10m噴き上がる間欠泉、動き続ける大地の裂け目、珍しい氷河……、「地球は生きている」と感じずにはいられない国アイスランドに、弾丸で行ってきました。
こんにちは!シンガポール在住のmasamiです。
情報の少ない国アイスランド
2010年にエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火し、ヨーロッパを中心に世界中で航空機の運用に大きな影響を与えたことは記憶に新しいと思います。しかし、日本ではアイスランドのガイドブックがそれほど多くはありません。そんなに日本ではなじみのない国なのでしょうか?しかし旅人としては、そんな所ほど行きたくなります。
アイスランドってどんな国?
アイスランド共和国(アイスランドきょうわこく)、通称アイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上に位置する共和制を取る国家である。首都はレイキャヴィークである。日本の北海道と四国を合わせた程度の面積である。アイスランド全体の人口319,575人。
多くの火山が存在し、温泉も存在する他、豊富な地熱を発電などに利用している。
(Wikipedia より引用)
アイスランドという国名からして寒そうですね。国土の11%が氷河に覆われているそうです。日本に置き換えると北海道の北半分が凍っているというイメージですね。夏でも気温17℃と薄手のダウンが必要な程寒かったです。
通貨はアイスランドクローナ(ISK)で、1000クローナ=約1000円なので日本での金銭感覚のまま旅行ができます。
いざアイスランドへ!
ケフラヴィーク国際空港から、苔で覆われた広大な溶岩原を走りレイキャビク市内へと向かいます。
途中に、アルミニウム工場を通過します。豊富な水源と地熱、澄んだ空気の恩恵によりアルミニウム精錬が盛んです。それにより電子機器を安価で購入できるそうです。
レイキャビク市内です。人口が多くないので(約12万人)、高層ビルを建てる必要がありません。ほとんどが3~4階建ての建物です。
童話に出てきそうなうろこ屋根の家です(左)。メルヘンチックでかわいいですね。
レイキャビク市内を出て、まずはストロックル間欠泉に向かいます。やはり空気が澄んでいますね。
地平線と水平線が交差して見える国
進んでいくうちに様々な景色に変わっていきます。
こちらは典型的なアイスランドの民家です。
奥には地平線と水平線が交差している様子が見えます。
地熱の有効利用
途中で、トマト栽培の温室ハウスを見学しました。ここでも火山活動による地熱が有効活用されています。
トマトスープは酸味が効いていて美味しかったです。リコピンを効率よく摂取でき、美肌効果も期待できそうです。
パンもついてISK900(約900円)でした。なかなかいいお値段ですね。
手付かずの自然が多く残っている
牧草地をさらに進んでいきます。
牛や馬、羊が放牧されています。
大草原の小さな家という感じです。
壮大な自然が手付かずのまま残っているのがよくわかります。
ストロックル間欠泉
途中でストロックル間欠泉に立ち寄りました。約5分おきに熱水が湧き上がります。
みんなカメラを構えて今か今かと待っています。
ドーンという轟音とともに熱水が湧き上がりました。
ものすごい迫力です!高さ10m以上にもなります。
この後ホテルのレストランブッフェでランチをいただきました。
他のヨーロッパ諸国の料理と比べてもかなり美味しく、日本人の口に合うと思います。
黄金の滝という意味のこの滝、氷河の氷が解けて、かなりダイナミックな水量です。地球の力強いパワーを感じます。
世界遺産 シングヴェトリル国立公園
地球の割れ目・ギャオ(ギャウ)です。
プレートの境界を見るのは初めてです。この裂け目は年間2~3cmずつ広がっているそうです。
シンクヴェトリル付近は、大西洋中央海嶺の地上露出部分であって、ユーラシアプレートが東に北米プレートが西に広がっている。そのため各地でギャオと呼ばれる大地の裂け目が見られ、独特な岩肌を眺めることができる。
(Wikipediaより引用)
透明度が高く、観光客によって投げ入れられたコインが良く見えます。
氷河でトレッキング
首都レイキャビクから車で6時間。
アイスランド最大の氷河、ヴァトナヨークトル氷河が見えてきました。
氷河に近づいてきました。壮大な眺めに感動です。
氷河入口に到着しました。
岩かと思っていたものが氷山でした。
火山灰のチャコールグレー色と氷山の水色のコントラストが綺麗です。
半分まで行ったところで靴にアイゼン(滑り止め)を取り付け、氷河をザクザクと登っていきます。
観測地点です。これで氷河の動きを観測します。
氷の自重で圧縮されて空気が抜けることで、こんなラムネのような水色に見えるそうです。
クレバスです。深さ10m以上あります。
落ちたら大変です。考えただけでもゾッとします。
苔も生息しています。(長径約10cm)
千年前の氷 とったどー!
ガイドさんがピッケルで氷塊をかち割ってくれました。
まぎれもなく千年前の氷です。透明度が違いますね。
いよいよ実食。
解けた冷たく美味しい水が喉の渇きを潤してくれます。
10歳ほど若返った気がします。
ハート型にくりぬかれた氷河を見つけました。ご利益がありそうです。
ハリウッド映画のロケ地になる氷河湖
ヴァトナヨークトルの最南端にあるヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。
ハリウッド映画のロケ地に使われるほどダイナミックなスケールです。
水陸両用車に乗って、より近くまで行きます。
アイスランドでしか見られない火山灰が入り混じった氷山を間近で見ることができました。
どこまでも続く地平線を眺めながら岐路に着きました。
心も体もリフレッシュ
短期旅行の成功の鍵のひとつは、「旅の疲れを旅の中で落とす」ことだと思っています。帰国後の疲労を軽減してくれ、仕事への回復度も違ってきます。
そこで最終日は世界最大級の露天風呂・ブルーラグーンに行きました。
ブルーラグーンは苔で覆われた広大な溶岩原の中にあります。
一面、セルリアンブルーを白で薄めたような青白色でとても綺麗です。
視覚的にも癒されます。
ブルーラグーンは、アイスランドにある温泉施設。アイスランドの南西部、首都レイキャヴィークの南西約40kmに位置する。 自然に湧出する温泉ではなく、隣接するスヴァルスエインギ地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を再利用した施設。(Wikipediaより引用)
水着に着替えて入ります。硫黄の臭いが鼻を突きます。
広さは競泳用50mプール4個分と開放感たっぷりです。深さは1.4mほどで、淵のほうは傾斜状に石が積まれているので座って浸かることもできます。
カップルや友達同士で来ている人が多かったので、一人旅の私は少し肩身が狭かったです。でも、それはあんまり気にせず、39℃のお湯にゆったり1時間浸かって、旅の疲れを癒しました。じっくり浸かったことで、湯冷めしにくく感じました。
こうして火山と氷河の国・アイスランドを思う存分楽しむことができました。
アイスランドのかけら
お土産はこれ!アイスランドのコインや火山岩、氷河の氷がPiece of Iceland (アイスランドのかけら) として小瓶に詰まっていました。
帰国後もアイスランドに思いを馳せています。
文・写真:masami
masami
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