クリスマスは色んな意味で寒いもの。今まで30年そう思って生きてきましたが、季節が真逆のオーストラリアで、人生初の夏のクリスマスを味わってしまいました。
メリークリスマス!(というか、新年明けましておめでとうございます)。
極貧バックパッカー改め「オーストラリア出稼人」の植竹智裕(うえたけともひろ)です。現在オーストラリアのメルボルンで仕事を再開しながら細々と暮らしております。
(連載「オーストラリアのワーホリは稼げるのか?」バックナンバーはこちら)
メルボルン
メルボルン(Melbourne)は、オーストラリア・ビクトリア州の州都で、ポート・フィリップ湾に面した港市。オセアニア有数の世界都市。「世界で最も住みやすい都市ランキング」6年連続1位(2011〜)。Wikipedia「メルボルン」「Melbourne」参照。
皆さんはどんなクリスマスを過ごされましたか?クリスマスと言えば街中はイルミネーションで輝き、寒い時期もあってクリスマスキャロルが厳かに聞こえるようなイメージですよね。僕も過去30年はそうだと思っていました。
しかし!南半球のオーストラリアは夏まっ盛り!ちなみに12月25日の気温は37度。溶けるような暑さでした。
クリスマス飾りと水遊びをする子供たち……僕の中の常識が音を立てて崩れ去りました。
人生初の真夏のクリスマスを思う存分楽しむべく、サンタ帽(道で拾った)を被ってセントキルダビーチに行ってみる事にしました。着いてみると……人がうじゃうじゃ!サンタ帽を被っている人もかなり居ました。
早速僕も夏モードに変身。
浜辺でクリスマスを祝っている団体の中には昼間からビールを飲んでいる人も多かったです。よし!酒を飲もう!と思ったものの、周りの酒屋は祝日なので全て閉まっていました。みんな用意周到に事前準備していたのでしょうか?
酒を求めて、上半身裸で通りを彷徨っていると一軒だけ開いているパブがありました。マジカルクリスマスなどという面白いフレーバーのビールを発見しました。ちょっと気持ち悪いけど頼んでみました。
よく見るとバニラアイスクリーム・エールですって。お味は普通のビールですが、ほのかにバニラの香り。
夕方になって、トラムを乗り継いでポートメルボルンというエリアに行ってみました。ここでもクリスマスムードの海水浴客がうじゃうじゃ居るのかと思いきや、うじゃうじゃ居たのは、顔立ちや女性の服装を見る限り中東系と思しき家族連れ。
みんな持ち寄った折り畳み式の椅子にもたれてシーシャ(水タバコ)を吸っていました。シーシャ独特のエキゾチックな香りが漂い、サンタ帽着用率もほぼ皆無。ちょっと異様な雰囲気でしたが久々に味わうイスラム系の文化もとても刺激的でした。
ちなみにクリスマスはトラムが全区間無料でした。そのため、セントキルダからの帰りのトラムも陽気に酔っ払った乗客で満員。まさかの車内で大合唱です。
ポートメルボルンからの帰りのトラムではなんと車掌さんが歌い出しました。こんなにトゲの無いいかにも優しそうなオーストラリア人のおじさんを見たのは初めてです。
前のルームメイト(マレーシア人とドイツ人)と待ち合わせをしてやんわり海水浴をしたり、お酒も飲んだり、ムスリムが多いリゾートエリアに足を踏み入れてみたりと、人生初の「真夏のクリスマス」は大満足。
とてつもなく暑いのでクリスマスならではの「聖夜」感は皆無ですが、なかなか楽しめました。皆様もぜひ、来年は真夏のクリスマスに挑戦してみてはいかがでしょうか?
(連載「オーストラリアのワーホリは稼げるのか?」バックナンバーはこちら)
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