駐車場1つにつき1台の扇風機!? ブルネイ唯一の安宿に泊まってみた

2014.06.09 20:53 
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医療費が無料、所得税・住民税がないという夢のような国・ブルネイをご存じでしょうか?旅人にはなじみのないこの国唯一の安宿に泊まってみたら……豪華なんだけど、この国、やっぱりおかしい……。

 

黄金の国ブルネイへ

こんにちは!節約バックパッカー植竹智裕(うえたけともひろ)です。現在この辺りにいます。

 

ブルネイ・ダルサラーム
東南アジアのイスラム教国で、イギリス連邦加盟国である。カリマンタン島(ボルネオ島)北部に位置し、北側が南シナ海に面するほかは陸地ではマレーシアに取り囲まれている。首都はバンダルスリブガワン。1984年にイギリスから独立した国で、石油が取れる事から財政にも恵まれていて、物価は他の東南アジア諸国に比べると高め。
Wikipediaより引用。

 

そんなブルネイに訪れたバックパッカーがお世話になるのが、首都バンダルスリブガワンのバスターミナルから徒歩5分の場所にあるPusat Belia Youth Hotelです(※ユースホステルではなくユースホテル)。

住所:Jalan Kampong Berangan Bandar Seri Begawan

 

一泊10ブルネイドル(約800円)と東南アジアの中では高めですが、国内の宿泊施設としては最安値。Agodaによると、次に安い宿は20ブルネイドル(約1600円)。僕も節約の為、一番安いこちらに泊まってみる事にしました。

 

唯一の安宿は街のレクリエーション施設

初めてこの宿を訪れた人はその敷地の広さに驚く事でしょう。
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バックパッカー向けの宿というよりは、ブルネイの学生が修学旅行で使う保養所としての色が強いようです。実際、僕もサッカーチームが合宿で使う為、2日間しか滞在できませんでした。派手なのですぐにわかります。
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正面玄関。
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駐車場。なぜか各駐車スペースに一台ずつ扇風機が付いています。電気代の無駄に思えてしまいますが、経済が潤っているからでしょうか?
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何を冷やすのでしょうか……。
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体育棟。
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注目すべきはクーラーと扇風機の数。こちらも電気代がとんでもない事になりそうですが、涼しげにスポーツを楽しめそうです。
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国王夫妻の写真も掲げられていました。ブルネイは「国王の権限が強化された、絶対君主制の一種」だそうです。
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プールも併設しています。しかもオシャレ!
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こちらは大人1ブルネイドル(80円)で入場可能。
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謎の公共スペース。屋根がある場所・無い場所合わせて25台程テーブルが並んでいます。
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そして、それぞれのテーブルは四面全て電源完備。Wi-Fiもあるので、ネットを楽しむにはうってつけの場所です。
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こんな開放的な空間で知り合った旅人同士がビールでも酌み交わせたら最高ですが、イスラム色の強いこの国では酒類の販売が禁止されているので、それも出来ません。残念……。
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受付は気まぐれ

チェックイン受付は一番奥にあり、レクリエーション施設のおまけのようにこじんまりとしています。僕が到着したのは15時半頃。しかし、受付に人がいない!?
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宿泊していた人に聞いたら、19時に戻って来ると言っていたそう。時間があったのでレクリエーション施設の職員室に荷物を預かってもらい……
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市内観光へ。ブルネイと言ったらこのモスク!スルターン・オマール・アリ・サイフディーン・モスク​宿からは徒歩5分程度で行ける距離です。DSCF4580

 

19時前に戻って来たのですが、まだ受付は不在のままでした…。現地の人が電話をしてくれて、ようやく受付のおじさんが現れたのは20時過ぎ。夜に呼び出されたせいか機嫌が悪く、この時は笑顔一つ見せませんでしたが、翌朝には別人のように気さくに話しかけてきました……。

 

男女別棟

男女別室のドミトリーは各国で見かけますが、この宿では棟が完全に分かれていて、異性の立ち入りは禁じられています。こちらは男性棟入り口。
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女性棟入り口。女性の方にとっては安心の場所でしょう。
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男性棟に入ってみると、細長い廊下の両側にベッドルームがあり、一番奥にトイレ・シャワー室があります。
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部屋はこんな感じ

僕が通されたのは4人部屋。男性棟にはこのタイプの部屋が15室ありました。
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クローゼットはあるものの、貴重品を入れるロッカーはありません。
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引き出しを開けたら……
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アラビア語の本が出てきました。
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鍵は部屋の扉のみ。最初は貴重品を部屋に残していいものかわかりませんでしたが、どうやら一人で宿泊する場合は一部屋を独占できるようです。次の日も数人がチェックインしましたが、部屋に他の宿泊者が入って来る事はありませんでした。おかげで二段ベッドも使い放題・散らかし放題。
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もし満室でも、宿泊者に交渉して許可が得られれば、その人が泊まっている部屋をシェアできるようです。

 

宿泊のルール

宿泊上の注意が書かれた看板。
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看板に書かれていた禁止事項の中からバックパッカーの生活に関わる項目をご紹介します。

・敷地内での喫煙は禁じられています
正面玄関まで行かなければならず、喫煙者には辛い環境かも知れません。
・ベッドルーム内での調理は禁じられています
共同のキッチンも無いので自炊は出来ません。
・室内やフェンスでの洗濯物は禁じられています
公共の物干しがありますが、雨が降って乾くどころかまた濡れてしまいました。
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トイレ・シャワーは共同

男女それぞれの棟に共用のトイレ・シャワー室があります。シャワーは水しか出ません。是非、扇風機よりもこちらにお金をかけて欲しいものです……。
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トイレはほとんどが洋式ですが、備え付けの紙は無いので自分で用意しましょう。
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東南アジアで見かける事が多いこのタイプもありました。
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食事は外で

この宿では朝食などのサービスや、売店など食品を手に入れる施設、自炊するキッチンはありません。どこか外で食べるか買ってくる必要があります。そこで、おすすめなのが宿から徒歩5分ほどで行ける、キアンゲ・マーケット内の食堂。
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ごはんと好きなおかずを選びます。日によって献立が違うのもありがたいところです。
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おかずを2品選んで1~1.5ブルネイドル(約80~120円)。持ち帰りも可能です。安く食べられる上に美味しいので、滞在中はよくここで食べました。
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お店の方が親切なのもお気に入りポイントです。
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まとめ

主要な観光地や食事処まで徒歩5分程度で行ける好立地のこの施設。外部からのセキュリティーもばっちりでした。
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日本人にとって馴染みの薄いブルネイ、Pusat Beliaを拠点に旅してみてはいかがでしょうか?この記事がブルネイ旅行者の役に立てば幸いです。

 

文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 

 


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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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