「3Dオバマ」や「伝説のクソゲー」など、最近何かと話題のスミソニアン博物館。入場無料にも関わらず、その収集物は1億4200万点と、日本の人口を越える数…。もはやアミューズメントパークの域です。
とにかくでかくて多い!
こんにちは!連投でがぅちゃんがお送りします。
動物園に水族館に美術館やさらには墓参り(気分)まで堪能できてしまうスミソニアン博物館。ただ、あまりにも展示物が多く、どれだけ見られるのかという挑戦的な鑑賞でもあったので、おさえておきたい5カ所から選りすぐりのものを紹介します。
そもそもスミソニアン博物館ってなに?
スミソニアン協会が運営する19の博物館並びに研究センターの施設群であり、多くはワシントンD.C.の中心部にあるナショナル・モールに設けられているが、ニューヨーク市、バージニア州、パナマ、その他の都市に置かれたものも含まれる。収集物は1億4200万点にも及ぶ。
Wikipediaより引用
学部の多い総合大学の博物館バージョンみたいな感覚です。それにしても収集物1億4200万点って日本の人口超えてます…しかも入場料は無料!
1 国立自然史博物館
ワシントンDCに来たらとりあえずここに行けという位ベタ中のベタな観光スポット。自然界のもろもろを取り扱った展示は充実しており、年間来館数世界2位の博物館です。映画「ナイトミュージアム2」の舞台になった場所です。
入館してすぐそびえ立つ象の剥製。捕獲当時世界最大だったらしい。
分かりにくい所に居たので最初は気づけなかった虎。ディスプレイ方法に目がいってしまう…。
足、開きすぎ…!水を飲んでいる状態らしいのですが、「野生の水分補給をあなどるな」と言われているかのようです。
鉱物のエリアには、展示物の中で最も人気の「ホープダイアモンド」(別名、呪いのダイヤ)がありました。
世界最大のブルーダイアモンドらしく、所有者は不運な死をとげるとか。スミソニアン博物館の行く末が気になります。
皆が写真を撮るため、4方向にクルクル回るようにディスプレイされています。親切です。
アメリカでホッジスおばさんに直撃した、その名もホッジス隕石。説明抜きではタダのコンクリートにしか見えません。
見るものがありすぎて困ります。ここだけでも1億を超える収集物があり、1日では時間がたりないくらいでした。また、動物達の展示方法がユニークで動物達の生態がよくわかりました。ただし、たまにユニークを通り越して虎が頭上を飛んだり、巨大な展示物を見上げることが多いため、首が痛くなってしまうのがネックです。首だけに……。
2 国立航空宇宙博物館
来館数世界4位。宇宙や飛行機にまつわる展示があります。
入り口でエヴァンゲリオンの使徒みたいなモニュメントが迎えてくれます。どことなく宇宙感があります。
宇宙船エリアにあったアポロ月着陸船2号。月に行けなかったこの2号は、代わりに大阪に着陸し、大阪万博で展示されていたそうです。
ライト兄弟のエリア。世界初の航空機「ライトフライヤー号」。
余談ですが、お笑いコンビのダウンタウンはコンビ名を「ライト兄弟」にされかけたそうです。2人でシュッと並んでるのを見るとつい思い出してしまいました。
月の石エリアには月から持ち帰った石や土が展示されていました。
飛行機がひしめく館内は、子供が多かったように思います。マクドナルドもあって家族連れでにぎわっていました。
3 国立肖像画美術館&スミソニアン・アメリカ美術館
この2つは建物を共有しており、アメリカの著名人や歴史に関する絵画を中心に美術作品を取り扱っています。
アメリカの大統領の肖像画エリア。ワシントンDCの名前にもなったジョージ・ワシントンの肖像画の前には課外学習で見学中の生徒達。
この美術館ではこのような光景をよく見かけました。贅沢な授業。
描きかけのジョージ・ワシントンの肖像画。画家自身が気に入ったため、自分の物として、後のレプリカのためにあえて書きかけで手元に残したそうです。普通の美術館で描きかけを見る事はないので、このあたりは歴史&資料研究的な要素が感じられました。
奥のものとはもはや別人の手前のマスクは、死ぬ2ヶ月前に作られたそうです。当時の彼は「とにかく疲れた」と言っていたとか。
このエリアと隣接する、正義のための奮闘エリアではローザ・パークスをモチーフにした作品がありました。
廊下を抜けると現代美術のエリア。あか抜けた感じの馬が居ました。
3階の現代美術エリアはオシャレなギャラリーという感じでした。しかし大統領の肖像画エリアなど他のほとんどのエリアは、美術作品を取り扱う学習施設といった雰囲気でした。
4 スミソニアン協会本部
スミソニアン・キャッスルという名称で親しまれています。オバマ大統領の3D彫刻が来館2〜3日前に仮設置されたので、それを見るためだけに行きました。
仮設置だからか、ディスプレイの背後に机などが放置されててなんだかカジュアル。ちゃっかりリンカーンの3D(左)もありました。
手作りの彫刻と違い、3Dはありのままに立体化するためか、首の肉のたるみとかが妙にリアルでした。
3Dデータ化する作業の様子はこちら。
5 アーサー・M・サックラー・ギャラリー
アジア関係の博物館です。NHK大河ドラマにもなった篤姫を乗せたカゴがあるらしいのですが、残念ながら見つけられませんでした。
京都の美大出身の現代美術家、塩田千春の作品
見慣れたような仏像が並ぶ中でひと際目立つ一品。こんなの小学校のときに作っていたら、確実に怒られてましたね。
まるで日本。現代美術も展示されているような空間で仏像や屏風に囲まれて、格式のあるお墓参りをしている気分でした。部屋によってはおばあちゃんみたいな香りがしたりしなかったり。
量・質ともに圧倒的
全体的にどの博物館も気合いが入っている印象でした。無料と聞くと、安かろう悪かろうみたいなことが多いのですが、スミソニアン博物館はまるで違いました。むしろ、無料だからこそ大衆に開かれた学びの場を良質なものにしたいという勢いが感じられました。
あと、セキュリティ管理を徹底しているのがアメリカらしいなと思いました。(それでチェックできたの?みたいな感じもありましたが)
特定のジャンルに興味が無くても、アミューズメント的要素十分なのでワシントンDCを訪れた際はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。ただし、なかなかの展示数なので、事前にある程度計画して行かれる事をおすすめします。
編集長おすすめのスミソニアン博物館近くのホテル
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