[アルメニア・ガルニ]自然が作った「石のパイプオルガン」

2014.09.26 07:46 
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自然は時に僕らの想像を超えたカタチを産み出すことがありますが、東欧のアルメニアにて、壮大な自然のパイプオルガンを堪能してきました。

 

こんにちは!旅する理科教師ぞーしきです。

今回、僕はアルメニアで、六角柱の石が岩肌一面に並ぶ、自然が織り成す壮観な景色を眺めてきました。

 

場所はここ。アルメニアのガルニ(Garni)と呼ばれるところにあります。

 

行き方

首都である、エレバン駅前から73番のマルシュルートカと呼ばれる乗合のマイクロバスに乗ります。
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30分程でベンツのマークと看板が見える建物に到着します。100ドラム(約25円)
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そこから、266番もしくは284番のバスに乗ります。250ドラム(約60円)
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そして、ガルニ神殿の近くで降ります。
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ガルニ神殿には入らず、
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その脇道を下ります。すると……
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これは!川辺まで急な坂道を下る途中で、両岸の岩肌にパイプオルガンのように並ぶ岩が見えてきます。これが、「石の交響曲」と呼ばれる美景になります。
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六角形が奏でる、美しさのシンフォニー

僕は今回、2か所の露頭(岩肌)を観察しました。

1、川の対岸にある露頭
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靴を履いたまま川を歩いて対岸に進みます。すると木の陰から六角柱の雨が顔を覗かせます。
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ここは空から六角柱が降ってくるような、不思議な感覚に陥ります。見学する際は落石の可能性も十分に考えられるので細心の注意を払いましょう。
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六角柱の石が重さに耐えきれず、途中から落石すると、残った方は上部からぶら下がる形になります。
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この角柱は10m程でしょうか。上部の地層にまで続きます。この自然の驚異には空いた口まで六角形になりそうでした。
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2、川の手前にある露頭
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こちらの露頭は先ほどのものとは対照的に上部が侵食され、角柱が地面から生えているようでした。
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僕が座るとこんな感じです。
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なぜ、このような柱ができるのか?

理科教師が解説します。これは溶岩が急冷されることによって起こる、「柱状節理」という現象になります。
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図で説明します。こちらを参照して作成。

柱状節理 原理

 

なぜ、六角形が多くなるのか?

先ほどから六角形と言っていましたが、厳密には六角形になる頻度が多いだけで、五角形や四角形も存在します。
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では、なぜ六角形が多く存在するのでしょうか。こちらのサイトによると、多数の溶岩が、同時に収縮するため、均一に分布した中心に向けて収縮を始めます。そして、どの方向にも安定した形として、六角形の節理(割れ目)ができあがります。
六角形

 

以上、「石の交響曲」でしたか?旅を初めて一年近くになりますが、未だに自然の力に驚かされてばかりです。是非、皆さんもアルメニアに来られる際にはこちらに足を運んで、自然とシンフォニーを奏でてみてはいかがでしょうか?
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文・写真:ぞーしき

 


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ぞーしき
学校×自然×人を軸に、世界一周中!!各国の学校を見学するなど、教師にとって必要な『伝えたい事』と『伝え方』を日々吸収しています。好きな言葉は『お替り自由』。 ブログ:COSMOPOLITAN

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