさかの、デッキに出られないというのです。
深夜特急には沢木さんが香港に戻るフェリーのデッキに寝転びながら、マカオでの数日を想うという美しいシーンがあるのです。
洋上の冷たい風に小さく体を震わせていると、マカオでの熱に浮かされたようなこの二日間が、ふと、非現実的なものに思えてくる。-中略- カジノで見かけたさまざまなタイプのディーラーや客たちの存在感もしだいに薄れていき、すべてが夢の中の出来事のように遠く、曖昧になっていく……。
深夜特急1 香港・マカオより引用
それに比べて、こんなにぬくぬくしていていいのかという葛藤が駆け巡ります。
深夜特急によると、40年前、香港からマカオへは2時間半(水中翼船はその半分)かかったそうです。対して、現在はわずか1時間。
ちなみに、40年前当時のフェリーに乗ったことがある人いわく「最悪だった」とのこと。「揺れ過ぎて死ぬかと思った」と。その話を聞いて、不覚にも羨ましいと思ってしまいました…。
真っ白なパスポート
もうひとつ驚いたのが、マカオに着いてもパスポートに何のスタンプも押されなかったこと。現在、入国カードすら廃止されています。
結局、この旅で押されたのは日本の入出国のスタンプだけでしたって…ちょっと寂しいですね。
その二つの都市は明らかに異なる国に属している。香港から船に乗る時は出国カードに記入しなければならず、マカオの桟橋に降り立てば入国カードを提出しなければならない。
深夜特急1 香港・マカオより引用
沢木さん、マカオのボーダレスがすごいです。
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協力:マカオ観光局
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