ビワみたいな匂いのする18円の地酒がこちら。西アフリカ・ギニアビサウで、3種類の地酒を飲んできました。(ビールはアリ!…かな)
どうも3度の飯より酒が好き。のんだくれの三矢(@hideto328)です。
突然ですが、あなたはギニアビサウという国をご存知ですか?
正直多くの日本人がその存在すら知らない国だと思います。ギニア・ビサウはアフリカ大陸の西の端の方にあります。
(世界の酒場を紹介する連載「世界酒場放浪記」のバックナンバーはこちら)
ギニアビサウは、西アフリカに位置する共和制国家。北にセネガルと、南と南東にギニアと国境を接し、西は大西洋に面する。首都はビサウ(Wikipediaより引用)
ギニアビサウ
ギニアビサウは実は西アフリカでは珍しい旧ポルトガルの植民地だった国です。そのため首都ビサウではポルトガルの国旗を見つけました。料理や言語もポルトガルの影響を強く受けている国です。
余談ですが、隣国ギニアと紛らわしいのでギニアのことをギニアの首都コナクリをくっつけてギニア・コナクリと呼ぶ人が現地では多く存在します。
今回はそんなマイナー国家ギニアビサウで僕が見つけてきた地酒をどどんと3種類紹介します!
僕がギニア・ビサウに行く前から楽しみにしていたことが、ギニアビサウではビールサーバーから注がれるタップビールが飲めるということ!セネガルの日本大使館に置いてあった情報ノートにそういう話が書いてあったんですね。
ビール好きとしてこれはそのためだけでもビサウに行かねばなるまい!そう思ってギニア・ビサウを訪れました。
さて、ギニアビサウ、イスラーム教徒が大多数を占めるセネガル、ギニアに挟まれつつもこの国は非イスラーム教徒が多い国です(ギニアビサウでは国民の50%がイスラーム教徒、40%が原始宗教、10%がキリスト教徒と言われています)。
そのためか、街の至る所に飲み屋を見かけます。これは潜入せねば!
ギニアビサウの飲み屋は平日の昼間からかなりの人で賑わっていました。
情報ノートに書いてあったパンパで通じましたが、この「Djumbai」が正式な名称なのかもしれません。
西アフリカでは、信じられないことにローカルビールがサーバーから注がれています。西アフリカではほぼすべての国でローカルビールが存在しましたが、サーバーから注がれるビールはこのパンパを除いて皆無でした。
見た目、十分合格点じゃないですか。これで一杯200FCFA(約35円)です。安い!
さて肝心のパンパの味ですが、後味のエグミが結構強くお世辞にも美味しいとは言い難いところがあります。でもとにかく安い!
飲み屋の兄ちゃんに写真撮ろうぜ!と言ったら気持ちよくOK貰いましたが少しぶれてしまいました…。
さて先ほどのパンパは西アフリカでは非常に珍しいタップビールでしたが、ビサウならではのお酒も紹介しなければなりません。
お次に紹介するのはカナ(Caña)と呼ばれる蒸留酒。事前に情報を得ていましたがどこに売っているのかわかりませんでした。
マーケットみたいなところにも売っておらず途方に暮れていたところ、普通の道端で発見!
いかにも怪しい入れ物に入れられています。お手製感満載のペットボトルとか、
とは言えここまで来たら試さずにはいられないのが飲んだくれの性。買ってやりましたよ、1リットル1,100FCFA(約200円)。
匂いからしてやばい感じしかないのですが、心を決めて一気に口に含みます。
飲んだら涙が出ました。何かに似てるなと思ったらこれ、中国四千年の歴史が誇る最凶のお酒、白酒です。
ギニアビサウの地酒、最後の一つはカシューのお酒カジウ(Cajeu)。これはカナ以上に探すのに苦労しましたがマーケットのようなところの奥の奥で発見しました。
いかにもお酒が入っていそうにない、お酒入れてちゃダメでしょって入れ物に貯蔵されていました。
瓶に入れてもらうと、見た目は悪くないですね。発酵したビワみたいな香りがします。これで100FCFA(約18円)
レッツトライ!ほのかな甘みのあと強烈な渋みが襲ってきます。これまたお世辞にも美味しいとは言えません。
当時の僕のリアルタイムツイートはしんどいと表現しています笑
このお酒アルコール強いわけじゃないけどなんかしんどいな。
— Mitsuya Hideto (@hideto328) 2016年7月18日
今回3種類ギニアビサウの地酒を紹介してみましたが、当時の僕のツイートを見てみるとこんなことを言っています。
ローカルな酒世界中でいろいろ飲んだけどやっぱりビールが一番だなぁ。
— Mitsuya Hideto (@hideto328) 2016年7月18日
最初に飲んだギニアビサウのパンパに対してエグいと酷評しましたが、やっぱり良くも悪くもビールが一番安定しているんですよね。カナもカジウも僕の好みには合いませんでした。
それでも僕は地酒があればガンガン挑戦していきます。だって地酒ってその国、その地域の文化そのものだから。
日本酒が日本の文化であるように、中国だったら白酒や紹興酒、韓国だったらマッコリ、ロシアだったらウォッカ、ビサウだったらカナやカジウがあるんです。
僕の口に合う合わないはとにかくとしてそれを探して飲む、味わうということがその国、地域の歴史、文化その他もろもろを知るために非常に大事な重要な要素だと僕は思います。
だから僕は地酒があると聞けば挑戦せずにはいられません。これを読んでいるあなたも海外に旅行に出かけたその時はその国、地域の地酒にぜひ挑戦してみてください。
きっと現地の人とより仲良くなることができるでしょう!
(世界の酒場を紹介する連載「世界酒場放浪記」のバックナンバーはこちら)
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