ジア グチ(アイルランド語でこんにちは)!現在アイルランドに滞在、世界一周中のShimoです。
これといって有名な観光資源が無く、日本の世界地図から見ても遥か左上辺りに位置するアイルランドですが、日本でも有名な黒ビールのギネスビール発祥の地でした。ということで、1日でギネスマスター(資格)になれるというGuinness Storehouseに向かいました!
現在も毎日ギネスビールを作っている拠点であるGuinness Storehouseはアイルランド首都のダブリン市内から徒歩15分程の距離にあります。
入場には18ユーロ(約2,550円)かかりました。マイスターになるための勉強代としてぐっとこらえ、クレジットカードを差し出します。
マイスターへの道は、展示でギネスビールのイロハを学ぶ→Guinness Academydで正しい注ぎ方を学ぶとなっています。
はじめにこちら。何かわかるでしょうか?ビールと言えばの材料です。
そうです、大麦です。毎年アイルランド産の大麦が100トン利用されているみたいです。すごく多いんだろうと思いきや、25mプールで300-500トンらしいので実はあんまり多くない気がしてきました。
そうですホップです!ビールの香りには良質なホップが欠かせないようです。
このGuinness Storehouseで作られるギネスビールはダブリンの南側に位置するウィックロー山地の質の良い水を利用しているとのこと。
そして最後にこちら、ビールに詳しい方ならもうお分かりですね。イースト(酵母)です。
ギネスビールに用いられるイーストはとても貴重だそうで、当時からこうして金庫に入れて管理されていたようです。
ちなみにギネスが黒い秘密は、「ギネススタウトは、水、大麦麦芽、ホップと醸造用イーストから作られる。大麦の一部は蒸かして挽き割りとし、焦がすことで、ギネスに黒ルビーの色と特徴的な味を加える」Wikipediaより引用
4つの材料の展示が終わると、どのように醸造しているのかの展示があったり、
ギネス社の初めての新聞広告の展示など歴史について学べます。長年使われている「Guinness is good for you」という文言が初めて使われたのは1929年のようですが、2000年代に入ってから本当に健康に良いとの研究も発表されたようですね。
スクリーンでは当時どのように手作りしていたのかという映像資料もありました。
更にはギネスビールに合う家庭用レシピも詳しく紹介されており、パブで飲むだけでなく家庭にも広く浸透しているんだと思いました。
さて、施設の見学も終わったところで、今回のメインイベントです。Guinness Academyでは、ギネスビールの完璧な注ぎ方を学べます。
指導員のお姉さん。テンション高めに話してきますが、ギネスマスターとしての自信の表れなのでしょう。
ギネスビールを注ぐには119.5秒かかると言います。はじめに8割程注ぎ泡が収まるのを待ち、最後にコップいっぱいに注げば完成です。特に変わったテクニックは必要とされず、マスターへの道は意外と近そうです。
ギネスビールはこの8割注いで放置するというのが、味の決め手だそうです。マスターのお姉さん曰く、香りを立たせスムーズにするとのことでした。
注いだ直後はこのようにきめ細やかな泡がグラスの中で動いています。
右から注いだ直後の物が並んでいます。全員初めての体験だというのに、他の参加者の方のビールも綺麗に注がれていました。泡が立ちすぎることもなく、むしろ通常のビールをサーバーで注ぐよりも簡単でした。(笑)
こちらが僕が注いだギネスビールです。初回にして最高の出来です!
この完璧とも言えるビールを注ぐと、ギネスマスター認定証がもらえます!
注ぎたてのギネスビールは、7階にあるグラビティーバーでも楽しむことができます。
ギネスビールの本場ダブリン市内を一望できるこちらのバーで飲むと気分も高まります。
しかしそれ以上に気分を高めてくれるのは、本場のパブでしょう!毎晩ライブミュージックがあるというThe Celtに行きました。
ドアを開けた瞬間に聞こえる伝統的な音楽にみんなノリノリです。バンドの背にあるREIN GO BRAGHとは「アイルランドよ永遠に」という意味で、隣に座っていたおじちゃん2人が、アイルランド人にとってすごく重要なフレーズなんだと何度も言っていました。
そのおじちゃん2人が彼ら。右のグラスからわかるようにギネスビールを飲んでいません。左のおじちゃんはギネスビールは嫌いだと豪語していました。(笑)どうやらビール好きのアイルランド人といえど、皆が皆ギネスビールを愛しているわけではないようです。
認定証もあることですし、ギネスビールを注がせてもらおうと思っていたのですが、これにはすごい修行がいるからまだダメだ!とバーのお兄さんに断られてしまいました。そのお兄さんは認定証を持っていなかったのですが、やはり経験がものを言うのでしょう。
ギネスの知識は手に入れたので今後も注ぎ続け、いつかは真のギネスマスター(他称)になれるように頑張ってゆきます!
文・写真:Shimo
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