冒険好きにはたまらん…!世界最長のモーリタニア鉄道に乗ってみた※貨車に

2016.05.17 11:27 
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アフリカのモーリタニアを走る全長3km、世界最長のモーリタニア鉄道。そんなモーリタニア鉄道の「貨車」に乗ることができるのです!しかもタダ!砂埃にまみれること必至のクレイジー列車旅で見たものとは?

 

どうも!現在イスラム教国モーリタニアで禁酒中の三矢です。

アフリカ大陸の北西部にある国モーリタニアで世界最長の列車とも言われるモーリタニア鉄道に乗車してきました。

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ちなみにモーリタニアはここです。西サハラの南にあります。

 

今回はその鉄道の様子を紹介します!

 

「鉄鉱石列車」モーリタニア鉄道の貨車に乗る

モーリタニア鉄道はモーリタニア北東部のズエラットで産出された鉄鉱石を沿岸部のヌアディブまで運び世界に輸出するというモーリタニアの基幹産業を支える鉄道です。

Route of Mauritania Railway.svg
By TeVe – map background is a public domain image Image:Mauritania_blank_with_rivers.svg, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3362452

 

最大230両の貨車をつないだ全長3 kmにもおよぶ長大編成で運転されている。これは、世界でもっとも長い列車であるとされている。大半の車両は鉱石車であるが、一部にタンク車なども連結しており、末尾には客車も連結されている。客車に乗る場合は料金がかかるが、貨車に乗る場合は無料とされている。モーリタニア鉄道 – Wikipedia

 

無料で乗れるというこの貨車、世界で最も売れているガイドブック『ロンリープラネット』には「ありえんくらい埃っぽいからマジでハードコアなやつしかオススメしないぜ」みたいなことが書いてあります。

これは、乗るしかない!ということで今回ヌアディブ(Nouadhibou)から途中のシュム(Choum)という村までこのモーリタニア鉄道に乗車してきました。

 

プラットフォームの存在しない駅

ヌアディブの駅は市街地から北へ5kmほど行った場所にあります。ヌアディブ中心地からタクシーで700ウギア(約220円)。

 

これが駅です。中にはチケットカウンターと待合室がありますが、僕が乗るのは客車ではなくて貨車なので関係ありません。ちなみにロンリープラネットによると、座席2,000ウギア、寝台3,000ウギアだそうです。

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駅の少し北に通り抜けられる場所があるのでそこをくぐり抜けます。

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電車は14時~15時に出発しシュムまでの所要時間は約12時間ということで14時に行きましたが、遅れることも多いらしくこの日もまだ来ていないようでした。モーリタニア人と一緒に電車を待ちます。

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これがモーリタニア鉄道だ!

待つことおよそ2時間、列車がやって来ました。長い!

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客車はこんな感じの車両です。客車は列車の最後尾に接続されているため客車がちょうど駅の真ん前で止まるようにするためには先頭車両は2km以上も先に進まなければなりません。そのため先頭車両はかなりのスピードで駅の前を通過していきます。

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貨車によじ登る!

列車が止まるとみんな一斉に乗り込み始めます。荷物を持っている人が多いのでモーリタニア人同士バケツリレーのように助け合いながら荷物を搬入していきます。

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僕もバックパックを背負いながらハシゴをよじ登り貨車に乗り込みました。

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手が真っ黒になります。

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前を向いて見ても先頭車両は遥か彼方で見えません。

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貨車の中は空っぽ

ズエラット行きの貨車は空っぽなので、乗客の荷物だけが乗っています。

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この列車に慣れているらしいモーリタニア人はレジャーシートの様なものを持ち込んでいました。

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みんなで協力してシートを敷きます。準備完了!

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いざ出発進行!

突然同じ貨車に乗っているモーリタニア人が僕のズボンの裾を引っ張り「しゃがめ!」と言ってきました。訳も分からずしゃがんだ瞬間体を強い衝撃が襲い、列車が動き出しました。モーリタニア人が教えてくれなければ吹っ飛んでいたんじゃないかというほどの強い衝撃でした。

16時40分、シュムに向けて出発です!

 

貨車ではティーパーティーが開かれる

モーリタニア人はお茶が大好き。貨車の中でゴソゴソ何かやってるなあと思っていたら……

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なんと!火を起こしお茶を淹れだし始めました。

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僕にもくれました!

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モーリタニアのお茶は泡だてたミントティー。砂糖の甘さとミントの爽やかさの後にお茶の苦味が感じられる美味しいお茶です。

 

防塵対策は必須!

ズエラット行きは鉄鉱石を積んでいないのでヌアディブ行きと比べる鉄粉が飛んでくることがあまりありません。それでも砂漠を突っ切る鉄鉱石列車は砂埃がすごいので目や口を覆わないと結構大変です。別に旅人ぶってるわけじゃなくて本当に砂埃が凄いんです。

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モーリタニア人もターバンを巻いて、乗車中ほとんどの時間は砂埃や太陽を避けて寝ています。

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モーリタニア鉄道の長さを実感

横を見ると見渡す限り砂漠が続きます。Wikipediaに「日本の約3倍の国土面積を持ち、国土の90%以上が砂漠」と書かれているようにひたすら砂漠が続きます。

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貨車から見ると先頭は遠い彼方。この列車の長さが分かります。

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よくわからないので同じ写真を拡大してみましたがやっぱりわからないくらい先頭車両は遥か先です。

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動画はこちら。

 

次第に日が暮れ行きます。鉄鉱石列車からみる夕日はこの旅行の中でも有数の光景でした。

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夜は満点の星空が頭上を覆います(移動中は写真が撮れないので写真はシュムに着いてから撮影したものです)。

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そんな満天の星空に囲まれながら眠りにつきました。

 

こんなにワクワクする移動は久々

これまで色々なところで色々な乗り物に乗ってきましたが、この列車旅は久々にワクワクして、あぁ今俺は旅してるなあ!と感じました。

加えて、一般のモーリタニア人と触れ合うことができて色々学びある移動でした。

 

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三矢英人
1986年神奈川県生まれ。住所不定無職。日本地ビール協会認定ビアテイスター、米国公認会計士(Inactive)。行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む、がモットー。三度の飯より酒が好き。 HP: my pace, my life Twitter: hideto328

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