イギリス人富豪が半生をかけて築いたクレイジーな庭園「ラス・ポサス」。そこは、大人が本気で作った秘密基地でした…。
アラフォーバックパッカーのナシオです。
メキシコの魔法の村(プエブロ・マヒコ)と呼ばれるヒリトラに存在する、イギリス人富豪が半生をかけて築いたシュルレアリスムの世界に迷い込んだかのような庭園「ラス・ポサス」。そこには期待を裏切らない奇想天外な景色が待ち受けていたのですが、見ているうちになんだか夢を与えられてしまったのでした…。
ラス・ポサスは、エドワード・ジェームズによって作られた庭(通称:楽園の庭)。メキシコ中部南端の山中の村ヒリトラに存在する。32ヘクタール(東京ドーム約7個分)の敷地内には、コンクリート性のシュルレアリスム彫刻の数々が、自然の滝や水場と織りなす様に存在している。総工費約5億7千万円(500万ドル)。wikipediaより引用
…現地で「エドワードおじさん」と親しまれた彼は、1947年に財産をはたいてこの土地を購入してから、死ぬまでこの楽園を作り続けたそうです。
ラス・ポサス
アクセス:州都サン・ルイス・ポトシ→ヒリトラはバスで約7時間(465ペソ/約2899円)。町の中心から徒歩30分、途中で舗装のなくなった道を進みジャングルに入るとラス・ポサスが突如として現れます。
惜しげもなくその姿をさらしているではありませんか。入る前から怪しさがぷんぷん漂っています…。
入り口にある看板には「ラス・ポサス/エドワード・ジェームズ」とあります。(入場料50ペソ(約312円)/敷地内のガイドマップは10ペソ)
ゲートを越えると蛇と植物をかたどった様なオブジェが並んでいます。
このラス・ポサスのアイコンとも言える螺旋階段の塔。…よくもまあこんなジャングルの中に作ろうと思ったものです。
ジャングルの中のアーチの数々…
エドワードおじさんはアーチと階段が好きな様子。
ラス・ポサスを訳せば「プールたち」なのですが、川沿いの水場も遊び心にあふれていました。
園内を歩いていると、絶えず頭に浮かぶ?マーク…。
ラス・ポサスの怪しさを説明するであろう情報がWikipediaにありました。
エドワード・ジェームズは、サルバドール・ダリやルネ・マグリット、マックス・エルンストなどシュルレアリストの活動を支援した。また、5億7千万円の建築費用を捻出するために、自身のシュルレアリスムのアートコレクションをオークションにかけた。Wikipediaより引用
…まさにシュルレアリスムの体現とも言えるのではないでしょうか。
まるで絵画の世界を現実の世界に持ち込んだような非現実的な建築物…
エドワード・ジェームズのラス・ポサスは、大人の本気の秘密基地という感じの場所でした。「あれもあったら面白いな!」と嬉々としてやっていたのでしょう…。
それにしてもアイデアを実際に形にしてしまうのがすごい所です。しかもこれを作り始めたのは、僕とさほど変わらぬ40歳の時だそうです。おじさんの本気の遊びは、なんだかちょっとだけ夢を見させてくれました。
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