「いつか日本へ…」。ホテルの玄関に泊まりながら勉強し、夢を叶えたネパール人の話

2015.05.05 12:00 
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被害の大きさが徐々に明らかになっているネパール大地震。倒壊した建物や、家を失い路上生活を強いられている人々の映像が連日報道され、心が痛むばかりです。

 

衝撃のこんがらがった電線

こんにちは。青年海外協力隊のアオノトモカです。私は2012年にカトマンズを訪れました。世界遺産の一つダルバール広場の美しさは、今でも鮮明に覚えています。今回の地震で壊滅的な被害を受けてしまったのは、非常に残念です。
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美しい世界遺産も印象に残っていますが、街で見かけるこんがらがった電線も衝撃的でした。私の滞在中も毎日一時的な停電が頻発し、街を歩いていると突然真っ暗になって驚いた記憶があります。地震の被害を受けた建物の修復も大変でしょうが、それ以上にインフラの回復に相当時間がかかると思われます。
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ホステルで分けてくれた「ヤギ料理」

そして宿泊したホステルでは、とても温かい歓迎を受けました。ホステルに着いてすぐ、ネパールで高級とされるヤギ料理を振る舞ってくれたり、カトマンズや周辺地域の観光情報などを親切に教えてくれました。
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ヤギカレーは私には固過ぎて美味しいとは言えなかったけど(笑)、高級なヤギ料理を突然現れた外国人に分け合ってくれる、ネパール人の優しさに触れることができたのがとても嬉しかったです。
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独学で日本語を学ぶスタッフとの出会い

特にホステルスタッフのラマくんは独学で日本語を学び、私たちに日本語で話しかけてくれました。彼のサクセスストーリーを題材に4コマ漫画を描いたので、紹介させて頂きます。
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ネパールにも夢を持ち努力する人たちがいる

こうしてネパールには貧しいながらも毎日夢に向かって努力し、暮らしている人たちがたくさんいます。
日本からテレビを通して報道を見ているだけだと、どこか別の世界で起きているような感覚で、イマイチ実感が沸かないかもしれません。地図を眺めても、そこにあるのは「ネパール」という文字だけですが、実際その場所では私たちと同じ命を持ち、感情を持っている人たちが生活しています。そして、その生活は地震によって脅かされ、日々を必死に生きてきた何百万何千万の人たちが今この瞬間苦しんでいるのです。

 

そして世界遺産の多くが破壊され、ネパールは観光産業に甚大な被害を受けました。この写真は、最初に紹介したダルバール広場の震災後の姿です。同じ場所とは信じられません。

緊急支援物資により一時的に食料や住居が確保出来たとしても、特に観光産業に従事していた多くの人々は、長期的な支援を必要とするでしょう。

 

あなたは、何をしますか?

UN OCHA(国連人道問題調整事務所)のネパール地震レポートによると、震災復興に必要とされる資金のうち2015年5月2日現在で調達できているのはたったの1.8%です。
明日、いつも買っている缶ジュースを我慢して、その分のお金をネパールの人たちを支援するために使ってみてください。
明日、お弁当を持参して、いつもランチで使うお金をネパールの人たちを支援するために使ってみてください。
どんなに小さな支援でも、助けになるはずです。

 

以下にいくつか募金先を載せておきます。

 

日本ユニセフ協会
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まずネパール国内に備蓄している物資を使い、仮設避難所に集まっている人々のための給水タンク、経口補水塩、亜鉛の錠剤、救護施設用のテントなどを提供しています。

 

Yahoo! JAPAN
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本募金では皆さまの寄付額と同額を、Yahoo! JAPANからも寄付させていただきます。
みなさまの善意が2倍になる仕組みです。

 

日本赤十字社
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ネパール赤十字社と国際赤十字・赤新月社連盟が実施する救援活動を支援するため、日本赤十字社は下記のとおり救援金(救援金名称「2015年ネパール地震救援金」)を受け付けます。

 

世界新聞では「think of NEPAL」と題してネパールのことを知ってもらう記事を掲載しています。

震災前にカトマンズで出会った人々の安否と、彼らのこれからを想う

ネパール地震で亡くなったもうひとつの命。山で売買される「シェルパ」を知ってますか?

ネパールと日本は「遠い国」なのか? 4年前、カトマンズで食べた「醤油ラーメン」の話

過酷な環境で美しく生きる人々がいる。震災前に出会った6人のネパール人を想う

 

 


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アオノトモカ
神奈川県小田原市出身。国内外を旅するバックパッカー。趣味は寺修行。現在は青年海外協力隊としてフィリピンの田舎町で活動中。ディープなフィリピン情報をお届けします! HP:冒険女子 -Tomoka in Wanderlast- fbページ:青年海外協力隊日記by冒険女子 フィリピンの日常を4コマ漫画でお届けしています

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