[フォンニャ=ケバン]ベトナムにある「天国の洞窟」に行ってきた

2014.04.22 07:00 
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「洞窟」とは、いつの時代も冒険家たちの探検心をくすぐるキーワードですが、ベトナムのフォンニャ=ケバン国立公園には、約300の洞窟があると言われています。その中で世界屈指の美しさを誇るのが「天国の洞窟」です。

 

どーも、旅する理科教師ぞーしきです。

洞窟で有名なベトナムの秘境、フォンニャ=ケバン国立公園に来ております。今回、僕は地下水脈を持つフォンニャ洞窟と、アジア最長であり、その美しさから注目を集める「天国の洞窟」に行ってきました。

 

フォンニャ=ケバン国立公園
2003年7月3日、ユネスコによってベトナムで5番目となる世界遺産に登録された。4億年以上前にできたとされるアジア最古、世界最大の岩山が集まる地域。約86,000haの面積をもつ。
wikipediaより引用

 

行き方

ベトナム中部のドンホイが最寄りの街です。ハノイ、ホーチミンから列車・バス・飛行機が出ています。僕はフエから三時間列車に乗りました。

 

フォンニャ=ケバン国立公園へ

ドンホイの街でツアーに申し込めます。英語のガイド/天国の洞窟フォンニャ洞窟豪華なランチがついて約4000円でした。原チャリを借りて自力で回ることも可能のようですが、狂犬病のリスクにおかされている僕にそんな余裕はありませんでした。

 

朝8時、バスがゲストハウスに迎えに来ます。
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英語のツアーなので、他の参加者は全て欧米人でした。僕を含め12人でした。
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1時間もしないうちにフォンニャ=ケバン国立公園の看板が掲げられた場所に到着します。
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船に乗ってフォンニャ洞窟へ侵入

間もなくバスは止まります。降りた先にはカラフルなボートが待機しています。
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この船に乗り換え、洞窟まで向かいます。
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途中、海藻を取っている地元の漁師さんや、
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農耕のために飼育されている水牛に出会えます。
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20分ほどかけて、洞窟入り口に到着です!この入口、まるで海賊が財宝を隠しそうな作りです。
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ここで船はエンジンを切り、船頭と後ろのおばちゃんが大きいオールを漕いで進みます。※下は出発前の写真なので洞窟の入り口付近にこういった階段はありません。
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そして、とうとうフォンニャ洞窟へ船のまま侵入します。中に入っていくにつれて気温がどんどん下がっていきます。わくわく感はMAXです!
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この怪物のような鍾乳石によって、未知の領域に踏み入れたことを実感させてくれます。フォンニャとは『歯の洞窟』という意味だそうですが、これはその象徴のよう。
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そして、日本じゃ考えられないほどスケールが大きく、妖艶な鍾乳石が次々と目の前に現れます。
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なぜ鍾乳石ができるのか?

さて、この鍾乳石のでき方についてお話しします。原因はこいつです。この雨水!
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この洞窟の上の岩石は、石灰岩と言ってカルシウムが含まれています。二酸化酸素を含んだ雨水がカルシウムを溶かす→カルシウムを含んだ雨水が地面を伝い洞窟の天井にたどりく。その状態が上の写真です。雨水がこのまま天井で炭酸カルシウムとして結晶化すると、つらら状の鍾乳石ができます。また、雨水が地面に落ちてから結晶化するとタケノコのような形の『石筍』と呼ばれる鍾乳石ができます。

 

そして、つららのような鍾乳石と石筍が長い年月をかけて成長し、お互いにくっつくとこのような柱になります。2cm成長するのに100年かかると言われています。
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ちなみに、石灰岩は貝の殻やサンゴが海中で堆積してできます。なので、洞窟の上の石を見ると貝やサンゴなどの化石を見ることができます。

 

さらに奥、無音の世界へ

さらに奥に進むと、そこは無音の世界。船主の水をかき分ける音だけが洞窟内で反響し、「いつまでもここに居たい」という心地よさを感じます。
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この洞窟には460年前まで人が住んでいたといいます。彼らもとても居心地がよかったんでしょうね。

 

その後、上陸して洞窟散策をしました。
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ガイドによると、雨季である10月~12月は水位が増すので、とても危険で入れる日が限られるのだとか。また、夏には一日に2000人~3000人の観光客があり、静かな見学には向かないとのこと。

 

世界一美しい!?天国の洞窟へ

フォンニャ洞窟のあとは、いよいよ天国の洞窟へ向かいます。
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通常、洞窟入り口まではトレッキングが必要となりますが、僕はツアーに含まれていたこいつで楽ちんです♪
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と、思いきやトレッキング開始です…。
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10分程度のトレッキングでしたが、最近運動していない僕はすぐにばててしまいます。
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そんな僕に神から贈り物です。巨大ダンゴ虫!!みるみるやる気が戻ります。
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ここまで大きいと、昆虫食バックパッカーの血が騒ぎます。

みなさん知っていますか?ダンゴ虫は虫ではなく甲殻類に分類されます。つまり、エビやカニの仲間です。食べられます。wikipediaでも『毒などを持っていないダンゴムシは、災害時の非常食として利用できる。加熱するとポップコーンのように弾ける。弾けきると食べごろである。 』と紹介されています。

『へへへっ、だんだんと黒いポップコーンに見えてきたぜ!では、いただきマース!!』 って、いかんいかん!今回は洞窟の紹介です。戻りましょう。笑

 

入り口前にはこのような看板があり、洞窟内の説明がされています。アジア最長の洞窟ですが、僕らが見学できるのは入り口から約1Kmまでだそうです。
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入り口はこんな感じです。下って行きます。
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すると、目の前にこんな幻想的な景色が現れます。
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下から見るとこんな感じです。とてもきれいです……。
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この階段が天国に上がるように神秘的だから、天国の洞窟という名前がついたんでしょうか?それとも、洞窟内と外気の気温差で階段に結露が多く発生し、それによって滑って転倒して頭を打って天国に行くからでしょうか?実際、一人滑って頭を打っていました。気をつけましょう。笑

 

鍾乳石ももちろんですが、天国の洞窟はライトアップが魅力的です。赤・青・黄色・緑など多様な色と鍾乳石のコラボレーションが新しい自然の魅力を引き出します。
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こういった変わった形の石を探すのも楽しみのひとつです。ぞう(しき)がぞうにキスしています。いやー、メルヘンチックですね!
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僕のおすすめスポットは、コースの最終地点手前の廊下です。そこで、フラッシュを焚かずに撮るとこうなります。
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今回2つの洞窟を見て感じたことは、自然が作り出す造形は僕らの予想をはるかに超えるということです。フォンニャ洞窟や天国の洞窟でも十分に想像を超えた体験をできますが、冒険好きな人は下記のソンドン洞窟ツアーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?きっと、財宝にも負けないお宝があなたを待ち受けているでしょう!

 

追記

2009年、世界最大のソンドン洞窟がここ、フォンニャ=ケバン国立公園で発見されました。中央部には天井が崩れ落ちてできた「Garden of Edam」(エダムの園)と呼ばれる巨大なジャングルが存在し、サルやオオコオモリに遭遇することもあるようです。

そして、2014年の2月から旅行者が参加できる探検ツアーが開始されました。値段はなんと…3000ドル(約30万円)!ジャングルの中を8日間かけて進みます。次回は、5月25日に参加できるようです。こちらのサイトから申し込みできます。

 

編集長おすすめ!ドンホイのホテル

・格安ホテル

HI153304679

編集長おすすめのドンホイのホテルが、Nam Long Hotel Dong Hoi(写真)です。フロントは24時間対応で、お客様の希望によりスタッフがチケットやツアーのアレンジの手伝いをしてくれます。¥889〜

>Nam Long Hotel Dong Hoiの予約ページへ進む

 

・綺麗めホテル

HI290237350

編集長おすすめのドンホイのホテルが、Muong Thanh Holiday Quang Binh Hotel(写真)です。ジャグジーなどの設備や施設を備えています。 また、サウナ、 エグゼクティブ・フロアと屋外プールなどの施設や設備も備えています。¥2,909〜

>Muong Thanh Holiday Quang Binh Hotelの予約ページへ進む

 


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ぞーしき
学校×自然×人を軸に、世界一周中!!各国の学校を見学するなど、教師にとって必要な『伝えたい事』と『伝え方』を日々吸収しています。好きな言葉は『お替り自由』。 ブログ:COSMOPOLITAN

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