アメリカ-メキシコの国境にて。驚くほどカジュアルに国境を越えて行く人々を見た。
国境コンプレックス
デスクです。
現在、韓国と北朝鮮の国境で緊張が高まっているという報道がされていますが、海外のニュースに度々登場するこの「国境」。島国に住む僕らにとって、いまいちイメージが湧かない場所なのではないでしょうか。
同時に、(国境を越えて)他国へ行くというのは、「行くぞ!」と気合いを入れないとできない行為だったりします。エアー取って…スーツケース引っ張り出して…お化粧もバッチリ決めて……ご苦労様です。
いわゆる国境コンプレックスですね。そういう意味では、国境というのは僕らにとって「扉」ではなく「壁」なのです。
しかし、他国と(陸で)国境に接する国では、「ちょっと隣国行ってくるわー」くらいのノリで軽々と国境を越えていくということがあるんだよというお話です。例えばアメリカです。
国境の街ってなんか不思議
僕が驚きの光景を目にしたのはアメリカのエルパソという街です。メキシコのフアレスという街と国境で接しています。
エル・パソ (テキサス州)
メキシコとの国境に非常に近く、メキシコ人が多く移住している。そのため、事実上スペイン語と英語が公用語となっている。リオ・グランデ川を挟んでメキシコのシウダー・フアレスと隣接するが、そのシウダー・フアレスとは対照的に治安は比較的良好である。Wikipediaより引用
思わず、「ここアメリカだよね?」と確認したくなる街です。メキシコ料理屋がそこら中にあり、商店の看板にはスペイン語が踊り、聞こえてくる会話も8割がスペイン語です。
写真は国境ゲートへ続く大きな通り。写真奥に見えるのが…
国境ゲートです。ちなみに、僕も50セント(2011年当時)払えば簡単に越えられました。この先に橋があってその途中に国境ラインがあります。
国境をまたぐ帰宅ラッシュ
午後4時を過ぎる頃、国境ゲート周辺に異変が…。
何かと思ったらこれ、メキシコへの帰宅ラッシュなんですね。エルパソにはメキシコとの国境をまたぐ橋が5つあって、毎日、たくさんのメキシコ人が歩いてアメリカ側にやってきます。そして、夕方になると、国境ゲート付近にはメキシコへ帰る人の行列ができるのです。
淡々と静かに……行列がゲートに吸い込まれて行く様は、思わず見入ってしまうくらい異様でした。
彼らが国境を越える理由
多くの人が大きな荷物を手にしています。
こんなモノを運ぶ人も。
エルパソ在住の日本人いわく、彼らのおもな目的は買いだし。何でも、メキシコ料理に欠かせないトルティーヤ、卵などが安いらしいです。あとは、アメリカのほうが牛乳が断然新鮮なんだそうな。
自転車でゲートに向かう人も。
このお婆ちゃんのカジュアルさ…。ちなみに、橋の途中で知り合ったメキシコ人は「銀行に行ってきた」と言っていました。
国境というものへのイメージがまるっきり変わってしまった出来事でした。
もし、日本と韓国が国境で接していたら「ちょっとキムチ買いに行ってくる」のような光景が繰り広げられていたのかもしれませんね。
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